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2018年10月22日19:12
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仙�冦藥�
急に思い立って、出光美術館で開催中の“仙�冦藥勝匹帽圓辰突茲拭�
仙�冦藥掌�式HP↓
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会期ギリギリだったけど、そんなに混んでなくて良かったな。
今回のテーマは、“仙�僂気鵑範係紊粒擇靴瀛�”。隠居してからの仙�僂気鵑力係紊粒擇靴瀛�を、仙�僂気鵑粒┐�ら紐解こうという企画内容。
仙�僂気鵑蓮�80過ぎても旅行に行ったり、お祭り観たり、山登りしたり、結構老後ライフをエンジョイしていたみたい。
ギャラリートークをやっててそれにも参加。トド画賛のトドの絵。結構リアルなのに、尻尾だけパイナップルの葉みたいで変なのは、トドが打ち上げられた現場を仙�僂気鵑盍僂帽圓�も、仙�僂気鷽板垢�150�僂�らいしかなく、人垣で尻尾まで見えなかったんじゃないか？と学芸員さんが推測していた。なるほど。
仙�儺想陲蝋掌邑經�に活躍した絵師で禅僧。虚白院で隠居して（25年くらい隠居してた）、88歳で没した。ある意味老後の達人。虚白院には、子供や知識人や色んな人が来ていて賑やかだったみたい。仙�僂気鵝▲椒韻覯砲發覆�ったろう。
有名な『老人六歌仙画賛』が３点展示してあったが、うち一点に髪を結った女性の姿が描かれていた。小野小町だろうか？
又、ある１枚には、“古人の哥”とある。老人六歌仙の賛は、実は仙�僂気鵐�リジナルではなく、名古屋の俳人横井也有の狂歌集“行々子”の“老のすさみ自箴の詞”がもとネタらしい。それに仙�僂気鵑�アレンジを加えた物。仙�僂気鵑録瓦肪輒椶掘藩澆佞�くなる”等、変えている。はいつくばってる老人。杖持ってる老人も笑顔。“自分の達者じまんをして嫌がられ”ても“何ども我が子をほめる”と嫌がられても、元気で行こう！って言ってるみたい。
私の好きな『指月布袋画賛』も又、観られた。私は「ジョン・トラボルタ」と呼んでいる（笑）。布袋さんがトラボルタよろしく「イエーイ！」と指差しポーズを決めてるように見えるから。本当は、これには描かれてない月を指し、「月（禅の神髄）は見えるが、なかなか手には届かない。」という意味があるんだケドね。布袋の横の子供もテンションあげあげ。布袋の絵を描いた招福画とも捉えられるらしい。
『葱画賛』シンプルな葱坊主の絵。葉の描き方の潔さ。横に“近よるな くさい坊主ハ 根きの花”とあった。葱坊主の花は可愛いケド、葱だから近寄ると臭い。人間にも生臭坊主がいるでしょう？近寄ると誑かされるぞ！ってコトらしい（笑）。
『伊勢海老老蛤画賛』毛糸玉のような海老（笑）。横に蛤。おめでたく健康にも良い蛤と元気の良い伊勢海老を共に描いた絵。長生き間違いなし！って絵らしい。海老の触覚の迷いのない線が恰好良いんだ。
『百寿老画賛』画面にみっちり百人の寿老人。でも、100人集まっても合計は１万歳。限りのある数だ。それでは、めでたさに限界がある。そこで天南星の化身で寿老の主を招き、さらに一段とめでたい吉祥画にした。輿に乗ってる寿老の主がにっこにこの笑顔。それを担ぐ寿老人もにっこにこ。まわりの寿老もにっこにこ。右下に背中合わせで寝てる寿老人がいて可愛い。他にも椅子に座ってたり、お酒の瓶の蓋かな？を取って中見てる寿老いたり。寿老パーティだな。
