#クァンタム・オブ・ザ・シーズ #お船見

写真は神戸港ポートターミナルで撮影した、

船名
　Quantum of the Seas
総トン数
　168666
全長
　347.08m
型幅
　41.40m
喫水
　8.82m
船籍港
　ナッソー（バハマ）
主機関
　ディーゼル電気推進
　　ディーゼル4基
　　電動機2基
総出力
　58800kw（79944馬力）
推進器
　ポッド型推進器（2基）
航海速力
　22.00ノット（40.74km/h）
乗客定員
　4905人（2094室）
乗組員
　1500人
運航会社
　ロイヤル・カリビアン・インターナショナル
日本語ホームページ
　http://www.royalcaribbean.jp/



洋上初が目白押しの、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル（以下RCI）の新クラスの第1船です。

世界最大客船（約22万総トン）のシリーズと並行して建造されました。

本船のプールデッキには、スカイダイビング・シミュレーターがあります。

トップデッキ前方には貨客船のデリックのようなものが付いており、先端に人が入れるカプセルがあって、アームを伸ばすと水面から90mの高さになる「ノース・スター」があります。

5・6デッキの「270（ツー・セブンティー）ディグリー」は、夜には窓にデジタル映像が投影され空中曲芸が見られます。

内側客室には当然窓は無いのですが、壁面に海上の様子が映されます。



本船を「豪華客船」だと思い込んで乗船したら、「金返せ！」と怒り出す人が少なくないでしょう。

本船は「ファン・シップ」、すなわち、ホテルとレストランを備えた洋上遊園地です。



アメリカ合衆国フロリダ州マイアミに本社を置くRCIは、48563〜230000総トンの25隻のカジュアルクラス（松竹梅で言えば梅）の客船を運航しています。

先月（2018年3月）に就航したばかりの「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」が、今日現在の世界最大客船です。

本船の同型船も1隻が建造中で、来年には4姉妹になります。



1969年にノルウェーの海運会社が3社でロイヤル・カリビアン・クルーズ・ラインを設立し、大西洋横断航路から乗客と郵便物を奪い取った航空会社を、敵とせず共存して、北米各地からマイアミまでの往復は飛行機に乗り、カリブ海をクルーズする、という「フライ＆クルーズ」を、旅行会社の手も借りて発売する、という手法を取り入れます。

前述の通りRCIは「世界最大客船」のタイトル・ホルダーです。

1988年に7万4000総トン、99年から13万7000総トン型5隻、2006年から16万総トン型3隻、09年から22万総トン型4隻と、常にクルーズ客船の巨大化の先頭を走り続けています。

船を増やしながら航海区域も拡大し、現在ではカリブ海を主力としながら、地中海にも東南アジアにも通年配船し、船内設備も親子連れや3世代で賑やかに楽しむように、斬新な物を次々と導入しています。



巨大船で客単価を下げ、飛行機と組んで1週間の休暇で家族連れで乗る、という新しい客層を開拓した、大功労者と言えるでしょう。

優雅なクルーズを廉価で楽しみたい、という方は、RCIを選ぶとひどい目にあわされます（笑）が、そのようなサービスを提供している会社がありますので、そちらをお選びください。



本船は2015年に新造されてすぐに上海に配船されていますが、日本を含め世界中からウェブサイトで予約を受付けています。

今回は『神戸・名古屋クルーズ』として4月22日16:30（現地時間）に上海を出航し、先程（4/24）13:27に神戸港S-4Q1/2バース（ポートターミナル東側）に入港し13:51に着岸作業が完了しました。

今夜は停泊し、明日（4/25）17:00に離岸出港し、明後日（4/26）10:00に名古屋港金城埠頭80/81号岸壁に入港し、同夜20:00に出港して、29日7:00（現地時間）に上海に帰航します。