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2018年02月19日18:35

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前代未聞の初婚生活

■向井理似の婚活男性がであった「妻にしたくない婚活女性」の特徴って?
(女子SPA! - 02月19日 16:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=156&from=diary&id=4993299

仕事で実力と名声を高めることしか興味がなかったので
三十路を目前にしても、まるで女性に興味がなく、結婚なども眼中になかった。
ところが、上司の行きつけのスナックホステスに気に入られてしまった。
まさか、女性に冷淡なオレが、女に好かれるはずはないとタカをくくり
彼女の媚態も、どうせ夜の女にありがちな
営業としての接待サービスだろうと、気にも止めなかった。
しかし、それにしては少し行き過ぎと思える振る舞いも見られるので
真意が気になり始めた。
              ◇
彼女はやがて独立し、スナックをオープンして
ホステスからスナックママとなった。
開店祝いを機に通うようになったが、毎回、閉店まで帰してくれない。
そして、店終いして二人になると、泣いてばかりいた。
店の有線放送からは、決まって「天と地と」のテーマ曲が流れていた。



切ない曲想なので、感化されているのかとも思ったが
どうにも理由は他にありそうだ。
しかし、いくら理由を質しても、明瞭な回答がない。
              ◇
不審に思いつつも、やがて店外デートをする間柄へと進展していった。
こちらよりいくつか年上だったが、童顔だったので年齢は感じさせなかった。
ある時、思い詰めた表情の彼女から、告白を受けた。

「あなたと結婚したいけど、私にはできない」
「なぜだ?キミにその気がなければ仕方ないが
両者の合意があれば、可能ではないか」
「そういうことじゃないの……」
「では、どういうことなのか」(真意がさっぱり…)

しばらく沈黙した後、ようやく重い口を開いた。

「私ね、子持ちでバツ2なの」

(えっ!!?何故、黙っていたのか。
今までの日々や、発展した関係はなんだったのか)
と内心で思ったが、敢えて口外せず、別の言葉を言った。

「それがどうしたんだ。
夫婦生活や家庭生活に支障はあるまい。
問題は、キミの子が納得するかどうかだ」
「いいえ、あなたの家族が同意しないでしょ」

毎晩、泣いていたのは、これが原因だったのかと
ようやく得心できた。
              ◇
確かに、初婚とバツ2子持ちでは、条件の不均衡が大きすぎる。
しかも彼女の自宅を訪ねると、離婚して独り身となっていた母親と同居ではないか。
これらをまとめて面倒を見るのか…と思うと、気が重くなったが
いまさら後戻りは無責任な話で、男が廃る。
一方、強引で強気な気性のため、周囲を説得する自信もあった。
ただし、こちらは日中に仕事をする身であるから
いつまでも夜の女では、生活時間が合わない。
そのため店は閉店し、専業主婦であることを条件とした。
店の経営と接客に負われ、疲弊しきっていた彼女を休養させるとともに
昼夜逆転の生活を正常化する必要があったためである。
母親は別の1Rマンションを用意して独立して貰い、連れ子は養子縁組して
いよいよ狭い新居での不慣れで不自然な家庭生活が始まった。
だが、新婚生活は暗雲に満ちたものだった。
              ◇
開店資金として、彼女が背負っていた負債を一身に背負ったが
後になってから、公共費などの滞納も発覚した。
(こういうものは、隠さずに早く知らせるべきだろう…)
初婚の新婚にして、いきなりの借金生活である。
しかも、彼女の兄貴夫婦が子を連れて現れ、自宅に居座るようになった。
最初は物珍しくて外泊しているだけと思い、歓迎していたが
半年以上も、引き揚げて帰宅しようとする気配を見せない。
理由は、借金取りから逃げるための避難所としているためであった。
新婚3日目にして、2LDKで6人生活。
まるで密入国者集団のような雑居生活で、夫婦生活もへったくれもない。
一般的に見られるような、新鮮みのある新婚生活とはほど遠いものだった。
かくして、恋愛に無関心でズボラだった男の受難生活は始まり
そして、6年後に終わりを告げた。

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