昨年10〜12月にかけて放送されたTVアニメ「天体のメソッド」のイベントに行ってきました。
イベント自体は26日に行われたものですが、旅の疲れで日記を認める気力がなかったので、一日遅れの日記投稿となったことをまずはお詫びします。
結構長い日記になってしまったので、道中のことや会場内展示物に関しては別の日記として上げます。
元々は夜公演のみに参加する予定での東京行でしたが、思いの外早く現地に着いたので迷わず昼公演の当日券を購入。
昼夜両方の公演に参加してきました。
昼公演は席は2Fの後ろも後ろで、あまりいい席とは言えなかったですが、当日券ならそういうものですよね。
一方で、予約していた夜公演は1F9列目とかなり前の方で丁度夏川さん&水瀬さんの主役コンビと向かい合う好位置でした。
体感ではキャパ1200人に対して8〜9割ぐらいのお客さんが入っていたようです。
空き空きの印象を与えることなく、完売で見たい人が見られない状況が生まれる訳でもない。
いい塩梅の動員人数でイベントとしては成功だったのではないでしょうか。
当日券が用意されている=前売り券が完売していない
BDの売上枚数もそんなに多い方ではないから、キャパ多い箱を用意した割にガラガラなのでは……とちょっと心配していたのだけれど、杞憂だったようですね。
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当日の天気は快晴でこれ以上ないイベント日和。
「綿密に計画を練り、劇中の日付にあわせて聖地巡礼したその日に台風が直撃。帰路についた途端温帯低気圧に変わる」
「4月に尾道へ旅行して季節外れの雹に遭遇する(現地民もびっくりしてた)」
といった数々のスーパー雨男伝説をもつ俺が参加したとは思えない天気でした。
きっと、太陽がひまわりみたいにニッコリ笑っていたからですね。
お客さんは全体で見れば若い男性が多かったように見えたけど、外人のおっちゃんや高齢の人、リーマンといった具合に色んな人が来ていたようです。
俺みたいなおっさんでもそれなりに同化できていた、はず。
きっと。
それではイベントの流れを簡単に。
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乃々香「開演は10……18時!」
イベントのはじまりは開演5分前の乃々香とノエルの寸劇風アナウンス音声から。
最初は録音だろうと思っていんだけど、夜の部で噛んでたからあれは生で喋っているんだと確信した。
ノエルが「ぴーぴーぱしゃぱしゃ」と後ろでちょっかいかけているのが小動物っぽくて可愛かったです(こなみかん)。
そのあとはMC登場→一人ずつキャストの皆さんが自己紹介と続く。
MCを務めるのは乃々香役の夏川椎菜さんと、ノエル役の水瀬いのりさん。
夏川さんはシュシュで髪を片っぽまとめていてリアル乃々香って風貌。
自己紹介パートでは特に印象深かったのを昼夜ひとつずつ。
昼公演では
石川プロ「夏川さんにオススメしてもらった化粧水を実際に買って使ってみました。そしたらニキビがあっという間に消えました」
をいをい。
どこぞの通販番組の怪しいセールストークのような。
夜公演初めの挨拶にて……。
小松さん(素)「昼公演に続いて来場して下さった皆様!」
汐音ボイスで 「……何をしに戻ってきたの?」
ありがとうございます!
我々の業界ではご褒美です!
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・キャストが選ぶ印象的な台詞コーナー
生でキャラの声色で台詞を喋り、そのシーンについてキャスト間で語り合うという、ファン垂涎もののコーナー。
昼の部は声優さん本人が選ぶ、自キャラの好きな台詞。
乃々香「私の願いはみんながニッコリになること」
ノエル「乃々香〜っ」
柚季 「ありがとう」
湊太 「なあ、どう思う? 俺来年はこの街にいないんだぜ。(以下略)」
こはる「私は看板娘なんだから」
汐音 「本当、迷惑(迷惑とは言ってない)」
えと、うる覚えなんで間違っていたら済みません。
こんなことならメモ取っておけばよかったな。
石川プロはことある毎に笑いを取りに来てお客さんのテンションに気を遣っているのが伝わってきましたね。
このコーナーでは汐音がヘッドホンで聞いてるのは「幼い頃の乃々香の声を録音したもの」疑惑が浮上。
イベント中では怖い人扱いされていたけれど、名雪の目覚まし時計みたいで素敵だと俺は思いますよ?
