■山行概要
◆【丹沢】
鳥ノ胸山(1208m)
◆2018/10/13(土)〜2018/10/14(日)、曇り⇒雨、気温10〜13℃
◆日程は1泊2日だが、山自体は日帰りのトレッキング、全備重量11.0kg
所要時間3:45(コースタイム3:10)、累積標高差518m、歩行距離5.6km
◆10:00/道志の森キャンプ場に到着、ベースキャンプ(標高760m)の設営開始⇒
12:15/登山開始⇒12:30/鳥ノ胸山登山口⇒途中で小休止15分をはさみ13:45
/雑木ノ頭(標高1140m)⇒14:20/南峰⇒14:25/鳥ノ胸山(標高1208m)登頂
(ここで14:45まで小休止)⇒16:00/道の駅「どうし」へ下山
◆写真はYAMAPへ↓
鳥ノ胸山
https://yamap.co.jp/activity/2514317
ベースキャンプ登山に行ってきました。
ホントは普通のゆるーいキャンプの企画があったのですが、思ったより人数が集まらず、最終残ったのが「チーム滑落」の4人。であれば、今年の4月の滑落生還3周年記念は雨で中止にしたので、そのイベントをそのまま今回にスライドしよう、ってことになりました。なお今年の4月の時は日曜日が雨予報につき、テント泊での雨天撤収は嫌なので土曜日の日帰り企画に急遽変更したのでした。
これね↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966214879&owner_id=5956264
で、今回。場所は前回・前々回と同じ「道志の森キャンプ場」、昨年は菰釣山に登ったので今年は鳥ノ胸山に登りますよ。当日はいつも通りの動き、道の駅「どうし」で待ち合わせです。コータロくんには始発で地元に来てもらい、車で拾って横浜を出発。同様にHGさんはOG原さんを拾って集合場所へ。ところがところが。9月末に日本列島を縦断した台風24号の影響が残ってました。なんと、道志みちが土砂崩れで青野原から青根の区間、未だに通行止めなのです。迂回路は対向車とのすれ違いも厳しいような細い道で、遠回りになるだけでなくスピードが出せないので、結構な時間ロス。HG号も都留ではなく相模湖で降りたらしく、同じ様にこの通行止めに出くわしたとのこと。
結局全員集合が出来たのは9時過ぎになってしまった。昨年は8時半には集合出来てたんですがね。ただね、この時間だともう道の駅のお店が開いてる。気温も低いし、クーラーボックスも今回は持参したので、先に買い出しをしてしまうことに。10時前にはキャンプ場に入るも、スゲー混んでる！いつもの4月の感覚でいたらダメだった。毎回ベースにしているサイトにはもう既に先客がいる。他のサイトも見て回るか、とキャンプ場の中を車で移動している間にもどんどん他の車が入ってくる。モタモタしていると設営する場所が無くなる勢いだ。色々検討した結果、いつもの場所に戻り、車を端に寄せて同じ場所に設営することにしました。
ヘキサタープを張り、4つのテントを半円状にタープの周りに張ったら本日のベースキャンプ、完成！なお、自分は前回・前々回とツェルト泊で、2回とも大雨にやられました。もうツェルトは充分堪能したので、今回は自分もテントです。自分以外の3人は山岳用のテントですが、自分だけ普通のツーリング用のテント。前室が広いので、他3つと比べると設置面積は結構大きいなあ、と。もうお昼近くなってしまったので、昼食は山頂で食べる予定でしたが、急遽食べてから登ることに。これで火器や調理用の水はデポしていくことが出来るので、荷物の軽量化に貢献なのです。
そしてもう一つ予定を変更。当初は車を1台、道の駅に置いて、ループするルートを予定していたのです。しかしただでさえ時間は押し気味。今から2台で道の駅に行って1台で戻ってくるのは、かなりの時間の無駄なんじゃないか、と。ループせずにピストンでキャンプ場に戻ってくるプランに変更です。
