―――質問コーナー
質問者１「バルディオスの顔が、ガンダ○に似てしまったのはどうしてなのでしょうか」佐藤「バルディオスの顔の基本設定がここにあるのですが（と、タブレットでバルディオスのデザイン画を見せる）元々バルディオスは面長なのですが、設定画通りに描かれていないのです。ガンダムよりはマジンガーに寄せ、そのイメージを使いたかったのです。にも関わらず、一部の外部作画の方達が、バルディオスの顔を格好良く丸く作画したために、それがデザイン通りと思われてしまったのが問題で、実際のデザイン通りの顔は、かっこわるく似て無い方の顔です（笑）！ カラーリング設定は自分ではなく別の人ですが、色指定で1か所だけ自分が指定したのは、額のダイヤモンドで、当時科学雑誌で発表されたルビーレーザーがあったので『ピンクでいいんじゃないか』と言ったのです。ちなみに、バルディオスの青もマジンガーを意識したものです。何度か話していますが、バルディオスの口元も、当時の社長から、マジンガーが縦スリットなので、こっちは横スリットにしようと言うコトになりました。」
この辺の事情については、2015年5月に開催された「バルディオス毒舌トーク」というイベントで元先生がさらに詳しく述べていますので、そちらも参照してください。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1942612878&owner_id=4457508
―――この時代のアニメーターは、みんな金田（伊功）さんを意識しているのではないですか？
大島「金田さんのドンデラマンチャとか、凄かったです。動画で、どの線を拾っていいかわからなかったですから(笑)」
質問者「劇場版ガンダムで、佐藤さんが描かれた原画はどのあたりだったのですか？」
佐藤「安彦さんも容赦しない、ムチャ振りをしてくる人でした。なんか、赤いシャツを着た仮面被った人が馬に乗ってるのを描かされるんですよ、馬が嫌いになるくらい(笑)。馬は二度と描かない、とその時思ったのですが、何年か後に、アルスラーン戦記で馬の戦闘シーンをお願いされたので、もう馬は勘弁と言ったら、じゃあ、象もありますよって、言われたので、象だったら、馬描きますと、馬を描きました（笑）。でも、今は、3頭分描いていれば後はCGで合成してくれるから楽なんですよ」
佐藤「キャラが描きたい、描きたいとずっと言い続けて、ガンダム劇場版�靴痢▲◆Ε丱�ア・クーでホワイトベースクルー全員が脱出した後、カツ、レツ、キッカがカウントダウンをするところ以後のアップ以外のカットをやらせてもらいました」
注：質問２はミンキーモモに関すること（ちなみに質問したのは自分ACM）、質問３はSDガンダムに関することでした。バルディオスとは関係ないので省略します。
―――では、最後に皆さんに挨拶をお願いします。
佐藤「バルディオスから38年経過しているのに、自分のやった作品が、今、こうやって本になったりしています。そのことに驚き、嬉しく思います。思い出したくないこともあるのですが(笑)、次の世代に覚えてもらったりするのは嬉しいことです。バルディオスが40周年を迎えたら、また、みんなで集まりましょう」
大島「こんな形でバルディオスと会えるとは思っていませんでした。今日のお客様の力で色々と思い出すことができました。ありがとうございます」
以上で、イベントは終了です。
最後になりましたが、お忙しい中で、このレポートに対して自分の事実誤認や抜けなどを指摘してくださった佐藤元先生に、この場で再度厚く御礼申し上げます。
あらためて、お疲れ様でした＞参加した皆さま
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