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2018年03月19日20:41

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読書日記Nо.1074(千年後の百人一首)

■清川あさみ、最果タヒ「千年後の百人一首」2017年12月リトルモア刊

私は、日本の短詩型文学が好きで、この読書日記でも、時々とりあげている。
なぜ、好きになったのかなと、胸に手を当てて振り返ると、中学生の時、
国語教科書で馴染んなんだなと、思い当る。

中学生のとき、冬休み明けに、百人一首大会、いわゆる競技かるたの校内
大会が開かれて、一生懸命、百人一首の歌を覚えた記憶がよみがえった。

近年、「ちはやふる」という映画が、脚光をあびて、21世紀の高校生にも
百人一首は、流行している。

不思議なものですね。
でも、不思議といえば、この小倉百人一首という歌集が、何のために、なぜ
出来たのかというのが、不思議の根本。

所収されている歌は、必ずしも、その歌人のベストの一首ではないと思うが、
これだけメジャーになると、それがベストと思う若人もいるのかな。

さてさて、百人一首談義は、これくらいにして、本書でしたですね。
それでは、惹句を紹介します。

“言葉と絵??。
ふたりが1000年の時の砂をはらうと、
たった1つの変わらない「思い」が、
切なる100の音楽を奏ではじめた。”

“日本古典文学の最高峰に挑む。
これが、この世限りの、決定版「百人一首」! ”

“【 清川あさみが布や糸・ビーズで描きおろした百の情景。】
今までの絵札とは全く違う、けれど歌に込められた思いを真摯に表現した一枚一枚は、
新たな百人一首の姿を見せてくれます。”

“【 最果タヒによる、現代語訳にして新作詩。】
情感豊かな現代の言葉で綴られた新訳は、時に愛おしく、時に物悲しく、
いまを生きる私たちの胸に刺さります。”

“巻末にはそれぞれの歌が詠まれた背景や詠み人についての丁寧な解説も収録し、
ハンディな造本に、百人一首のすべてが詰まった一冊です。”

21世紀の、若い女性による、絵と訳の本書を堪能していると、不思議や、
百人一首そのものの、成り立ちの不思議さを改めて、感じた次第。

2年前に、百人一首に関する読書日記を書いたら、300を越えるアクセスが
あったので、その読書日記も、下記に紹介しますね。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953480597&owner_id=5540901
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