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2018年05月22日09:38

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映画「GODZILLA決戦機動増殖都市」見ました−そして小説「GODZILLAプロジェクト・メカゴジラ」読みました

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5月18日公開の「GODZILLA決戦機動増殖都市」を見に行きました。
昨年の「GODZILLA怪獣惑星」に続くアニメ版ゴジラの3部作の2作目となるわけです。まあ1作目の時にすでに主役の宮野真守が3作分のプレスコを終わっていると言ってたので安心していました。次回3作目も11月に公開されることが公開日に発表されましたし。いやほんと最近はこの手の何部作というアニメ映画が多くてそのくせ次の公開予定を全然発表しないというのが多いですからねえ。聞いてるか!Fate staynight、ガルパン!
前作のラストでゴジラを倒したものの300mのゴジラアース(直後に正式名称が決まりました(笑))が登場し、エンドロールの後に主人公のハルオが謎の美少女に助けらたところで終わりました。

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上が今回の映画の最新の見開きのチラシです。情報としてはメカゴジラがキーワードになっていました。
前作に続いて公開前の4月25日にニトロプラスによる小説「GODZILLAプロジェクト・メカゴジラ」が発売されたので何とか公開前に読み終えました。まあ、それほどの情報はありませんでしたがこれに関しては後で。
今回の映画は簡単に言っちゃえばゴジラ対メカゴジラです(笑)。といっても単純な話ではありません。前作でも語られたビルサルドの技術を駆使した50mの対ゴジラ超重量ナノメタル製決戦兵器=メカゴジラは富士山麓での完成前にゴジラによって破壊されてしまったのですが、そのナノメタルが2万年の時を経て増殖し巨大な都市になっていて、ビルサルドによってコントロールできるその「メカゴジラシティ」を使ってゴジラアースを倒そうという話なのです。
こんなとんでも展開ではありますが、作戦を立てて科学技術を使ってゴジラ倒そうとする怪獣映画の基本を押さえているところはほんと偉いと思います。
結局、科学を盲信するビルサルドはメカゴジラシティと融合することも厭わず作戦を行おうとしてハルオやエクシフたちと対立することになります。
作戦の要となるパワードスーツの進化形である人型飛行兵器ヴァルチャーに搭乗するのは適正が高かったユウコ、対立したクルーをまとめるために陣頭指揮をとるハルオそしてビルサルドのべルベの3人。作戦は成功しゴジラを追い込みあとはゴジラの自爆を待つばかりなのだがゴジラは体温がいくら上昇しようとも爆発せず熱線でメカゴジラシティを破壊してしまい、べルベはパイロットをナノメタルで機械化し特攻する作戦を実施しようとする。人間であることを主張するハルオはそれに抗うがユウコは犠牲になってしまった(ように見えた)。
ここで第2部は終わります。結局メカゴジラシティもゴジラの力に敗れて終わるわけです。

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今回、新キャラクターとして例の美少女たちフツア族が登場します。
フツア族は2万年後の人類の末裔で昆虫の遺伝子を取り込んで進化しており体に鱗粉を纏っていたり、テレパシーを使ったりします・・・・そうモスラです!人類がモスラとともに進化したということなんでしょうね。実は小説版にはモスラが登場しておりゴジラに一矢報いており人類はモスラと共闘することでゴジラを倒せるかもしれないような記載もありました。
だから、この映画でもしかしたらモスラも登場するのかとも思ったのですが、さすがに話がややこしくなるからか登場しませんでした。いや、双子の少女とか巫女とか言い出したのでいつ「モスラの歌」を歌いだすのかドキドキしてましたがそんなことはありませんでした(笑)。実際、彼らの神は死んで卵を祭っているということなのでモスラは破れたのでしょう。
良い判断だと思います。この映画は直接的ではないゴジラ対メカゴジラを描きながら、モスラ要素も入れるというほんとSF色の濃いアニメならではの変則的なゴジラ映画になっていたと思います。
そして、ニトロプラス=虚淵玄のこの構想を確信したのはラストシーンです。
エンドテロップのあとに次回の予告篇のようなシーンがありそのラストにメトフィエスがハルオにささやくのです。このシーンは今回の映画の中盤にハルオがエクシフの母星が怪獣に滅ぼされたという話をした時にメトフィエスが禁忌としてその名を口にすることもはばかれる名を言うのですが、この時は音声がありませんでした。
それがラストでは音声が入るのです「ギドラ」と!
いや、これは予想の範囲内でした。だって小説でほんといろんなありとあらゆる東宝怪獣映画のキャラクターが登場する中で未だ一切登場していないキャラクターがキングギドラだからなのです。

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この日映画館に行ったらすでに次回作「GODZILLA星を喰う者」のチラシが配布されていました。
よく見ると3本の金色の龍の首じゃないですかこれ!私はなんか最初はDNAの2重螺旋みたいなものかなと思ってたのですが(笑)。前作の時は見終わった直後に配布されていたのですが、今回は初日2回目の上映だったのでもしかしたら1回目のあとに配布されたのかもしれません。ある意味ネタバレなので(笑)。

