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2015年02月02日15:51

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売れなかったからこそ得られたもの

■NGT48の新潟進出、ねぎっこが見せた落ち着きっぷり 戦わないアイドル
(ウィズニュース - 02月02日 07:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=3254090
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まあ、ちょっと検索してみれば分かるけど、Negicco は苦難の歴史を歩んできたわけですよ。

2003年のデビュー後数ヶ月は、当時は珍しい地方アイドル枠の中で、面白い歌をうたっていることで注目されたんですけど。
1年後に母体のタレント養成スクールが潰れて、個人事業主的なクマさん(熊倉維仁)に拾われ、ずっと3+1でやってきた。

いや、もうひとりいます。音楽プロデューサーの connie さん。
モー娘。でいうところのつんくみたいな役割なんですけど、このひとはひとりで細々と活動してきたアマチュアだったわけで。
Negicco のステージを観て「曲を書きたい!」と手をあげ、初期は無償で提供していました。
最新アルバムでは一流どころと共同作業をするようにまでなりましたが、今でもサラリーマンと兼業です。

こういう、本当に個人の寄り集まりでやってきたのだから、そりゃあなかなか売れないわけで。
レッスン場がないからお寺の一部屋を借り、振付の先生もいないから自分たちで考え、新曲を作ったらCD-Rに焼いて手売りしていた。
売れないから、大きな組織がないから、ぜんぶ自分たちでやらざるを得なかったわけですね。

でも、それがメジャーのアイドルにはない、彼女たちの財産になっている。

例えば、いまでも彼女たちはセットリストを自分たちで考えるわけですが。
それは彼女たちには当たり前のことであっても、普通ではない。
メンバーの Kaede のツイッターなどを見ると、考えたセットリストを(バックトラックをまとめてもらうために)connie さんに送ったスマホの画面がアップされることもあるのです。

長い付き合いの中でクマさんはお父さん、connie さんはお兄さん的な役割なわけで。
だから、Negicco の方からも言いたいことを堂々と言う。
彼女らが作詞した「ネガティヴ・ガールズ!」という歌がありますが。
最初、connie さんが付けた曲に「こうじゃない」とダメ出しをしたそうです。
結果、いかにも時間のない中で作ったスタイル・カウンシルのナンバーのイタダキ丸出しの曲がついているんですけどw
それがライブではいい感じのアクセントになり、隠れた人気曲になっています。

もちろん、自分たちだけでやってきたがゆえのマイナスもあります。
Kaede など、スローバラードでの歌や、ハモりのうまさから、本来「歌える」ひとのはずなんですけど。
長年、ボイストレーナー無しでやってきたから、踊りながら歌っていると声がひっくり返る癖がついてしまってます。
でも、ボイトレがついてからはかなり解消されてきて、以前なら危なかった箇所でも失敗しないことが増えているし。
最近は田島貴男氏のアドバイスで走るようにしてるらしいので、どんどん改善されるでしょう。
一方で三人とも歌い方がすごく素直で、これは逆に自分たちだけでやってきた長所です。
例えば−それが悪いとは言いませんし、実際「うまい」子が多いのですが−ハロプロ系みたいな独特の「癖」がない。

まだまだ書きたいことはありますが、要するに Negicco は−デビュー当初を除けば−「作られた」アイドルではなく。
自分たちで「作り上げた」真の意味でのインディーズ・アイドルなのであって。
「売れなかった歴史」を長所に転じた希有のアイドルなのです。
そのことはステージを観ても伝わってきて。
「普通の人間が一生懸命やっていることのかわいさ」がアイドルとしての「可愛さ」と同時にあるのです。
写真や動画では伝わらない「何か」がそこにはあるのです。

もうすぐ(デビュー12年目にして!)初の全国ツアーが始まります。
あなたの街に来たら、騙されたつもりでいいから、生のステージに触れてみることをお勧めしますよ。
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