前回は川の左岸沿いに進みましたが、今回は右岸沿い。他のキャンパーが幕営している中を突っ切り、登山口を探します。事前に目を通した登山地図には「登山口、わかりにくい」と書いてあったので、慎重に左斜面を見ながらキャンプサイトを進みます。すると、あった！けど何これ、えー？小さな道標が斜面に刺さっていて、鳥ノ胸山へ、と書いてある。が、道が無い。斜面はある。少し登ってみるが、ずっとこんな感じっぽい。出だしから相当な急登だ。そして地面には落ちてきた葉や折れた枝が堆積している。これが登山道を覆いつすレベルで、ルートが完全に見えなくなっているのだ。
「どうする？」
「やめますか？」
OG原さんとコータロくんは早くもトーンダウン。
「もうちょっと上まで見に行ってみない？」
と、自分。
確かにどこを歩けばいいのかサッパリ分からない。暫く登るとトラロープが出て来た。地面は見えないがトラロープの張ってある下は、かつての登山道で間違いないだろう。それにしてもホントにロープ(途中に一定間隔でコブが作ってある)を掴まないと上がれない斜度だ。でもロープがあるだけマシ。例の滑落事故を起こした山神経路、玄倉林道から山神峠に向かう登りの斜度はこれの比じゃなかったからね、今回の4人であれば全く問題無し。しばらく登ると尾根に出た。尾根上には折れた枝や落ちた葉以外にも倒木が道を塞いでいたりと、ヒドイ有様だ。本来は樹上にあるはずの緑の葉が大量に地面を埋め尽くしている異常な光景。かなり太い木が多数折れてる。そして折れた時の破片と思われる尖った木が地面に突き刺さっている。これ、台風通過時に森の中にいたらどんな感じだったんだろう？
周囲の惨状を観察しながら尾根を登って行くと、更に尾根に合流。方向を変え、再び尾根を登って行く。倒木が現れた。木の幹だけでなく、枝がまるでネットの様に進路を塞いでおり、潜ることも跨ぐことも出来ない。迂回するにしても尾根から一旦斜面に降りてまた上がらなくてはならず、全くを以てスピードが上がらない。支尾根から支尾根へ、アミダくじを下から逆走する様な感じで標高を上げていく。T字型の合流点に登ると、左上から人の声がする。すれ違いを待ってから進もう、とここでしばらく立ち休憩。すると
「自分、ちょっと調子悪いかも。今、これから降りるか悩んでます。」
と、OG原さん。
時間を確認するとスタートから1時間弱が経過。GPSを確認すると最初の分岐点である「雑木ノ頭」との中間点くらいにいる。登山地図をチェックすると雑木ノ頭までの標準コースタイムは1時間。つまり、倍以上時間がかかっていることになる。しばらくすると正面の斜面を3人組が降りてきた。防水ケースに入れた地形図とプレートコンパスを持った、いかにもバリエーションルート愛好家的出で立ちのおじさんと、おばさんが2人の計3人パーティーだ。地形図には赤ペンで色々書き込みがしてある。
「すみません、反対側から来られたんですよね？この先の道ってどんな感じですか？」
と、すかさずOG原さん。
「変わらないよ、ここと同じ感じ。このルートは何度か来てるけど、どっちから行っても大差ないと思うよ。」
「登山道は？やっぱり埋まってます？」
「そうだねえ、埋まってるねえ。この辺りと変わらないのがずっと続いてるよー。」
「わかりました。ありがとうございます。」
すると三人組は自分達が登って来たルートではなく、そのまま直進して地図に全くルートの記載されていない方に行ってしまった。
「自分、やっぱり降りますわ。この距離ならまだ引き返しても大したことないよね。」
「あ、でしたら自分も一緒に降ります！」
とコータロくん。
「あの三人組がいれば、一緒に付いて行けばいいけど、別の方に行っちゃったし。危ないんで一人はやめましょう、自分が一緒に降ります！」
