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2017年12月12日09:42

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ヒット曲を解剖する


 マーク・マイヤーズ著 『歌の解剖―ロックとR&Bとポップを変え聖像化された45回転のヒットの口述史』
 Marc Myers, Anatomy of a Song: The Oral History of 45 Iconic Hits That Changed Rock, R&B and Pop, Grove Press, 2016.

 評判がよかったので、買った。
 ご大層なタイトルだけど、要するに、キンクスの「You Really Got Me」や、ストーンズの「Street Fighting Man」、CCRの「Proud Mary」、スティーリー・ダンの「Dacon Blues」、R.E.M の「Losing My Religion」といった45の大有名曲について (はい、収録曲数は回転数に合わせています)、関係者にインタビューして本にした、ってことね。

 私は黒音楽人間なので、そっち方面の曲だけ、並べてみますね。
 ロイド・プライス「Lawdy Miss Clawdy」、リトル・ウィリ−・リトルフィールド「K.C.Loving」、アイズレー・ブラザーズ「Shout」、マーヴェレッツ「Please Mr.Postman」、ディキシー・カップス「Chapel of Love」、テンプテーションズ「My Girl」、フォー・トップス「Reach Out I'll Be There」、オーティス・レディング「(Sittin' On) The Dock of the Bay」、エドウィン・ホウキンズ・シンガーズ「Oh Happy Day」、ステイプル・シンガーズ「Respect Yourself」、ジミー・クリフ「Harder They Come」、グラディス・ナイト&ピップス「Midnight Train to Georgia」、ヒューズ・コーポレーション「Rock the Boat」、スティーヴィ・ワンダー「Love's in Need of Love Today」、ネヴィル・ブラザーズ「Brother John/Iko Iko」。 以上13曲。

 例によって、ぽつぽつ拾い読みしてるだけなんだけど、オーティスとかネヴィル兄弟については、黒音楽ファンにとっては目新しい話はなさそうな気がするよね (未読だけど)。

 最初=巻頭のロイド・プライスは、本人と製作のデイヴ・バーソロミュー、レーベル主のアート・ループに話を聞いてて、貴重な歴史的証言がいろいろありました。
 十代のロイドが、ひょんなことからレコーディングすることになって、ローカルラジオのDJの決め文句を盛りこんだ失恋の歌、「ロウディ〜」を無事吹きこんだあと、アート・ループに、「うん、いい出来だ、で、B面曲は?」といわれて、頭の中が真っ白になった。
 もう1曲要るなんて、思ってもみなかったんだよね。 で、慌ててその場で1曲でっちあげた。
 「ロウディ〜」の大ヒットについての、ロイドの総括。 「女の子という女の子がみんな、おれの車の助手席に乗りたがるようになったよ。」
 それかよ!、って感じの、グッド・オール・デイのお話。
 なごむわあ。

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