『百寿老画賛』杖をついた老人の絵。“後と云へは 又も向いに来るへし 九十九迄ハ留すとこたへろ”と賛にある。何かと思ったら、冥界の使者が来た場合、死者に「後で来て」って言ったらすぐに又来ちゃうから「99歳まで留守にしているので。」と答えると、当分戻ってこないっていう意味らしい（笑）。
『双鶴画賛』出光佐三氏最後の蒐集作品がコレだそうな。２羽の鶴。右上には月。“鶴ハ千年 龜ハ萬年 我れハ天年”と賛がある。無理に長寿を求めず、限りある命を生きる。天から授かった命に感謝して生きる。という意味らしい。天年は天から授かった年齢だね。これが最後の蒐集品って、ちょっと感慨深いな。
『牡丹画賛』これも私の好きな絵。水墨画の大輪の牡丹。88年を振り返る、仙�僂気鵑虜埜紊離瓮奪察璽検�「植えてみなさい。花を咲かせない土地などない」とあり、何事も挑戦してやってみなければ始まらない。大きく花が咲くかは様々な条件に左右されるが、形は大小様々でも、花は咲く。そんなメッセージがある。最後まで諦めるな！仙�僂気鵑�らのエールだね。
今回面白かったのは、仙�僂気鵑痢惱餡茣�（草稿）』が展示してあり、完成品の画賛と見比べが出来たコト。書画巻は、筑後の名所旧跡を訪ね歩いた際の手控え帳を一巻の巻物にした物。“如意観音堂”や“泊の大日堂”、“玉垂宮”等の名が見られ、絵も描かれる。漢詩や俳句も書かれている。この下絵を虚白院に持ち帰り、画賛として完成させてたらしい。
旅先スケッチだよね。
『天馬献上画賛』書画巻の中にも同じような構図の絵がある。でも、草稿では後ろ向きだったのに、右の人物は前向きに変わっている。足は草稿の段階で既に直した跡がある（でも、仙�僂気鵑蓮△△泙衂舛�直しない）。馬の鬣が最早ハリネズミ！
『祈祓画賛』舞いを舞う巫女の絵。草稿と何故か楽師の位置が左右逆になってる。太鼓は右、鼓は左だが、草稿だと逆。それを視る観衆が完成品では足されている。学芸員さんが「仙�僂牢蔽韻防舛い討襪茲Δ任垢�、巫女さんのこの腰のライン。実際描いてみると、難しいんですよ。」と言っていた。
『猿猴捉月画賛』水面に写った月の姿を真実の月と見誤り溺死するという訓戒画。書画巻の中の草稿にも、故事のこの絵がある（風景ではないのにね）。つぶらな瞳の猿が水面の月に手を伸ばす。絵だけみると呑気な絵なのにね。
『怡土高祖山画賛』如意観世音寺。書画巻では詳細な絵（図）だが、こちらの完成品は、かなり略画的で描き込みも少なく、スッキリした寺と山と人々の絵。
他にも、書画巻の中の歌をそのまま使った『零梅画賛』や草稿より簡略化された『言触画賛』等も。
他の草稿。『一円相画賛（草稿）』一円相の草稿だが、“これハ何志や一番口”とある。一番口は長崎名菓の一口香のコトらしい。丸い形で、中に甘い餡が入ってるお菓子だそうな。仙�僂気鵑�食べて美味で驚いたの？「これは何じゃ？！」って言ってるよね？
で、その一口香が気に入ったのか、仙�僂気鵝惘濮蝓Χ臘�黒檀香合』という一口香の香合作っちゃった。黒く丸い香合に“おゝ服や神も佛も一口香”と彫ってある。よっぽど気に入ったんだね（笑）。これ、今で言うスウィーツモチーフのアクセ作るような物じゃない？
