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mixiユーザー(id:46524945)

2018年07月13日08:57

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皆さんのもとにも 必ず

 168.H30.7.13投稿 「 皆さんのもとにも 必ず  」
 
7年前の津波で私達の住んでいた家は全壊流出しました
津波から逃れ 住む家が無くなり
そのような厳しい状況の中でも 
亡くなった母と祖母を探す作業が待っていました
 
私の心が ガラガラと崩れていくのを感じました
被災した家のない状態で
生き残った家族に心配をかけてはいけない
子供達を不安にさせまいと平常を装っていましたが
母と祖母の命を奪った津波に怒り
胸の中はいつでも地獄の業火のようでした
体中が涙の入れ物のようでした
生きる希望などどこにも見当たりませんでした
 
その厳しい状況下の中でも
住む場所を探さなければなりません
子供達を学校に通わせなければいけません
家族が飢えないように食べものを用意しなければなりません
どんなに こんな世界は嫌だと思っても
何をすればよいのか分からないと思っても
震災後の生活を始めざるを得ませんでした
 
私の目の前には「希望」という光はなく
唯々「絶望」という暗い世界が広がっていました
 
まずは子供達に何かを口にさせる事
震災後 頂いた玄米の小さなおにぎりを半分に割って
そっとそっと口に運ぶ姿を見た時
( こんな思いをさせてごめん…ごめんね )
そう思うと同時に
( よかった 口に運んでくれた 食べてくれた )
( これで 今日は生きてくれる )
私の中に小さな希望の種が生まれました
 
避難した雄勝の火葬場まで道のない山を掻き分け
私の父が探しに来てくれました
「 麻紀 お祖母さん だめだったんだど 」
「 麻紀…… ごめんな ごめんな
  お母さんもだめだったんだ…… だめだったんだど 」
頭では理解できても 私の心はどうしても
母の死を受け入れることができませんでした
その一方で
( お父さんが生きていてくれた 残ってくれた )
ここにも小さな希望の種が生まれました
 
遺体の取り違えでいなくなってしまった母を
何日も何日も一体一体 血眼の鬼のようになって
「 お母さん! お母さん! お母さん! 」
私の体中を母だけでいっぱいにし
人の心を失って遺体安置所を探し回りました
母が遺骨となった状態で私の元に戻ってきたとき
「 なんで私のお母さんが…… 」
表しきれないその思いの後には
( 帰ってきてくれた……やっと帰ってきてくれた )
痛みの深さにはくらべものにはならない程の
小さくて やわらかくて あたたかい何かが生まれました
 
その
小さくて やわらかくて あたたかい何か や
痛みの中から生まれた希望の種は
辛いこと 悲しいこと 苦しいこと 耐えられない事の
ほんの片隅で生まれ続けました
そして今でも 音もなく生まれ続けています
 
当時絶望の淵にいた私には 
その種が何であるか分かりませんでした
その種を大事にすることも
丁寧に育てることもしませんでした
 
しかし この一見 かよわく頼りない種は
とても とても頑丈で
何度踏まれても芽を出し私を支えてくれました
 
この種の土壌になったのは
夫と二人で子供達を育てあげなければ
居場所を見つけなければ
生き残った家族を生かさなければ
母と祖母を胸の中に生かさなければ
そのために「 生きなければ 」という想いです
特別なことではなく
震災後を生きるための想いなのです
 
災害のさなかというものは
目の前のことで精一杯なのです
その時は 小さな希望の種を見つける余裕などありません
でも 必ずあるのです
小さくて やわらかくて あたたかい何か や
痛みの中から生まれた希望の種は
生きることを諦めない人の元に
必ず 必ず ひっそりと寄り添っています
皆さんのもとにも 必ず
 
ですからどうか
生きることをあきらめないでください
大切な人を生かすことをあきらめないでください
 

災害のさなかに身を置かれている皆さんに届きますように
シェアして頂ければ幸いです
 
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濁流で犠牲、母が残した一輪
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5198044
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