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2017年08月22日23:59

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三惑星の探究/コードウェイナー・スミス

「人類補完機構全短編3」。前の2巻がほぼ再録だったのに対し、こちらは文庫初収、初訳作が多くてお得感あり。というか、こんな未知の傑作がまだ埋もれていたとは!と絶句したのが、表題となっている「キャッシャー・オニール三部作」こと「宝石の惑星」「嵐の惑星」「砂の惑星」の3連作。追放された母星を取り戻すべく放浪するかつての独裁者の甥、補完機構長官さえ支配する力を持つ謎めいた美女、禁忌の宗教を胸中に隠し持つ下級民のテレパス…エキゾチズム、ミスティシズム、ロマンチズムを煮詰めた、「人類補完機構」シリーズの精華がここにある。再録作で人類補完機構シリーズ外だが、「アンガーヘルム」の不気味さとシチュエーションの滑稽さの対比は、何度読んでも良い。
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