『自画像画賛』私の好きな絵。ちょっと困り顔の筆を持つ仙�僂気麕椰諭８Г篁罎睇舛い討△襦�“九佐かまたはか云（九佐がバカなコトを言って来た）”と書いてある。“御出家ハミなせんかいの世の中に 只お一人の筆ほしとぞおもふ”とある。出家した僧侶は仙界に住む近寄りがたいものなのに、ただ一人だけの書画を希望してるとは…って意味だそうな。仙界は仙�僂箸粒飮譟�
仙�僂気鵑△泙蠅乏┐鰺蠅泙豌瓩�て、絶筆の石碑の絵とか描いたケド、それでも、頼まれると「またぁ〜？」ってこんな困り顔しながらも、描いてくれたんだろうな…って思う。
仙�僂気鵝Ｏ係紊惑鄲燭虜廚蠅鮓�物。各地を旅し、珍奇石や愛らしい動物と出会い、和歌や茶もやるアクティブ人間。山登りも好きだし、石の造形を愛する愛石家でもある。観音のような形状の貝殻等も集めていた。（タモリさんや、山田五郎氏や、みうらじゅん氏と話が合いそう・笑）
『曲芸画賛』曲芸師が道具を中空に投げ、見物客が皆それを見つめる。曲芸師も見物人も楽しげ。指を中空に指す人もいる。仙�僂気鵑盍僂燭鵑世蹐Δ諭�
『阿弥陀如来図（宗像阿弥陀経石拓本）』阿弥陀如来経を刻んだ阿弥陀経石（宋の遺物）が宗像大社に伝わっている。その拓本を基に、中央の半肉彫の如来像の代わりに、その空間に仙�僂�阿弥陀様を描いた。周りは経の拓本。その中央に穏やかに微笑む蓮に座る阿弥陀様。
『色定法師 一筆一切経 及び仙�冑�色定法師良祐伝』伝色定法師の一筆一切経の断簡の下に仙�僂気鵑�良祐（色定法師）の伝記を記した物。こういうの見ると、仙�僂気鵑�坊さんだぁ〜って改めて思う。面白絵描きじゃねえんだなぁ〜って（オイ）。後、字上手っ！ってなる。
仙�僂気鵑亙原颯泪縫△任發△襦Ｄ撒錣�ついた硯や、達磨の形の印鑑も持ってるよ！
『観音画賛』は、草筆も使って描いた観音の絵。強弱の線がフリーダムになってて面白い。で、草筆って何よ？と思ったら、『天造筆』ってのが描かれた絵があった。弘法麦で作られた筆らし。これが草筆なんじゃないか？と。今も、竹で絵を描いたりするよね。
仙�僂気鵑倭義里世�ら、お茶もやる。古唐津の茶碗を人にあげて、その時書いた添文もあった。織部の茶碗の添文は、織部茶碗の挿絵入り！
『茶の湯の文』本来の茶の精神が忘れられている。道具ばかり観賞されてる。と嘆いてる文らしい。本来はお茶も禅宗では修行だものね。道具ばっか観やがって！って思ったのかなぁ。
『書画入煎茶碗箱』箱に目、眉、口が描かれてる！私、爆笑（展示室内なので、心の中で）。茶碗を出す為のスリット部分が鼻に見立てられてるの。右横に茶碗入の文字。左と後ろには、茶碗の絵も描いてある。お茶目な仙�僂気鵑蕕靴ぁ�
『亀石之銘巻』亀石という亀に似た石を仙�僂気鵑和膸�にしてた。その亀石の由来が書いてある石マニアの仙�僂気鵑蕕靴な�。亀石本体もあったが、これ、亀かなぁ？(^_^;)
他にも、硯の添え文もあったり（天然のままで硯にピッタリの石で、玉姫様が、硯の形の石を作ったのでは？って書いてあるそうな。）、好き文具があると、来歴書いたり添文書いたりしちゃうんだね。てかそれって…ヲタだろ！仙�僂気鵝△修譟∈�だと、ヲタ魂って言うんだよ！
『貝殻観音画賛』観音の姿に見える貝殻（私にはマンネンダケにも見えたが(^_^;)）の絵。観音の顔にほうれい線があって、おばあちゃん感がある（笑）。
