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2018年10月12日09:42

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ラクサンポ69

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

吉田と川口が山道を歩いている。

川口
「市内に、こんな人々が居ない場所があるとは思わなかった。さっきからだれにも会わないよ。これなんだ。(看板を見て)、鳥獣注意って」

吉田
「ここはね。ときどき、イノシシとか、シカなんかが出てくるんだ。この前来た時にも居たよ」

川口
「ええ、こんな処へ来て。君はなにがしたいんだ。わからないな」

吉田
「良いから、ついて来て」

川口
「きれいな川だね。ゴミひとつ落ちていない。市内にこんなきれいな処があるなんて、しらなかったな」

吉田
「あそこにダムがあるでしょ。あそこを越えたら、もうすぐだ。生き物を捕るんだ」

川口
「えー。川に入るのかい」

吉田
「そうだよ。だから、サンダル、持ってこい、って言っただろう」

川口
「持ってきたよ」

吉田
「川に入ろう。もうすぐだ」

川口
「はい、はい」


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