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前作の公開日から配布されたチラシです。
”決戦機動増殖都市”なんじゃそら?というのがその時の感想でした。しかし今にして思えばこのチラシ表がメカゴジラ、裏がモスラになっているんですよね。「我らが神」とはモスラのことなんです。

入場者プレゼントは前作ではゴジラの消しゴムが週替わり、色変えであったのですが、今回はなにもありませんでした。まあ、客層は子供じゃないですから(笑)。

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今回、劇場グッズは3点ほど買いましたが立体物はまた後日紹介します。

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「クリアファイルセット」です。
本編カットで構成されたものとキービジュアルイラストのものの2種類がセットされて500円なので良心的な価格です。

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パンフレットです。
A4判・48Pで1000円です。内容的には読みごたえがあります。
ストーリーやキャラクター紹介には見開き2Pしか割いていませんし、アニメ映画ではページを割きがちな声優インタビューもなく、12人で2Pのコメントが載っているのみになっていて、その分スタッフインタビューやメイキングにページを割いているところが好感度高いです。
静野監督と瀬下監督の対談、脚本・シリーズ構成虚淵玄氏インタビュー、キャラクターデザイン原案のコザキユースケによるフツア族デザイン、デザイナーによるメカゴジラ、メカゴジラシティのデザイン解説、モデリングスーパーバイザーによるCGモデリング、パワードスーツデザインの話などメイキングという側面からのインタビューやデザイン画が豊富に載っています。

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そして中綴じで「対ゴジラ超重量ナノメタル製決戦兵器建造計画概要」のレポートがついています。

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4枚のレポートでこの中にメカゴジラの完成図も載っています。

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こちらは「メカゴジラ開発計画書」正式には「ナノメタル製重質量決戦兵器開発製造施設の仕様及び工程の概要」です。
「アニゴジinマチ★アソビ」のイベントで配布された宣材で

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ファイルに3枚の計画書のシートが挟まれたそれらしい仕様の書類になっていて、ここで初めてメカゴジラのデザインが公開されました。ちなみにその後アニメイトで配布されていたものを入手しました。

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この計画書を受けての概要報告がパンフに載っていたというわけです。こういうなりきり的なお遊びは私大好物です!

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件の角川文庫の小説「GODZILLAプロジェクト・メカゴジラ」です。
1作目公開時に発売された前作「GODZILLA怪獣黙示録」と同様にハルオの父であるアキラ・サカキが怪獣関係の事件の当事者から聞き取った内容を羅列してあるもので、それによって地球に何が起こったかわかるようになっています。
映画がストイックに怪獣映画・ゴジラ映画をSFアニメとしているのに対し小説の方は東宝怪獣やキャラクターの総登場になっていてなんかパロディ同人誌的なバラエティに富んだ内容になっています。それでもそれらは映画では語られていないだけで失われた歴史としては逸脱しておらず整合性のあるものになっているのはニトロプラスっぽい仕事の仕方だと思います。
で、メカゴジラに関しては特に新事実もなくタイトルから期待したほどの事はありませんでした。
ただしこの小説で明らかにされた2つに事実はちょっと衝撃的でした。

ひとつは妖精ゴラス。
地球への衝突軌道でやって来た謎の小惑星ゴラス。それをゴジラが熱線で破壊してしまったという事実!いや前回私は1匹のゴジラになぜ人類が地球を脱出する必要があったのかと疑問を呈し、衛星軌道上に逃げるとか方法はあるんじゃないかと思ってたのですが大気圏越えてしかもその破壊力。いやもう参りましたとしか言えませんわ(笑)。実際、今回の映画でもゴジラは軌道上のあらトラム号を狙い撃てると解析してましたからねえ・・・

で、地球規模の核兵器を使って火山活動でゴジラを封じ込めるオペレーショングレートウォールが1年しか稼げなったとか、メカゴジラプロジェクトに全人類が期待してそのために多くの人が死んでいったとかいろいろとゴジラのすごさが書かれています。
そんな中でもいろんなマニアックネタにあふれていて、怪獣を攻撃兵器に改造したガイガンがゴジラに敗れては眼をモニターにしたり腹にカッターつけたり、腕を回転ノコギリに変えたりしてボロボロになって戦ったとかいうのもありました。またメカゴジラを待望する歌「メカゴジラがやってきた」が歌詞の一部も引用されたりしていて思わず佐藤勝先生のあの曲がよみがえりましたよ(笑)。挙句の果てに女子学生だけの戦車部隊とかいうガルパンネタっぽいのまでほんとなんでもありです(笑)。
で、もうひとつはモスラです。
モスラはゴジラと対峙してその熱線を鱗粉で跳ね返してゴジラを傷つけることができたのです。モスラの民とか怪獣共闘派(コスモス)とかも登場しモスラと人類が共闘すればゴジラを倒すことができるかもしれないという。そのためにモスラの卵を日本へ輸送する作戦を決行するため最後に戦いに赴くところでハルオの父の手記は終わっています。
ということでこの2万年後にモスラと共存した人類はフツア族として生き残り、モスラの卵は富士山麓で祭られていたわけです。

ってことはもしかしたら次回にはモスラの卵が孵るのかも。そしてギドラとはどんな形になるのか。11月の公開が楽しみです。

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