『孟宗竹画賛』竹と筍。冬に出たものらしい筍。“竹の子か孟宗早よふ出るものか”。「筍って、もうそんなに（もうそう）早く出るの？」って言ってる（笑）。孟宗ともうそうをかけた言葉遊び。
『芭蕉蛙画賛』芭蕉の句のパロ。対になってる。左には“古池や芭蕉飛びこむ 水の音”とある（笑）。芭蕉が飛び込んじゃうのね。左の蛙は上を向く。右は芭蕉の木の根本に座る蛙の絵。
仙�僂気鵑竜�白院は文化サロンのように、色んな文化人もやって来た。僧侶、書家、絵師等々。そんな人達とコラボってみた仙�僂気鵝�
『十六羅漢図』豪潮寛海筆 仙�儺想雹�
絵は、豪湖が描いてる。僧が後ろ向きに座り、捧げ持つ香炉より十六羅漢が出現。仙�僂�豪湖に「このような十六羅漢図を描いて欲しい」と持参した手本だそうな。
『貧乏神葬式図』深慧源芳筆 仙�儺想雹�
僧侶が墓の前にいる（よね？）参列者の姿も。どうやら葬式らしいが、その葬式は実は貧乏神の葬式。賛には“貧乏神が死んだら喜ばしいが、それでも残る借金を一体誰が払うのか？”とある。皮肉かな？
『炉蒲団図』深慧源芳筆 仙�儺想雹�
紺がすりの布団をかけたコタツに入る人物。右横に茶道具。“なんでも浮世を茶にした様子 爐（こたつ）蒲團や今の流行のこんがすり”と賛にある。
『涅槃図』斎藤秋圃筆 仙�儺想陝ζ鸚鄙蟠瓠�斎藤愚連堂（凹）賛
涅槃図なのだケド。釈迦が本来いる寝台には仙�僂気鵑了僉�周りには弟子ではなく、近隣の人々がいて、悲しんでる（一部笑ってるような人も(^_^;)）。その下には、動物ならぬ、仙�僂気鵑�大事にしていた文具や茶道具、石、うちわ等の愛用の品々が並び、皆仙�僂了爐鯣瓩靴鵑任襦�
仙�僂気鷸爐鵑犬磴辰拭繊�！って、良く見たら、仙�僂気麕椰佑了燭�あるじゃねえか！（笑）。しかもその賛“松か枝に垂れかけたくそか納豆汁”ってあるよ！(^_^;) 酷い（笑）。仙�僂気鵑�寝てる寝台の上には、確かに納豆が吊るしてある。右上の掛け軸からは抜け出した仏の姿。１番下を見ると、仙�僂気鶲ν僂良�がある。どうやら、この筆が仙�僂気鵑�死んじゃった夢を見たらしい…。学芸員さん曰く、皆で集まった時、仙�僂気鵑�「私が死んだらどうなるだろう？」という話をしたのだろうと。で、盛り上がって「じゃあ、涅槃図描いちゃおうか？」となったのではないか？と。彩色してあって凝ってる。文具達が斜めになってるのは、悲しんで倒れているかららしい。
斎藤愚連堂の賛も“屁の如筆のひるねせし”って酷くね？(^_^;)
他、友人から手水鉢貰ってテンションアゲアゲで喜び絵を描いたり、文具マニアで可愛い仙�僂気鵑盍�能できます。
仙�僂気鵝�元気だったのに、弟子が島流しにあったり、その後、87歳で寺に復帰して心労があったのかなぁ、88歳で亡くなってしまった。
きっとこの涅槃図のように、近所の人も、文具たちも仙�僂気鵑了爐鯣瓩靴鵑世里世蹐Α�
仙�冦藥召�10月28日までやっています。
仙�僂気鷙イ�、禅画好き、可愛い絵が好きな人も行くと楽しいと思うよ。
お土産は、ポストカード３枚、マスキングテープ。そして、鶴の子というお菓子を買った。今食べたのだが、マシュマロの中に黄味餡が入ったほんのり甘いお菓子だった。一口香とどちらが美味しいかしら？
