■3ナンバーか、5ナンバーか?カタログからでは分からない真の車幅
次の数字を先ずはご覧頂きたい。普通乗用車のカタログ上の車幅とある寸法の比較である。
iQ(トヨタ):1680mm、1989mm
ヴィッツ(トヨタ):1695mm、2020mm
フィット(ホンダ):1695mm、2029mm
デミオ(マツダ):1695mm、2020mm(実測値、ちなみに先代は1950mm)
スイフト(スズキ):1695mm、1950mm
ノート(日産):1695mm、1950mm
FJクルーザー(トヨタ):1905mm、2043mm
CX−5(マツダ):1840mm、2170mm
CR−Z(ホンダ):1745mm、2000mm
ノア/ヴォクシー(トヨタ):1695mm、2050mm
プレマシー(マツダ):1750mm、1988mm
プリウス(先代)(トヨタ):1745mm、2035mm
ゴルフ(フォルクスワーゲン):1800mm、2033mm
308(プジョー):1820mm、2038mm
アクセラ(マツダ):1795mm、2053mm
この数値は一体何だ?と思われたかもしれない。
実は小型車、SUVの人気車種のドアを目いっぱい広げた長さである。「ミラーtoミラー」と言ったりする。
「うちの契約している駐車場が狭くて・・・」
とお嘆きの方。確かに5ナンバーサイズはミラーを入れない幅のことで、1695mm以下と小さい。しかし、5ナンバーだから狭くて安全、3ナンバーだから広いので気を使うという先入観を捨て、実車のミラーからミラーまでの幅をよくよく検討してからお求め頂いた方が良いかもしれない。
意外な車種が車幅とは裏腹にそれほどでも無い一方、逆に5ナンバーなのに、こんなにミラーからミラーまでの幅が大きい、と言う結果になっている。
例えばFJクルーザー(トヨタ)は確かに絶対的な車幅は1905mmもあるが、ミラーからミラーになると、2043mmになる。これは背が高いので、それほど幅の広いミラーを必要としておらず、逆に高い分、死角が増えるので、縦長のミラーの形状が効いているからだろう。
反対に、ノア(トヨタ)は5ナンバーサイズなのだが、ミラーからミラーの幅になると、これが2050mmになる。
FJで狭い道を通過するときはそれほどでもないが、ノアで通過する時は気をつけよう(?)という話になる。
意外なことに、フォルクスワーゲン・ゴルフは車幅こそ遂に1800mmに達したが、ミラーからミラーになると、2050mm以下、プジョー308も同様だ。7月にデミオの小型ディーゼルを搭載したモデルも出たマツダ・アクセラもミラーからミラーになると、ノア、プリウスと大差が無い。ホンダのCR−Zも車幅1745mmで3ナンバーサイズなのに対し、ミラーからミラーの幅になると、2000mmと小さくつくられている。
逆に車幅もミラーからミラーも小さいのがスズキ・スイフト、先代のデミオ、ニッサン・ノート。1950mmと小さい。これらの車はとっても寄せやすいといえる。車庫入れが苦手な方でコンパクトが欲しい人にも向いているといえる。
勿論これらは数値であって、数値が大きくても見切りが良い車もあるので、数値を念頭に置いて試乗してみることをお勧めしたい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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