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夜の部は、他のキャラの台詞で好きなものを一つだけ選ぶという形に。
敬称略。
夏川椎菜 → 柚季 「私も乃々香がいつも笑ってるの、よく覚えてるなー。(以下略)」
お墓参り回にて、尻ごむ乃々香を後押しする台詞。
飾った台詞ではない、感情をあるがままの現す言葉だからこそ、心に届く。
元々オブラートに包むことをしない柚季らしい、彼女にしかできない背中の押し方を描写する一幕。
豊崎愛生 → 湊太 「ノエルなんて知らない。知らないはずなのに……無視できないんだよ」
円盤のない世界では柚季との確執がなく、ずっと仲のいい兄妹のままだった。
12話からの湊太は無理に背伸びして大人になる必要がなく、円盤のある世界と比べてややデリカシーに欠ける、子供らしさを残すキャラに変わっている。
けれどもその根本にある「変わらないもの」を示した重要なシーン。
石川界人 → こはる「いらっしゃいませ〜」
ネタ台詞ではありませんよ。
同じ台詞だからこそ、その時その時の感情の込め方がわかるというものです。
佳村はるか→ 汐音 「私のよく知っている乃々香っていう女の子は〜(中略)違った?」
比較的短くていいやすい台詞が多い中で、こはる役の佳村はるかさんが選んだ汐音の台詞の長いこと長いこと。
しゃべり始める前に台詞がスクロールして消えてしまい、焦る小松さんに笑ってしまいました。
向日葵の花束を持参していた最前列の人は輝いていたと思います。
小松未可子→ ノエル「ただいまっ!」
ノエル大明神様に土下座する石川プロ&小松さん。
石川プロの変態っぷりが……。
水瀬いのり→ 乃々香「ノエルーッ!」
何度もノエルの名を叫ぶ回があって、脚本に「ノエル」と言葉が並んでいてゲシュタルト崩壊を起こしたby夏川さん
主役二人が互いの名前を呼ぶシーンがお気に入り台詞として対になっているのもGOOD。
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・ファン投票で選ばれた名シーン集
読んで字のごとく、事前アンケートで選ばれた名シーンを振り返るコーナー。
この作品は笑えるシーンも泣けるシーンもいいシーンが多すぎて、一つ挙げればあれもこれもと芋づる式に候補が飛び出てきてきりがない。
さぞスタッフは集計に苦労したことと思います。
昼の部はニッコリ名場面。
乃々香「ニッ」
柚季 「コリ」
こはる「名」
汐音 「場」
湊太 「面」
ノエル「そのいち」
これも映像にあわせて声優さんがキャラの声で呼んでくれるという(アドリブっぽかったが)。
ノエルの「そのいち」が可愛い。
作中の「ぷらねたりうむ」もそうですが、「ひらがなで発音している」のが聞いてて分かる声色なんですよね。
紹介一発目がよりにもよって6話の入浴シーンで、小松さんが「ニッコリってそういう意味!?」とツッコミを入れていたのが印象的でした。
キャストの中で喜んでたの石川プロだけじゃないか。
その他に選ばれたのは……。
○1話でこはると湊太がしいはら本舗で漫才。
二人の関係性がわかるシーン。
佳村はるかさんは「どうしたの?」という台詞を最初ちょっと怖い口調で演技をして、「こはるは黒い娘じゃないから」と指導されたようです。
○5話でノエルと汐音がNOZOMI亭で食事するシーン。
汐音のミルクどばどばなのか、ノエルのオムライスなのか、どちらにニッコリしたのかが気になるところ。
「このシーンでノエルがはじめてオムライスを食べた」と夏川さん。
そういうのをさらっと言えるところから、上辺だけではない思い入れの深さが伝わってきます。
○13話、ノエルが帰ってきたシーン(兄成カット)。
説明不要。
石川プロがガチ不審者になってて、水瀬さんが引いていた。
この中だと5話のが好きですね。
クールキャラが純真なロリっ娘にデレるという構図は、蒼乃姉さんとこよりを思い出しません?
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夜の部で発表されたのは切ない名場面。
選ばれたのは
○5話の灯籠が並ぶ桟橋で、柚季がみんなに謝るシーン。
序盤の山場。
これ以降の柚季は、突っ走るキャラ性を活かして尻込みする乃々香を後押しすることが多かった。
○11話でみんながノエルとお別れするシーン。
説明不要ですね。
この作品中最強の涙腺破壊爆弾でしょう。
○12話で汐音がノエルのことを覚えていると乃々香が気付くシーン。
このシーンにおける汐音の救世主感といったら。
○13話の回想で描かれる「お母さんとの約束」でした。
「自分の身体のことを知っていてこの言葉を遺したのだとしたらとても切ない」とは夏川さんの弁。
あとアンケートの候補にはなかったけれど多くの票が集まったのが、11話でノエルが消える瞬間。
MCの夏川さんは映像を振り返りながら感極まって涙を流しておりました。
ちなみに11話の慟哭は演技ではなくガチだった模様です。
え、俺ですか?