おまけ。出光美術館からの夜景が綺麗。お客さん、皆座ってお茶飲みながら（お茶が無料で飲めるの）夜景観てて面白かったな。
あと、ルオーの絵と、陶片も観られるよ！
仙�冦藥掌�式HP↓
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会期ギリギリだったけど、そんなに混んでなくて良かったな。
今回のテーマは、“仙�僂気鵑範係紊粒擇靴瀛�”。隠居してからの仙�僂気鵑力係紊粒擇靴瀛�を、仙�僂気鵑粒┐�ら紐解こうという企画内容。
仙�僂気鵑蓮�80過ぎても旅行に行ったり、お祭り観たり、山登りしたり、結構老後ライフをエンジョイしていたみたい。
ギャラリートークをやっててそれにも参加。トド画賛のトドの絵。結構リアルなのに、尻尾だけパイナップルの葉みたいで変なのは、トドが打ち上げられた現場を仙�僂気鵑盍僂帽圓�も、仙�僂気鷽板垢�150�僂�らいしかなく、人垣で尻尾まで見えなかったんじゃないか？と学芸員さんが推測していた。なるほど。
仙�儺想陲蝋掌邑經�に活躍した絵師で禅僧。虚白院で隠居して（25年くらい隠居してた）、88歳で没した。ある意味老後の達人。虚白院には、子供や知識人や色んな人が来ていて賑やかだったみたい。仙�僂気鵝▲椒韻覯砲發覆�ったろう。
有名な『老人六歌仙画賛』が３点展示してあったが、うち一点に髪を結った女性の姿が描かれていた。小野小町だろうか？
又、ある１枚には、“古人の哥”とある。老人六歌仙の賛は、実は仙�僂気鵐�リジナルではなく、名古屋の俳人横井也有の狂歌集“行々子”の“老のすさみ自箴の詞”がもとネタらしい。それに仙�僂気鵑�アレンジを加えた物。仙�僂気鵑録瓦肪輒椶掘藩澆佞�くなる”等、変えている。はいつくばってる老人。杖持ってる老人も笑顔。“自分の達者じまんをして嫌がられ”ても“何ども我が子をほめる”と嫌がられても、元気で行こう！って言ってるみたい。
私の好きな『指月布袋画賛』も又、観られた。私は「ジョン・トラボルタ」と呼んでいる（笑）。布袋さんがトラボルタよろしく「イエーイ！」と指差しポーズを決めてるように見えるから。本当は、これには描かれてない月を指し、「月（禅の神髄）は見えるが、なかなか手には届かない。」という意味があるんだケドね。布袋の横の子供もテンションあげあげ。布袋の絵を描いた招福画とも捉えられるらしい。
『葱画賛』シンプルな葱坊主の絵。葉の描き方の潔さ。横に“近よるな くさい坊主ハ 根きの花”とあった。葱坊主の花は可愛いケド、葱だから近寄ると臭い。人間にも生臭坊主がいるでしょう？近寄ると誑かされるぞ！ってコトらしい（笑）。
『伊勢海老老蛤画賛』毛糸玉のような海老（笑）。横に蛤。おめでたく健康にも良い蛤と元気の良い伊勢海老を共に描いた絵。長生き間違いなし！って絵らしい。海老の触覚の迷いのない線が恰好良いんだ。
『百寿老画賛』画面にみっちり百人の寿老人。でも、100人集まっても合計は１万歳。限りのある数だ。それでは、めでたさに限界がある。そこで天南星の化身で寿老の主を招き、さらに一段とめでたい吉祥画にした。輿に乗ってる寿老の主がにっこにこの笑顔。それを担ぐ寿老人もにっこにこ。まわりの寿老もにっこにこ。右下に背中合わせで寝てる寿老人がいて可愛い。他にも椅子に座ってたり、お酒の瓶の蓋かな？を取って中見てる寿老いたり。寿老パーティだな。
