昨日、60年来の友人が乳がんで入院し、本日手術を受けた。
ステージ2ということだったが、息子さんからの連絡によると、手術に要した時間は
6時間に及んだらしい。
だが、まず無事に手術を終えたことを喜ぼう。
私も5年ほど前に乳がん手術を受けたので、振り返って当時の日記を開いてみた。
まるで、旅行にでも出かけるような気軽さで入院し手術を受けている。
そして退院した翌々日からお稽古を始めていた。
あの頃はなんて生き生きしていたのだろう。
そして今なぜこんなに覇気に乏しいのだろう。
年のせいだろうか。まるでわさびの無い刺身のような暮らしだ。
取り立てて何事もない平穏な暮らしの中に、茫洋とした虚しさ。
つらつら考えるに、それは紛れもなく夫がいなくなってからのことだと気づいた。
夫は私の精神生活を活気づける、ワサビそのものだったのだ。
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