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2017年07月19日06:53

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あなたに…振り向いて欲しくて…。 (//∇//)

振り向いて欲しくて欲しくて…。




〜あなたは誰に好かれたいですか〜?




これは、そんなお話です。






















小さな頃から世界の七不思議に興味津々だった。

17歳の冬になってもそれは変わらず、その頃は取り分け金縛りが不思議でならなかった。




何故。

自分の意思で自分の身体を動かせなくなるのか?

意識はあるのに動かせない。

その感覚がまるで分からなかった。





























そんな折。
夜中に自分の部屋のベッドで、ふと目を覚ましました。




いつもの様にちゃっかり布団に潜り込んで腕に頭を乗せた飼い猫の温かな感触がある。

何となしに暗い宙を見つめて一つため息をする。










と。

その瞬間、耳の中でピキーン…と、音が鳴った。

違う次元の入り口が開いたのだ。














か…身体が動かない…!

力を入れてみるが腕も…足も、固められたようにビクとも動かない!!

まるでベッドに縛り付けられたように身動きが出来ず、目の球だけがぎょろぎょろと動く。

これ…って…まさか…!



冷や汗をかきながら初めて今、自分が金縛りに遭ったんだと悟らされる!









ふと。
部屋の片隅を見やった。

暗闇の中、何かが。いや、誰かがぼぅっと浮くように佇んでいる。

少し背中を丸めたようにうつ向く後ろ姿。

女性だった…!

ソレは出で立ちからでは無く身に付けている衣装。そう、衣装で判る。

文金高島田。
角隠しだ…!


見…た…!視てしまった…!

けれど、こんなにもはっきりと視えているのに不思議と恐怖はどこか、忘れてしまったように冷静だった。




ああ、ああ…!
成仏出来ないのだろか…?

俺に何を伝えたいの?

そんな考えが頭を過ぎった時、不意にソレの着物の袖が揺れた。

ぐるりとソレは首を傾げてこちらを据え見ると同時に振り返りざま!

ぶわわわわわわーーーっ!!
飛び掛って来る!

刹那、忘れていたはずの恐怖が溢れ出す!

振り向くなぁぁぁーっ!!
うわわわぁぁぁぁぁぁ!!!

来ないでくれぇぇ!!!!

南無妙法蓮華経ーっ!!
南無妙法蓮華経ーっ!!

恐怖で、ぎゅうとつむんだ瞼!

震える唇で必死にお経を唱えた!

















































はっ…!

急に身体が軽くなり気付くと金縛りは解けていた。

荒々しい息を正に全身から吐き出して恐る恐る瞼を開くと辺りは元通りの闇の静寂が。

掛け時計の秒針の音だけが微かに聴こえていたー。




…今のは夢だったのか?


いや…!

夢じゃない……!!














この日を境に何度も何度も金縛りに苦しめられる様になってしまったのだから。


あまりの恐怖にこの日から2週間、自分の部屋に入れませんでした。


フィクション無しの完全な実話です。












涼しんで貰えましたぁ?
(o^^o)





















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