『百寿老画賛』杖をついた老人の絵。“後と云へは 又も向いに来るへし 九十九迄ハ留すとこたへろ”と賛にある。何かと思ったら、冥界の使者が来た場合、死者に「後で来て」って言ったらすぐに又来ちゃうから「99歳まで留守にしているので。」と答えると、当分戻ってこないっていう意味らしい（笑）。
『双鶴画賛』出光佐三氏最後の蒐集作品がコレだそうな。２羽の鶴。右上には月。“鶴ハ千年 龜ハ萬年 我れハ天年”と賛がある。無理に長寿を求めず、限りある命を生きる。天から授かった命に感謝して生きる。という意味らしい。天年は天から授かった年齢だね。これが最後の蒐集品って、ちょっと感慨深いな。
『牡丹画賛』これも私の好きな絵。水墨画の大輪の牡丹。88年を振り返る、仙�僂気鵑虜埜紊離瓮奪察璽検�「植えてみなさい。花を咲かせない土地などない」とあり、何事も挑戦してやってみなければ始まらない。大きく花が咲くかは様々な条件に左右されるが、形は大小様々でも、花は咲く。そんなメッセージがある。最後まで諦めるな！仙�僂気鵑�らのエールだね。
今回面白かったのは、仙�僂気鵑痢惱餡茣�（草稿）』が展示してあり、完成品の画賛と見比べが出来たコト。書画巻は、筑後の名所旧跡を訪ね歩いた際の手控え帳を一巻の巻物にした物。“如意観音堂”や“泊の大日堂”、“玉垂宮”等の名が見られ、絵も描かれる。漢詩や俳句も書かれている。この下絵を虚白院に持ち帰り、画賛として完成させてたらしい。
旅先スケッチだよね。
『天馬献上画賛』書画巻の中にも同じような構図の絵がある。でも、草稿では後ろ向きだったのに、右の人物は前向きに変わっている。足は草稿の段階で既に直した跡がある（でも、仙�僂気鵑蓮△△泙衂舛�直しない）。馬の鬣が最早ハリネズミ！
『祈祓画賛』舞いを舞う巫女の絵。草稿と何故か楽師の位置が左右逆になってる。太鼓は右、鼓は左だが、草稿だと逆。それを視る観衆が完成品では足されている。学芸員さんが「仙�僂牢蔽韻防舛い討襪茲Δ任垢�、巫女さんのこの腰のライン。実際描いてみると、難しいんですよ。」と言っていた。
『猿猴捉月画賛』水面に写った月の姿を真実の月と見誤り溺死するという訓戒画。書画巻の中の草稿にも、故事のこの絵がある（風景ではないのにね）。つぶらな瞳の猿が水面の月に手を伸ばす。絵だけみると呑気な絵なのにね。
『怡土高祖山画賛』如意観世音寺。書画巻では詳細な絵（図）だが、こちらの完成品は、かなり略画的で描き込みも少なく、スッキリした寺と山と人々の絵。
他にも、書画巻の中の歌をそのまま使った『零梅画賛』や草稿より簡略化された『言触画賛』等も。
他の草稿。『一円相画賛（草稿）』一円相の草稿だが、“これハ何志や一番口”とある。一番口は長崎名菓の一口香のコトらしい。丸い形で、中に甘い餡が入ってるお菓子だそうな。仙�僂気鵑�食べて美味で驚いたの？「これは何じゃ？！」って言ってるよね？
で、その一口香が気に入ったのか、仙�僂気鵝惘濮蝓Χ臘�黒檀香合』という一口香の香合作っちゃった。黒く丸い香合に“おゝ服や神も佛も一口香”と彫ってある。よっぽど気に入ったんだね（笑）。これ、今で言うスウィーツモチーフのアクセ作るような物じゃない？