ということで、コータロくんとOG原さんはここで引き返すことに。当初ピストンの予定だったが、二人が戻るので車で道の駅まで迎えに来てもらうことにした。コータロくんに車のキーを渡す。
「ここ、電波状況悪いですね。無線開けますか。」
「了解。んじゃﾖﾝｻﾝﾏﾙのメインで待機するので、何かあったら無線で連絡取ろう。」
二人と別れ、HGさんと二人で先へ進む。確かに三人組の言う通り、道の状況はずっと変わらず。延々とトラロープの繋がる長い急斜面を登り切り、やっと「雑木ノ頭」に到着。ここでやっと半分。時間が無いので先へ進む。一旦尾根を降り、再び登り返しに入る。樹木のせいで眺望は皆無だ。二人ともほとんどしゃべらず、黙々と急登を登り続ける。やっと着いたと思ったらニセピークでした。地図を見ると「南峰」とある。ここからまたコルまで降りて登り返さないといけない。
「いやー、ハイキングコースって書いてあるけど、大嘘やん！最初スニーカーで来ようと思ってたんだけど、登山靴履いてきてよかったよマジで！」
とHGさん。確かにその通りで、ハイカットの靴じゃないとおそらく踝あたりの靴下がビリビリに破けてるんじゃないか？急登を登り切り、やっと「鳥ノ胸山(1208m)」に登頂。誰も居ない。眺望はまあ、下の道志川と道志みちが少し見える程度。結構風が強くて寒い。ベースキャンプで昼食を済まして来たのは大正解だった。小休止を兼ねて山頂からベースキャンプに無線を入れる。標準コースタイムで1時間ほどなので、1時間後に道の駅に来てもらうことに。長居はせず、下山開始。
予想通り下りも道が悪く、スピードが全然出ない。これは1時間じゃ無理なんじゃないか？途中、崩落したてホヤホヤと思われる所に出た。岩や石のかけらがとてもきれいだ(汚れてないっていう意味)。1時間経過したのでGPSを確認すると、まだ林道にも出ていない。林道から道の駅までは約20分なので、相当遅れていることになる。おそらくもう到着して待っているはずなので、無線で到着の遅れを伝える。
更に進むと林道が見えて来たのだが、降りる場所がない。堰堤を作っている工事現場があり、林道はそこに繋がっているのだが、山の斜面にずっとネットが張られていて、降りれないのだ。下降ポイントを探して山の中腹を手探りで進んで行く。GPSを見ると地図上の登山道からどんどん離れて行ってるじゃないか！ｦｲｦｲ、これ、大丈夫なのか？HGさん曰く今歩いている何となく登山道っぽい所は、雨水が流れた跡とのこと。なのでここを進めばどこかで下に出るはず。しかし、行き着く先がコンクリートの護岸壁とかだったらそこで詰み。懸念は杞憂で済み、工事現場から少し離れた林道に降りることが出来た。でもこれ、逆ルートで来たら行き止まりってことだよね。もしそうなら普通に引き返してたと思う。すれ違った三人組はどこから入山したんだろう？
道の駅で無事全員集合。道志の湯で汗を流し、ベースキャンプに戻る。いい感じで飲んでるとやっぱり雨が降ってきた。そしてこの雨、翌朝も上がらない。降ったり止んだりを繰り返して、一向に撤収が出来ない。昼まで待つも止まないのでドライ撤収は諦め、ゴミ袋にテントやタープを濡れたまま詰め込み、車でキャンプ場を後にした途端に晴れ上がって気持ちの良い晴天になるとか、ホントどうなってんだ！これでこのイベント、3年連続毎回雨だったことに。
来年は場所を変えて違う山に行きたいと思いますが、候補地検討はまあ、追々で。
■写真解説
�…札龍算鎧劃困�らの眺望。眺望はこれだけ、あとは山中、景色は皆無でした。
�△い筺次�疲れた！苦行以外の何物でも無かった。再訪はまあ、無いだろうな。
��今回のベースキャンプ。ツェルトはもう十分堪能したので、全員普通にテントですわい。
ログインしてコメントを確認・投稿する