私の心に残っている言葉

本当に地獄 家族失った沖縄戦
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私の小学生時代の友人の祖父が、当時沖縄戦の話がニュースなどで出る度によく怒っていました。

おじいさん曰く、「あいつらはほとんど自業自得のくせしてなにいってやがるんだ」と言ってました。

私も小学生ながらに学校の先生やマスコミの言っている話と違うのが疑問で正直に友達のおじいさんになんでなんですか？と聞いたことがあります。

そうすると友人の祖父曰く、

私は当時沖縄に軍の人間として居たと。(詳しく聞くと当時というのは沖縄戦のかなり前の話のようでした。）アメリカ軍が沖縄に上陸するかなり前に前に日本軍はアメリカ軍が沖縄上陸することは分かっていたとのことでした。

そして、友人のおじいさんやその同僚の役目というのが、沖縄本島の住民を九州地方などまで船で避難するように説得することだったので、何度も町会の長などを説得したそうなのです。しかし、当時の沖縄の全員とは言いませんが、いわゆる指導層に当たる町内会長とかのレベルの方々は粘り強く何度説得してもそんなことはあるわけないと聞く耳を持ってくれず結局誰一人というレベルで疎開させることができないまま友人の祖父は本土に戻ることになり、そしてアメリカ軍が沖縄に上陸し、民間人が巻き込まれたのが本当の話だと彼は言うのです。

沖縄で地獄の光景が起きたのは間違いない事実です。しかし、その話が本当なら当然沖縄の方々が説得を受け入れ、本土に疎開したのであればここまでひどい沖縄戦にはならなかったはずです。沖縄に民間人がいないので戦闘に巻き込まれる民間人がいなかったからということになるからです。

そうなると、疎開してくれという要請を受け入れなかった沖縄の人々にも責任の一端があると思うのです。

実際にあったこととしてパラオのペリリュー島でのアメリカ軍との激戦の際に日本軍は玉砕しましたが、島民は全員避難させていたので現地民間人の死者は一人たりとも出なかったという有名な話もあるわけで、実際に日本軍のいるところでは民間人が犯罪や戦闘に巻き込まれるといった事態が植民地時代よりも極端に減ったというそれらの事実からも、当時日本軍が住民を優先的に戦場から避難させていたということが窺い知れるわけです。

ですので沖縄の方々を何とか説得して避難させようとしたという友人の祖父の言葉が非常に説得力のある経験談に感じられます。

沖縄戦のニュースなどを見かける度にふと友人の祖父のこの話を思い出すのでマスコミなどの沖縄の方々は無条件の被害者だ論調に正直疑問を感じています。

ちなみに、友人の祖父は非常にお堅い方で(元軍人というのもあるのでしょうが)嘘なんて絶対に言わない方でした。

友人の祖父が他界してもう３０年近くになります。今思うとこれも戦争の一事実なのかもしれないと思います。マスコミなどの一方的な論調だけでなくこういう話もあるのだと語り継いでいくべきなのでしょうね。