『自画像画賛』私の好きな絵。ちょっと困り顔の筆を持つ仙�僂気麕椰諭８Г篁罎睇舛い討△襦�“九佐かまたはか云（九佐がバカなコトを言って来た）”と書いてある。“御出家ハミなせんかいの世の中に 只お一人の筆ほしとぞおもふ”とある。出家した僧侶は仙界に住む近寄りがたいものなのに、ただ一人だけの書画を希望してるとは…って意味だそうな。仙界は仙�僂箸粒飮譟�
仙�僂気鵑△泙蠅乏┐鰺蠅泙豌瓩�て、絶筆の石碑の絵とか描いたケド、それでも、頼まれると「またぁ〜？」ってこんな困り顔しながらも、描いてくれたんだろうな…って思う。
仙�僂気鵝Ｏ係紊惑鄲燭虜廚蠅鮓�物。各地を旅し、珍奇石や愛らしい動物と出会い、和歌や茶もやるアクティブ人間。山登りも好きだし、石の造形を愛する愛石家でもある。観音のような形状の貝殻等も集めていた。（タモリさんや、山田五郎氏や、みうらじゅん氏と話が合いそう・笑）
『曲芸画賛』曲芸師が道具を中空に投げ、見物客が皆それを見つめる。曲芸師も見物人も楽しげ。指を中空に指す人もいる。仙�僂気鵑盍僂燭鵑世蹐Δ諭�
『阿弥陀如来図（宗像阿弥陀経石拓本）』阿弥陀如来経を刻んだ阿弥陀経石（宋の遺物）が宗像大社に伝わっている。その拓本を基に、中央の半肉彫の如来像の代わりに、その空間に仙�僂�阿弥陀様を描いた。周りは経の拓本。その中央に穏やかに微笑む蓮に座る阿弥陀様。
『色定法師 一筆一切経 及び仙�冑�色定法師良祐伝』伝色定法師の一筆一切経の断簡の下に仙�僂気鵑�良祐（色定法師）の伝記を記した物。こういうの見ると、仙�僂気鵑�坊さんだぁ〜って改めて思う。面白絵描きじゃねえんだなぁ〜って（オイ）。後、字上手っ！ってなる。
仙�僂気鵑亙原颯泪縫△任發△襦Ｄ撒錣�ついた硯や、達磨の形の印鑑も持ってるよ！
『観音画賛』は、草筆も使って描いた観音の絵。強弱の線がフリーダムになってて面白い。で、草筆って何よ？と思ったら、『天造筆』ってのが描かれた絵があった。弘法麦で作られた筆らし。これが草筆なんじゃないか？と。今も、竹で絵を描いたりするよね。
仙�僂気鵑倭義里世�ら、お茶もやる。古唐津の茶碗を人にあげて、その時書いた添文もあった。織部の茶碗の添文は、織部茶碗の挿絵入り！
『茶の湯の文』本来の茶の精神が忘れられている。道具ばかり観賞されてる。と嘆いてる文らしい。本来はお茶も禅宗では修行だものね。道具ばっか観やがって！って思ったのかなぁ。
『書画入煎茶碗箱』箱に目、眉、口が描かれてる！私、爆笑（展示室内なので、心の中で）。茶碗を出す為のスリット部分が鼻に見立てられてるの。右横に茶碗入の文字。左と後ろには、茶碗の絵も描いてある。お茶目な仙�僂気鵑蕕靴ぁ�
『亀石之銘巻』亀石という亀に似た石を仙�僂気鵑和膸�にしてた。その亀石の由来が書いてある石マニアの仙�僂気鵑蕕靴な�。亀石本体もあったが、これ、亀かなぁ？(^_^;)
他にも、硯の添え文もあったり（天然のままで硯にピッタリの石で、玉姫様が、硯の形の石を作ったのでは？って書いてあるそうな。）、好き文具があると、来歴書いたり添文書いたりしちゃうんだね。てかそれって…ヲタだろ！仙�僂気鵝△修譟∈�だと、ヲタ魂って言うんだよ！
『貝殻観音画賛』観音の姿に見える貝殻（私にはマンネンダケにも見えたが(^_^;)）の絵。観音の顔にほうれい線があって、おばあちゃん感がある（笑）。
『孟宗竹画賛』竹と筍。冬に出たものらしい筍。“竹の子か孟宗早よふ出るものか”。「筍って、もうそんなに（もうそう）早く出るの？」って言ってる（笑）。孟宗ともうそうをかけた言葉遊び。
