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2016年03月22日23:46

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今月のセインティア翔ネタバレ

宿星がもたらした悲しき運命の姉妹。その邂逅は二人に更なる試練をもたらすことになる…。
☆エリス・響子、降臨!

stage32☆邂逅

天空の間から響子が姿を現した。
「翔子…。また少したくましくなったわね。でも…まだわずかに迷いが見える。そんな甘さの抜けないあなたの瞳が、わたしはとても好きだったわ…でもね。これがわたしの答えよ」
そうして響子は沙織の生首を差し出した。生首が炎に包まれ、黄金の林檎に変わる。
「わたしはアテナを滅ぼし、この地上の全てを争いの業火で包む神・エリス。翔子…あなたの思い描いている理想の結末なんてないの。それでもここまで来てしまったあなたに、最後の選択肢を与えるわ。エリスの妹として、わたしとともに天上のエデンに行き永遠の命を選ぶか。アテナの聖闘少女(セインティア)として、私に戦いを挑み死を選ぶか。けれど翔子…今のあなたなら、答えは決まっているかしら?さあ…覚悟を決めなさい」
響子が翔子に槍を向ける。
「お姉ちゃん…その前に、わたしのお願いを聞いて。沙織さんの魂を解放して欲しいの。私の命と引き換えでもかまわない!」
「翔子…、今さら何を甘いことを言っているの?」
「わたしはまだあきらめてないの!お姉ちゃんに争いの神なんてなって欲しくない。そのためにはきっと…沙織さんの力が必要だと思うから。ねえ、お姉ちゃん、本当は…苦しんでるんでしょう?エリスの力を必死で止めていて、でも耐え切れなくて、わたしを呼んでいたんでしょう?わたし…お姉ちゃんの力になりたいの。ひとりぼっちであきらめないで!わたしと沙織さんと一緒に…エリスと戦おうよ!」
「翔子…あなたって子は…まだわたしを信じているのね…思い出のままに。そう…わたしは姉として、時には母のように、あなたを愛して生きたわ…あの日からずっと。でもね翔子、そのわたしはあの時、死んだのよ。生まれ変わったわたしを…認めてはくれないの?」
「死んでなんかいないよっ!わたしにはわかる…!お姉ちゃんの心は…まだ!」
「翔子…目を覚ましなさい!」
エリスの雷撃が翔子を撃つ。
「うあああああーッッ!」
翔子は後ろに吹っ飛ばされた。
「さあ…立ちなさい。アテナの聖闘少女(セインティア)なら一矢くらい報いてみせて」
「ふ…あはっ…。やっぱり…そうだよ…。こんなのへっちゃら…。お姉ちゃんはわたしのこと殺せない。お姉ちゃんの小宇宙は…まだ…今も、どこかわたしを守ろうとしているもの…。子供の頃みたいに…何度はねのけても、いつの間にか…またそばにいて包んでくれてる…。優しくて世話焼きな、わたしのお姉ちゃんのままだよ!だから…ッ」
翔子の目に涙が浮かんだ。
「翔子…あなたが…わたしを倒す姿が見えたの…。嬉しかった…。そのチャンスは今しかないと思った…。あなたの言う通り、わたし(エリス)が人の心を残しているうちは、わたし(エリス)はあなたを殺すことはできない…させない。けれどそうね…そんあわたし(エリス)をあなたが撃てるわけがない…。わたし(響子)の存在が…あなたの弱さそのものなのだから」
「お姉…ちゃん…」
「翔子…。あなたのことをずっと見ていたかった。そしてわたしを撃ち倒す姿を…見届けたかった。けれど…それはどうやら叶わないみたい…。わたしがあなたの姉でいられるのはもう…。翔子…最後に会えてよかった。あなたなら…今よりももっと強くなれるはずよ。わたしはあなたを…信じているわ」
そして強烈な雷撃が翔子を襲った。
『さようなら、翔子。わたしの妹…』
空に浮かぶエリス神殿は崩壊を続けていた。崩れる神殿の中をエルダがバイクで疾走する。
『根の暴走が止まらない…!いったい…なにが起こっている!?』
「チッ!こんな根ごとき…!」
エルダが炎で根を攻撃する。だが根の勢いはそれを弾いた。
「なにっ…」
その時、氷の壁が現れエルダを守った。
『氷の壁…?』
「エルダ!こちらへ飛べ!早く!」
カティアが上から声をかける。
「カティア!?」
氷の壁が破壊された。エルダはバイクを捨て、カティアのところに飛んだ。
「くっ…」
「無事か…!?神殿全体が崩れ始めている!退避するぞ!」
「ショーコがクソ野郎に連れられてエリスのもとに行ったんだ!放って逃げられるか…!」
「翔子が…!?しかしここは危険だ!一度外に出て…」
暴走する根が二人の足場を崩した。
「うっ!」
気絶したシャオリンも根に飲み込まれる。
「シャオリン!」
「チッ!」
エルダがシャオリンめがけて飛ぶ。
「…クッ」
『足場が…もうない!全員落ちる!』
その時、三人の体が浮いた。
『!?』
『なんだ!?急に…浮いた!?』
「…ったく、運動会よろしく脱出してんなよ、お嬢さん方!俺の技はレスキュー用じゃねえっつの!」
盾座のユアンだった。
「ユアン…!?貴様ら…来ていたのか!?」
「あ?来ちゃ悪いのかよ?ホラ…下ろすぞ、コケんなよ!」
ユアンは適当な足場にカティアとエルダを下ろした。
「…まずいことになったようだな。もはやお前たち聖闘少女(セインティア)の手に負えん事態だ。ましてやこのような子供には」
南十字座のゲオルクがシャオリンを抱きかかえる。
「ゲオルク…!」
「…なんだと?」
「う…。うう…ん?」
シャオリンが目を覚まし、ゲオルクに驚く。
「ひゃっ!?」
「…いったい、なにが起こったんだ?大樹の核は破壊したようだが、その直後…エリスとは違う巨大な小宇宙が弾けたのを感じた」
「…エリスのほかにもうひとり、倒すべき強大な存在が生まれたのだ」
「大樹に溜まってた膨大なエネルギーを食らってな!」
「なん…だと」
「!」
神殿の上空に光が現れた。そこには背面に翼の生えた、双子座の聖衣に似た邪霊衣をまとった悪のサガの姿があった。カティアがその姿に目を見張る。
「…あれは…。双子座の…!?」
「…やべぇぞ、これは…。ヘタすりゃこのまま共食い大戦が始まるぜ」
美衣は倒れた沙織の傍らに付き添っていた。ムウも神殿を見上げる。
やがて神殿は最上部を残して崩壊した。アイソン、リゲル、アテを従えたエリスのもとに、新たな邪霊衣をまとった悪のサガが舞い降りる。エリスとサガの視線が交錯する。黄金の林檎を持つエリスに、サガはひざまずいた。
翔子を抱きかかえたミロとアイオリアも、遠くから神殿の様子を見つめていた。
☆次号より新章開幕!


作者コメント:コミックス7巻どうぞよろしくお願いします!カラー他描き下ろしもいれましたので楽しんでいただけたら幸いです


連休明けでやっとREDを入手できました〜。
翔子と響子の対面。とりあえずアテが無事なようで安心しました。彼女にはこれから悪の小物幹部としておっぱいぶるんぶるんさせながら頑張ってほしいものですw
最後のサガに色々ともっていかれました。双子座の神聖衣ならぬ、神邪霊衣でしょうか。下には…履いてるのか!?w

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