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2018年06月20日02:48

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ロシアとの和解を阻んでいるのは米国だと知らないのか?

■ロシアもウンザリ。なぜ日本は北方領土も拉致問題も進まないのか
(まぐまぐニュース! - 06月19日 18:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=240&from=diary&id=5163043

かつて日本は3島返還で和解しようとした事がある。その時もあくまで4島だ、と横槍を入れてきたのは米国。「当時は冷戦時だから」と米国を擁護する人もいるが、実はソ連はGDPなど何倍にも盛って発表したり、内情は既にボロボロで米国に対抗する力などとっくに無かった。ゴルバチョフは元々強奪した北方返還と経済支援を天秤にかけて日本に懐柔したのだ。

そして日本国内世論も「永久に動かないよりは3島でもいい」という声が圧倒的ですんなりまとまり掛けていた。そこへ出てきたのが米国で、外務省を通じ日本政府へ、「あくまで4島全てだ」と圧力を掛けた。

日本人と言うのは基質として「約束は死んでも守る」とか「変更が無い限り1度決めたルールは守り続ける」と言う姿勢がある。だから半世紀以上も経っても憲法の条文1つ変える事も出来ないし、半世紀も前の局長通達ごときを未だ遵守して外国人に生活保護を出している。愚直な事は利点でもあるがときに愚かしい。

米国にとって中国とロシア、どちらが喫緊の問題であるか?現状を見る限りは圧倒的に中国だ。凄まじい勢いで軍事化を進めており、金額換算した軍事費は圧倒的に米国だが、米国のそれは物価の違いを考慮すれば実は大きな差はない、と僕は感じている。

中国の軍事費は一説によると人件費を含んでいない、と言われる。
そう考えると総額は20兆円を越えている可能性がある。
仮に20兆円とすると70兆円の米国との差はおよそ3.5倍。だが中国は多くの兵器をロシアやウクライナと言った安い国から調達している。対して米軍は国内の高価な兵器を購入している。数で比較した場合中国の伸びのほうが多いのだ。

一例として価格の違いを羅列すると、エイブラムス戦車1両550万ドルに対してロシアのT-90は140万ドル。戦闘機は比較が難しい(性能差や発注数、国によっても変わるので)が、1番高価なSuー30をベトナムが発注した時の金額は3000万ドル。米国で1番高価な戦闘機であるF-22の米軍調達予算の当初価格はなんと2億ドル。中国のJ-10は2000万ドル程度と言われているのでF−22の1機の予算で10機買えてしまう。(実際にはF−22は値引きで1億5千万ドルだったと言う話もある)

言うまでもないが中国の人件費は米国のそれとは比較にならないほど安い。230万人の陸上兵力に対して米陸軍の予算の3分の1も払っていないとされる。このように見ていくと中国軍の軍事費は米軍の100兆円にも匹敵するかも知れないのだ。

勿論軍事費の内情など真実はわからないが、経済では1度崩壊し、共和国が独立した今のロシアと中国では米国にとって脅威度は比較にならない。

だが、である。ここに日本とロシアが手を結んだ、としたら?
日本は言うまでもなく経済大国であり、かつ科学力でも世界屈指の国である。
軍事登用こそされていないが、ステルス素材も元は日本が開発したように軍事転用出来る技術は無数にある。大量のプルトニウムを保管しており、かつ固体燃料と液体燃料両方のロケット技術もある。大気圏再投入に関する技術もある。つまりいつでもICBMが作れる国なのだ。米国にとってこれは中国以上の脅威になりえるものだ。
つまり日本はあくまでロシアと中国とは敵対していなければ困るのである。

勿論こんな事情はロシア当局も把握しているはずで、もしロシアの当局がこの著者にそう言ったとしたなら、それはブラフに引っ掛けられた、と見るべきなのだ。

なぜ4島だとロシアは応じないのか?これは中国がサードミサイルを執拗に嫌がるのと同じで、米軍がここに基地を置く可能性が極めて高いのが1つ。

もう一つがロシアは冬季になると港の多くが氷に包まれてしまう。空母や原潜の停泊港として機能出来なくなるのだ。現在ロシア海軍の主力は不凍港であるウラジオストックにあるが、これの一部を択捉島と国後島に持ってくる計画を立てている。勿論国後の海も凍らない。ロシアにしてみれば貴重な不凍海なのだ。

そんなわけで長々と書いたがこの著者が言うように「日本政府の態度が煮え切らないから・・」などと単純な話ではないのだ。北朝鮮もそうだが仮に進めた、としても例えば調印式に米国を交える、とか何重にもセーフティーを掛けておかないといつ度のタイミングでちゃぶ台返しをするかわからない、ロシアや中国、南北朝鮮半島はそういう連中だと理解しておかねばならない。
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