俺は泣いてないよ、だって笑ってるもん(それはだーまえだっ)。
そんな切ない雰囲気の中で、敢えて道化を演じることで笑いに変えてフォローする愛生さんと石川プロが素敵。
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・BD最終巻に収録されるショートストーリーの予告映像(2種)
タイトルは「ある少女の休日」。
ホームズやワトソンのようなトレンチコートきた乃々香とノエルが、汐音をストーキングする話を湊太目線で(笑)語る話っぽい。
湊太の姿が映ってないことを嘆く石川プロが印象深い。
ことある毎にオチに使われて湊太は愛されてるなぁ。
ちなみにアフレコはまだしてないそうです。
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ラジオパートは「そうさ!ソーサー捜査」の出張版。
もちろん我らがジンギス丸も大活躍(主に昼公演で)。
某霧吹きタイプのアレもテープで品名を隠して登場しましたよ。
以前大須で開かれていたフェアで展示していたアイテムが、撮影用にと会場のロビーに置かれていた。
けれどジンギス丸とファブリ○ズの姿は見えなかったので省かれたのかな〜と思ってたらイベントに登場したんですね。
こっそなみりん。
あと小松さんは剣玉が上手い。
図らずも水坂兄妹対決となった際には豊崎さんが「湊太には負けないんだから!」とキャラ声でファンサービスする一幕も。
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ここまで大体1時間ぐらい。
残りの時間は全てライブパートでした。
ということでセトリ
fhana
「星屑のインターリュード」
「ソライロピクチャー」
「ホシノカケラ」(7話特別ED)
「天体のメソッド」(11話特別ED)
LSP
「North Method」(13話挿入歌)
「Stargazer」
fhanaさんはCDのインタビューとかで既に語っている通り、泣きゲー好きなメンバーが集まったバンドということ。
鍵っ子なら分かる要素が随所に盛り込まれている楽曲に仕上がっているのが分かります。
あと生歌とアニメ映像の組み合わせによる破壊力は凄い。
特にエピソード的に涙腺破壊爆弾だった挿入歌2種ときたら。
LSPさんは地元北海道に、ひいては霧弥湖町への愛が籠もった幕間で胸が熱くなりました。
器楽部分はCDのoff vocal verから引用した分声が聞き取りやすかったというのも。
ただ……ライブそのものがよかっただけに、聴衆のマナーがちょっと……。
アニメイベントのライブってどれもこういうものなのだろうか。
俺は「天体のメソッド」という作品世界が好きなんだ。
冷たい空気の中で温かな想いが紡がれる、そんな優しい世界が好きなんだ。
それなのにノリノリな曲でもないのに合いの手をいれたり、しっとりとした曲でバルログごっこをするのは、「音を楽しむ」つもりはなくただ騒ぎたいだけなのではないか。
そう思えてならなかった。
とっても綺麗な作品の、とても澄んだ曲たちだから、できれば静かに耳を傾けていたかったな。
例えるならオーケストラの調べに身体を委ねて、たゆたうような心持ちで。
ふっ、Kanon D-Durなら今でも暗譜しているぜっ(注:自慢になりません)。
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初めての新宿、初めてのアニメイベントで緊張や不安もありましたが、とっても楽しかったです。
どちらの公演も楽しかったけど、夜の部の方がキャストの緊張感がほぐれていた分盛り上がってた気がします。
ちょくちょく昼公演のネタを引用していたところもあったから、昼夜参加して正解だったようですね。
優しくて温かい出演者たちと共に過ごした時間は、かけがえのないものでした。
開演前に予期せぬ驚きもあり、絆や運命、縁といった言葉を感じずにはいられないイベントでした。
「天体のメソッド」大好き。
こんなにのめり込んだアニメは本当に久しぶりです。
できれば今回のイベントをBDの特典、若しくは単体の商品として映像化して欲しいです。
キャストの皆様、制作スタッフの皆様、イベントスタッフの皆様に最大限の感謝を。
とってもニッコリな一日をありがとうございました。
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