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2015年06月20日20:40

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今月のセインティア翔ネタバレ

最悪の刻、迫る…。邪悪なる種子は静かに芽吹く時を待っていた。
☆黄金聖闘士、獅子座のアイオリア、参るッッ!

stage23☆邪樹の神殿

獅子座のアイオリアはエリス神殿の下部に侵入した。
「止まれ、アテナの聖闘士!」
邪霊士たちがアイオリアの前にあらわれる。
「たった一匹で乗り込んでくるとはいい度胸だ…。だがこれ以上、その目障りな輝きでエリス様のお足もとを穢させはせん!」
「どけ、雑草どもにかまっている時間はない」
「ぬかせ!その血肉すべて争いの大樹(ウテルス)の養分にしてくれる!」
「ライトニングプラズマーッ!」
閃光が邪霊士たちを一掃した。
ミロ、沙織、翔子はエリス神殿にと続く階段の下で「争いの大樹」を見上げた。大樹は花を咲かせ、種子を飛ばしている。
「花が…!争いの種子を再び撒き始めたのか…!?」
「……」
『お姉ちゃん…』
翔子は姉を回想した。
『もっと強くなって…わたしのもとにいらしゃい』
翔子は足を踏み出した。
「どこへ行くつもりだ?」
ミロがとめる。
「え?わたしたち、あの神殿に乗り込むんじゃないんですか?」
沙織が言う。
「いいえ…。このまま闇雲に攻めこんでも相手の思うつぼです。今この地は、わたしたちにとても不利な状況なのです」
「どういうこと…?」
「争いの大樹(ウテルス)が邪霊たちの力を増大させているのです。そして戦いが激化すれば、あの樹はさらに成長し花を咲かせるでしょう。これ以上争いの種子が飛散しないよう、結界を作らなければいけません」
「神殿内の戦いも迅速にかたづけねばならん。攻め入るのはオレたち黄金に任せて、きみはここでアテナを護れ。聖闘少女(セインティア)の大事な使命だ」
「…はい」
「ではアテナ…。私は先に参ります」
「ええ。お気をつけて」
そしてミロも神殿に上がっていった。
「翔子さん…。あの響子さんはあきらかに以前の状態とはちがいます。邪神となってしまった彼女を相手に、あなたは戦えるのですか?」
「……。わからない。でも…これだけははっきりしてるの。わたし…お姉ちゃんと、もういちどちゃんと話さなきゃ」
「わかりました。少しだけ…待ってください。ミロとアイオリアが、必ずやあの樹の成長を止めてくれるはず。そのあとに、わたしが必ずあなたを、もういちど響子さんに会わせます」
「沙織さん…」
「彼女を敵として倒す以外の道を…、わたしもまだ信じているのです」
翔子が目を見張る。
「…言ったでしょう?あなたがあきらめないかぎり、わたしも決してあきらめないと」
沙織が小宇宙を燃やす。
「…うん!」
『…テナ…。アテナよ…、聞こえますか?』
テレパシーが響く。
「!?」
『翔子…は、無事なようだな』
「マユラさん!?」
「マユラ…!そちらは無事なのですか!?」
『わたしのことは心配無用です。しかし…さきほどから美衣とシャオリンの姿が見えません』
「!?」
『神殿内のどこかにいるはずですが、この邪霊の多さ…、孔雀の目をもってしても見つけるのは容易ではありません』
「わかりました。引き続き彼女たちの居場所を探ってもらえますか?」
『お任せください。ただし状況によっては切り捨てる覚悟も必要かと』
「…!?」
『この地はすでにエリスの庭であり、見通しのきかぬ迷宮…。邪霊たちのむき出しの欲望と悪意が渦巻き、なにが起こるかわかりませぬ。くれぐれもご用心を…』
「大丈夫…。美衣さんもシャオリンも…魔鈴さんのシゴキに耐えたんだ。きっと無事だよ!」
「ええ。わたしもそう信じています」
響子は黄金の林檎を手に玉座に座っていた。周囲には邪霊たちが集まり、背後の壁には争いの大樹の紋章が刻んである。
「かーごめかごめ♪かごのなかの鳥は♪いついつ出やる♪うふふふ…、ねぇリゲル、見て?」
黄金の林檎に翔子の姿が映る。
「翔子ったらまた不安なくせに強がって…、かわいい子でしょう?はやく目を覚ましなさいな。そうすればうんと楽になれるのに」
「…エリス様」
側に控えるリゲルが言う。
「まもなく根の中央部に聖闘士のひとりが到達します。迎撃のご命令を」
「ああ…いいのよ、あそこは。彼ひとりで十分だもの。そんなことより…言ったでしょ?堅苦しいのはやめて響子でいいって」
リゲルを振り返って響子は明るく微笑んだ。
アイオリアは争いの大樹の紋が刻まれた扉の前に到達した。
『間違いない…。この向こうから巨大な脈動とエネルギーを感じる。情報どおり、おそらくここが争いの大樹(ウテルス)の心臓部。ここを破壊すれば大樹の成長も止められるはず。……。いる。この向こうに何者かがいるな』
巨大な小宇宙をアイオリアは感じた。
『なんだ…この小宇宙は。今までの敵とはケタ違いの強さ…それだけではない。過去に感じたことのあるような…。しかし…ここまでの邪悪な小宇宙を持つ者はおそらく人ではない!』
「ええい!なにが出ようと打ち倒すのみ!」
アイオリアは扉を粉々に打ち砕いた。
「うっ!?」
その向うには異次元空間が広がっていた。
「これは…異次元空間!?くっ!」
『こんな空間を作り出せるのは…まさか!」
「なにぃ!?」
アイオリアの前に、射手座の聖衣をまとい弓をつがえた兄アイオロスの姿がいた。
『アイオロス兄さん…!?』
☆黄金聖闘士、射手座のアイオロスが何故ここに!?


作者コメント:なんだか不健康な日々です!夏に向けて身体メンテナンスをしなければ。


セインティア、エリスとの戦いが始まりました。
戦いの主役はミロとアイオリアになりそう。聖闘少女たち…活躍する機会があるんだろうかw
アイオロスは多分、幻影だろうけど、黒サガ対アイオリア戦が見られるかも。因縁の二人なんで楽しみ〜。

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