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2018年06月24日17:49

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平和を訴えた少女

■沖縄慰霊の日、平和誓う=翁長氏は辺野古移設批判
(時事通信社 - 06月23日 12:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5168994

きのうの沖縄慰霊の日の追悼式。中学3年生の相良倫子さんが平和を訴える詩「生きる」を朗読した。素晴らしい詩だった。
夕方の国営放送でも、その一部が紹介されていて、全文を読みたいとネットで検索してみた。朗読に6分半もかかったという長編詩。94歳になる曽祖母のことを思いながら書いたのだという。
「魑魅魍魎」「阿鼻叫喚」「無辜の命」など中学生らしくない言葉も混ざっているのには、やや抵抗があるものの、訴える力は十分にあった。
沖縄県人らしい、穏やかな口調の中に激しい情熱を込めた朗読。
14年前に友人と7人で訪ねた沖縄戦跡巡りの3日間の旅が昨日のことのように蘇る。出会った人たちが一様に穏やかな口調だが、並々ならぬ平和への情熱を持っていることに驚いたものだ。
この旅から帰った後に書いた私の詩は、手法が彼女に似ている。沖縄の風景⇒戦乱の沖縄⇒平和の訴え、と続く。現在の沖縄の風景と沖縄戦の風景のギャップがあまりにも甚だしく、比較して書いたものだ。
「見たこともない戦争の情景を想像した」と、きょうの朝日新聞は彼女の話を伝えている。想像力豊かな少女なのだろう。私もまた旅の中で、かつて野戦病院として使われた糸数の真っ暗なアブラチリガマの中に足を踏みいれた途端、傷つき瀕死の状況にあった兵士の呻き声が聞えるような気がしたものだ。立入禁止のチビチリガマの前に立つと家族を互いに殺しあった(後の言葉で集団自決)阿鼻叫喚の修羅場が見えた気がした。

少女は詩を書き始める前は「同級生と戦争の話はほとんどしたことがない」そうだ。広島や長崎でも8月6日や9日が何の日かを知らない小学生が多数を占めるようになったという。戦争の愚かさは、世代を継いで伝えていかなければいつか消え去ってしまう。伝えるのは我々大人の責任だ。

だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを、本当の平和を。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを

彼女の詩の一節を‘来賓’として出席していた総理は、どう受け止めたのだろうか。「できることは全て行う。この方針の下、沖縄の基地負担軽減に全力を尽してまいります」と言って辺野古の基地計画を進めるのは辻褄が合わない。翁長知事とは会釈しただけで言葉も交さなかったそうだ。どうやって「理解を得る」のか、サッパリ分からない。専ら全力を尽すのは森友・加計両学園の証拠隠滅だけのような気がしないでもない。
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