『芭蕉蛙画賛』芭蕉の句のパロ。対になってる。左には“古池や芭蕉飛びこむ 水の音”とある（笑）。芭蕉が飛び込んじゃうのね。左の蛙は上を向く。右は芭蕉の木の根本に座る蛙の絵。
仙�僂気鵑竜�白院は文化サロンのように、色んな文化人もやって来た。僧侶、書家、絵師等々。そんな人達とコラボってみた仙�僂気鵝�
『十六羅漢図』豪潮寛海筆 仙�儺想雹�
絵は、豪湖が描いてる。僧が後ろ向きに座り、捧げ持つ香炉より十六羅漢が出現。仙�僂�豪湖に「このような十六羅漢図を描いて欲しい」と持参した手本だそうな。
『貧乏神葬式図』深慧源芳筆 仙�儺想雹�
僧侶が墓の前にいる（よね？）参列者の姿も。どうやら葬式らしいが、その葬式は実は貧乏神の葬式。賛には“貧乏神が死んだら喜ばしいが、それでも残る借金を一体誰が払うのか？”とある。皮肉かな？
『炉蒲団図』深慧源芳筆 仙�儺想雹�
紺がすりの布団をかけたコタツに入る人物。右横に茶道具。“なんでも浮世を茶にした様子 爐（こたつ）蒲團や今の流行のこんがすり”と賛にある。
『涅槃図』斎藤秋圃筆 仙�儺想陝ζ鸚鄙蟠瓠�斎藤愚連堂（凹）賛
涅槃図なのだケド。釈迦が本来いる寝台には仙�僂気鵑了僉�周りには弟子ではなく、近隣の人々がいて、悲しんでる（一部笑ってるような人も(^_^;)）。その下には、動物ならぬ、仙�僂気鵑�大事にしていた文具や茶道具、石、うちわ等の愛用の品々が並び、皆仙�僂了爐鯣瓩靴鵑任襦�
仙�僂気鷸爐鵑犬磴辰拭繊�！って、良く見たら、仙�僂気麕椰佑了燭�あるじゃねえか！（笑）。しかもその賛“松か枝に垂れかけたくそか納豆汁”ってあるよ！(^_^;) 酷い（笑）。仙�僂気鵑�寝てる寝台の上には、確かに納豆が吊るしてある。右上の掛け軸からは抜け出した仏の姿。１番下を見ると、仙�僂気鶲ν僂良�がある。どうやら、この筆が仙�僂気鵑�死んじゃった夢を見たらしい…。学芸員さん曰く、皆で集まった時、仙�僂気鵑�「私が死んだらどうなるだろう？」という話をしたのだろうと。で、盛り上がって「じゃあ、涅槃図描いちゃおうか？」となったのではないか？と。彩色してあって凝ってる。文具達が斜めになってるのは、悲しんで倒れているかららしい。
斎藤愚連堂の賛も“屁の如筆のひるねせし”って酷くね？(^_^;)
他、友人から手水鉢貰ってテンションアゲアゲで喜び絵を描いたり、文具マニアで可愛い仙�僂気鵑盍�能できます。
仙�僂気鵝�元気だったのに、弟子が島流しにあったり、その後、87歳で寺に復帰して心労があったのかなぁ、88歳で亡くなってしまった。
きっとこの涅槃図のように、近所の人も、文具たちも仙�僂気鵑了爐鯣瓩靴鵑世里世蹐Α�
仙�冦藥召�10月28日までやっています。
仙�僂気鷙イ�、禅画好き、可愛い絵が好きな人も行くと楽しいと思うよ。
お土産は、ポストカード３枚、マスキングテープ。そして、鶴の子というお菓子を買った。今食べたのだが、マシュマロの中に黄味餡が入ったほんのり甘いお菓子だった。一口香とどちらが美味しいかしら？
おまけ。出光美術館からの夜景が綺麗。お客さん、皆座ってお茶飲みながら（お茶が無料で飲めるの）夜景観てて面白かったな。
あと、ルオーの絵と、陶片も観られるよ！
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