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2018年08月10日21:26

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この不正事件、ドイツではこう報道されています

医学の後継者たち

東京のさる大学が合格者を選ぶ基準とは

東京発
クリストフ・ナイトハルト記者


 そしてまたまた皆の前でお辞儀のデモンストレーション。前回7月始めに記者会見場で深々と長い間お辞儀をしてみせたのは私立東京医科大学のそれぞれ理事長と総長ウスイ・マサヒコ、スズキ・マモルの両人であった。日本の文科省の高官役人に賄賂を送っていたのを謝罪したのだ。その役人は医科大に3500万円(27万ユーロ)の政府補助金を回してくれた。大学は見返りに役人の息子を入学させたのである。ウスイとスズキはお辞儀して職から退いた。「例外的な事件」というのが大学側の説明だった。
 今ではさる調査のおかげで誰でも知っている:何が例外的事件なものか。ウスイとスズキは過去何年かの間に明らかに両親の寄付金と引き換えに「自分の大学と関係がある」学生を約20名ほど裏口から入学させていたこと。その学生らの試験の点数がはなはだしく加点されていたこと。それが自働的に行なわれていた、つまり水増し処置が採点コンピューターにプログラムされていたこと。そのことで検事がこの二人の大学のボスに対し訴訟を起こした。件の役人は現在すでに勾留されている。

 訴えによると、男性は優先されるのに女性のほうはシステマティックに入試の点数を10%から20%点数を引かれていた。現在、学長が何年間も大学の女性の比率を人工的に操作して30%以下に保っていたことが判明している。今週そのことでまたお辞儀する羽目になった。今回公式に謝罪したのは暫定的な長となっているユキオカ・テツオとミヤザワ・ケイスケだ。
日本の報道も伝えているが、この両人(男性)の説によれば、こうやって男性を優先選択するのにはちゃんとした理由があって、女性の比率が高いと将来当大学が管理している病院で医師不足を招く懸念があるからなのだそうだ。だから女性には結婚の意志がないかどうか問いただしてさえいたという。
 日本の雇用者は女性は結婚したらすぐ退職すると見込んでいる。もしくは少なくとも第一子を妊娠した時点で退職。法律上は母性は保護され、母親は3ヶ月の育児休暇を要求する権利があるはずだが、大多数の日本女性には出産後その職場にそのままつけるチャンスなどない。あえて出産前のポジションにつこうとするといびり出されるのが普通だ。働く母親はワガママと見なされる。そしてそういう社会の圧力があまりに大きいため、子持ちの女性の大部分が働くことに自分から見切りをつけてしまうのである。日本の女性は何年か育児のために中断してしまうと手につけた仕事にまたつけるチャンスがないからだ。
 そういう状態だから同僚の男性より資格の高い大学卒の女性でさえ、とうとう非熟練者がやるパート仕事をやるようになったりするのだ。医療界も例外ではない:日本では医師のたった20%しか女性がいない。OECDの国の中で最低値である。これに比較してドイツでは45%、エストニアでは74%が女医である。
 日本の女医たちも今更この東京医大のスキャンダルにほとんど驚いてなどいない。「女性は男性よりいい成績でないと同じように扱ってもらえないってことは昔から決まっていますからね」、とさる女性家庭医の言。この女医はもちろん名前は出さないでくださいねとのことだった。

おデシャの翻訳者コメント
これは今日の「南ドイツ新聞」に載ったものです。
アイスクリームをナメながら大急ぎでスコンスコン訳したのでまた所々ハズしてるかもしれません。そしたらゴメンネ。
日本についての欧米での報道がでるたんびに「外人に日本のことがわかるカー」とか「偏向報道ダー」とかヒス起こす人が必ず湧くんですが、これ、「日本のことなどテンデわかってない毛唐の偏向記事」ですかね?私には図星としか思えないんだけど。よくわかってるじゃん、この記者。

文科省、医学部入試を緊急調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5238940
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