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2017年10月18日19:59

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「ユリゴコロ」@渋谷TOEI

吉高ちゃん、久々の映画主演作わーい(嬉しい顔)とくれば絶対行くでしょ。松山くんも出ているから楽しみでるんるんでも、内容的にはかなりヘビーそうだから気合いを入れつつ。ファーストデーがちょうど日曜だったので、午前中の回へ。

亮介(松坂桃李)はカフェを営み平穏な日々を送っていたが、男手一つで育ててくれた父が余命わずかと診断され、婚約者の千絵(清野菜名)が忽然と姿を消してしまう。そんな時、実家の押し入れで『ユリゴコロ』と書かれた一冊のノートを見つける。そこには、人を殺すことに心の拠りどころを感じてしまう美紗子(吉高由里子)と名乗る女が、自らの殺人の記録と、洋介(松山ケンイチ)との運命的な出会いによって救われたことなど、衝撃的な告白が綴られていた。美紗子とは誰なのか、そもそもこれは事実かそれとも父の創作か、激しく動揺する亮介だったが…。

**************** 重要部分ネタバレなし *************

"ユリゴコロ"とは、幼い頃に美紗子が聞き間違えた"拠りどころ"のこと。幼い頃から人間の死が心の拠りどころである悲しき殺人者のヒロインと、その半生やおぞましい殺人履歴が綴られたノート本を見つけた青年が恐ろしくも強烈にその内容に惹かれ、真相に迫っていく物語。

いやーこれはかなり体力を使う映画だった。観終わってずしりと重みが残ったが、それだけ見応えがあったということ指でOK美紗子は平気で人を殺せる異常者で決して共感はできないが、かといって嫌悪感や拒絶感のようなものは湧かず、その悲しさ辛さに思いを巡らされるほどだった。

これは間違いなく、吉高ちゃんの代表作になるでしょうexclamation私が審査員なら主演女優賞に一票入れたいっダッシュ(走り出す様)「婚前特急」や「ロボジー」のようなコメディで抜群にキュートで小気味いい演技ができる一方、難解で闇を抱えた役もじっくりみせてくれる幅の広さはもっと評価されてもいいのにと思う。異常性を自覚しながらも殺人衝動を抑えられない葛藤、洋介との出会いで愛を知り変わっていくことで新たに生まれる苦悩を繊細にみせてくれた。クライマックスでは予想外に涙涙。。

そして、それを受ける松山くんの安定感よexclamationもう彼は本当に何をやっても外れなし。学生の頃のとある出来事で人生を狂わされ、ずっと罪悪感を抱えて生きてきた洋介。美紗子と出会って彼もまた変わっていくが、皮肉な現実が突きつけられた時の絶望感は量り知れず。。松山くんをいいなと思うのは、セリフをちゃんとその人物が話してると感じさせてくれるところ。だから、観ていて心情が伝わってくるんだよね。当たり前のこと言ってるようだけど、これが案外出来てない俳優さんもいると思う。

出演はあらすじに書いた以外に、佐津川愛美、清原果耶、木村多江といった面々。美紗子が専門学校時代に出会い友達になるみつ子役の愛美ちゃん。彼女もいい役者で注目しているが、今作も強烈だったexclamation盗癖、摂食障害、リストカットとメンヘラ女の典型を好演。気持ち悪さと可哀想さを同居させるギリギリの演技で惹きつけられた。

中盤までは特に殺人鬼という設定上、かなり凄惨な描写や生々しいリストカットシーンなどが満載なので、そこは覚悟してどうぞウインク入口はサイコミステリーでラブストーリーから家族愛まで変遷していく流れは予想外で新鮮さを感じた。沼田まほかるさんの原作小説も気になって買っちゃった。(古本屋であっかんべー)
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