先日、久しぶりに近くで火事が出て、消火活動に当たった。
ここしばらく、行方不明者の捜索はあったが火事はなかった。
多分、21世紀になってからなかったのではないかと思える。
焼けたのは山中の畑と物置小屋だった。
野焼きをしていて燃え広がったらしい。
防火水槽から遠かったのでポンプで中継せねばならなかった。
実は、ポンプ中継の訓練が1週間前にあったばかりだ(笑)。
ポンプ中継の訓練など3年に1度しかないのに、何と言うタイミングだろう・・・。
しかし、世の中、こんなものだ。
火を点けたのは近所のおばさんだったが、警察に現場検証しながら写真を撮られていた。
点火に使ったマッチと一緒に写されたり、点火した場所と一緒に写されたりと、何枚も撮られていた。
まるで犯人扱いのようだったが、今は野焼きを勝手にしてはいけないので、もしかしたら罰金が課せられるのかもしれない。
その前日、宮沢りえ主演の「紙の月」というDVDを観ていた。
宮沢演じる銀行員が不正をして金を横領するという話だ。
これは確信犯だが、
「人は、いつ犯罪者になるか分からない」と考えさせられた。
野焼きをしていたおばさんも、火が燃え広がっていくのを見て驚いただろう。
そして、消防と警察が出動する騒ぎになったことを悔いたと思う。
近くには杉林もあった。
杉の枝は燃えやすく、落ちていた枝は全部焼けていたが、木に燃え広がらなかったのが幸いだった。
自分の知人には、車で人をはねた人が2人いる。
車の運転という日常の営みも、一瞬にして地獄となりかねない。
自分も3台の車を事故で潰してしまった。
事故を起こすと、周りの「普通の生活者」が幸せに見える。
事故を起こした自分を見ながら通り過ぎる人々が幸せに見える。
「災難は忘れた頃にやってくる」と言う。
小さな不注意が一生の後悔にならぬよう、気を付けたいものだ。
そして、無事に終わった一日には、深く感謝したいものである。
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