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2016年07月24日04:15

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冷蔵庫 故障 2

GR-381K 修理 続編

間冷式(ファンクール式)冷蔵庫というのは見えないところにエバポレータがあって、そこに霜が着く。
それを自動的に溶かすようにできている。

初期のファンクール式冷凍冷蔵庫は、コンプレッサが止まるとヒータでエバポレータを加熱して霜を溶かすようになっていたが、これでは電気を食ってかなわない。
なので、その後流行ったのは、タイマーで1日1回程度、ある程度の長時間コンプレッサを停止させることにより、霜が自然に解かす仕組みだ。

エバポレータに霜がたくさん付くと、風が通らなくなり、更に霜が付いて、どうにも冷えなくなってしまう。

タイマーでコンプレッサの動作を停止させてしまうと、無駄に庫内の温度が上昇する場合があるので、これは食品保存に良くないし、庫内の温度が安定しないので電力消費の無駄にもなる。

最近のマイコン制御のインバーター冷蔵庫は除霜りセンサーなるものが付いていて、霜を検出してある程度の霜が付くと、コンプレッサを運転しないシステムになっている。

ファンクール式の冷凍冷蔵庫は隠れたエバポレータに付く霜との戦いなのであるが、ツイン冷却システムの冷凍サイクルを良く見るとこれがなかなかうまくできている。

冷凍室を冷やすときは普通に冷凍室のエバポレータだけに冷媒が供給されてコンプレッサに戻る。。
冷蔵室を冷やすときは冷媒回路を三方弁で切換、冷蔵室専用の膨張弁(キャピラリーチューブ)に冷媒が通り、冷蔵室のエバポレータを経由した冷媒が冷凍室のエバポレータをもう一度通ってから、コンプレッサに戻る。

冷蔵室のエバポレータは容量が大きく、気化して温度が上昇した冷媒が冷凍室のエバポレータを通過することにより、より温度の低い冷凍室のエバポレータに付着した霜が、冷蔵室を冷やしている間に解けてしまうという仕組みのようだ。

こうして温度変化が少なく、消費電力をおさえた、地味に工夫されたシステムだ。

今回の故障は冷えが悪いということなのだが、
こんなときは、
冷蔵庫の周囲の放熱条件が悪くないか。
ドアパッキンに隙間がないか、ドアが開きっぱなしになっていないか。
中身を詰めすぎていないか。
冷却ファンが回るか。
エバポレータに霜が付いていないか
などが点検項目になるが、いずれも異常がない。

もちろんコンプレッサは正常に回っている音がする。

とすると冷凍サイクルが死んでしまったか。
原因はガス詰まりかガス漏れか・・・・
たまにコンプレッサの圧縮不要というのもあるが。

冷蔵室のエバポレータに接続される配管が銅管むき出しの部分がかなり腐食している。

恐らく、冷蔵室に入れた漬物や梅干などの酸で銅が腐食してしまったか。
このようなものは必ずパックして入れるように注意したほうが良さそうだ。

配管の腐食が原因なら切り取ってあたらしい銅管をロウ付けして接続しなおすか・・・・。

しかし、配管の腐食はあるが、ガスが漏れた形跡もない。

改めて、冷蔵室のエバポレータが見える状態で電源を入れてみると冷媒管の出口までしっかり冷えて霜が付くのでガス不足や詰まりでもなければコンプ圧縮不良でもなさそうだ。

というわけで、結局冷蔵庫本体には異常なし。

16年間一度も分解したことがなかったので内部はゴミがかなりあったので良く掃除できたw。

全部組み立てて動作テストをしたが、冷蔵庫の周囲はほど良く発熱して、庫内の温度は比較的順調に下がる。冷凍機はきちんと動いている雰囲気だ。

しかし、やはり冷凍室の温度は-14℃程度で冷え具合は控えめである。

冷凍室のドア表面に時々露がついていたのが気になったので、建築用の3cm厚の発泡スチロールの断熱材をドアの裏側につけてみた。

なんと1日様子を見たら、冷蔵室は2℃程度で良く冷える、冷凍室が-16℃まで下がった。。
要するに、この冷蔵庫は古くなって断熱性能が劣化してきているのかもしれない。

翌日以降は気温が25℃程度に下がってしまい、とても良く冷えるようになったので、はたしてこれは不具合なのかどうか、訳わからない。

あまりに気温が高いときは冷蔵庫の扉はできるだけあけないことと、暖かいものをたくさん入れないように気をつけよう。

そして古くなった冷蔵庫は、断熱材が水分を含み、断熱性能が劣化して、電力を余計に消費するようになるから、やはり本体ごとあたらしいものに交換するのが良さそうだ・・・・・。


え、、
野菜室のドア表面も触るとなんとなくつめたく、ここにも空間があるので断熱材を強化しようw。

腐食した配管は防食のため塗装するか->こういう作業は冬やったほうが庫内温度が上昇しにくい。

とりあえず使えるものは使うのがエコというものだ。
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