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今日、夕方、用事で名鉄電車に乗った。
名古屋駅を出発してしばらくしてからのこと。私は座席に腰かけて本を読んでいた。
すると、突然、私の前で吊革に捕まって立っていた男性（初老？）が私の膝の上へドスンとお尻を乗っけてきた。一瞬、電車に揺られてバランスを崩したのかな？と、思った。でも、一向に立ち上がらない。周りの人が引っ張って立ち上がらせようとした。でも、様子がおかしい。「座らせてあげた方がいいのでは？」と言う周りの人の声で、私は読みかけの本をしまい荷物を持って男性をそっと椅子に座らせ立ち上がった。でも、変なのだ。固まっちゃってる！！返事もしない。ようやく周りの皆も異常に気付き、ざわめき出した。すると、ちょうど停車駅になり、電車が止まったので。誰かが駅員さんを呼んだ。二人の駅員さんが駆け付けてきて、いろいろ尋ねても返事がない。でも、血が出てるわけでも、倒れちゃったわけでもなく、ただ、座った状態で固まっているのだ。「とにかく降りましょうね」と言って、二人の駅員さんに連れられて降りて行った。でも、その時には普通に歩いていたような気が。ただ、私は怖くて怖くて、彼のことは周りのお客さんに任せて、そっとその場をすりぬけちょっと離れたところから見守っていたのだ。列車は４分遅れで発車した。
以前、mixiで、マイミクのマタンゴさんが、新幹線の中で倒れて頭を打ち出血した人のことを書いてみえたが、まさか自分がそんな目にあうとは。そして、やはり私は、「大丈夫ですか？」と優しく介抱することはできず、その場を逃げ出してしまったのだ。あのおじさん、今頃どうしているかな？ご無事を祈る。
その��
用事を済ませたその帰りの電車のこと。外は真っ暗。電車の中は人はまばら。乗務員さんが、塵取りと、箒と殺虫剤をもって、車中を一生懸命掃除している。よく見ると、車中、ハネアリだらけ。ものすごいハネアリが、電車の床にいっぱい。窓にも壁にも。私の服やスラックスにもくっついてくる。ほかの車両も同じ状態のようだ。「すみませんねえ。この時期になると電車の中の灯りを目がけて飛んでくるんですよ。」と、乗務員さん。すると、途中の駅から、名鉄のマークを付けた作業員さん二人が乗り込んできて、透明の粘着テープをちぎりながら、電車の窓、壁、つり革、座席をペタペタしながらハネアリを捕まえだした。一つの車両が終わると次の車両へ移動。大変だあ〜。
そうそう、最初の時、座席を立ち上がって動転していた時にどうも手に持っていた切符を落としてしまったのだが、往復切符の領収証を持っていたので訳を話したらちゃんと通していただけた。
一日のうちに行き帰りとも初めての体験をした不思議な日だった。
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