って文字通り荒っぽいのが毎年焼津で。
友達Mが「輿昇」って神輿を担ぐ頭領の役職やるってんで。
その裏方手伝いをしてきました。
朝の5時から日付が変わって27時まで。
真夏の炎天下延々と練り歩き、時に暴動の様に神輿を奪い合う。
始まって早々からズタボロの満身創痍です。
彼らはこの日、荒ぶる神が憑依した格闘家です。
そんな彼らに、休憩所で飲み物や食べ物を用意するのがオイラ達の仕事。
その裏方達を仕切ってくれるのが、友達Mの兄貴Jさんです。
Mもとんでもなくやんちゃで面白い男なのですが。
Jさんは更にフレンドリーで、下手なお笑芸人より面白い男です。
祭りの前夜祭で事件が起こりました。
Jさんが携帯を落としたんです。
翌日は祭り本番ですから、裏方達や本隊との連絡連携に携帯は不可欠。
さすがに焦ったJさんは、
たまたま祭りの警備でパトロールしていた巡査君に。
「すすいませ〜ん!携帯落としました〜!」と。
即座に所轄の本部と交番に胸元の無線で絡してくれた巡査君は、
いたって冷静な「仕事できる系二枚目」だったそうで。
「近くの交番に携帯電話の拾得物が1件あるようです」と早々とクールに。
「ありがとうございますっ!どこの交番です?」
はやるJさんに巡査君は、交番との無線連絡を繰り返し、いたってクールに。
「本人確認の為に、あなたの携帯電話の型番と待ち受け画面の照合を要求されています」
「携帯はアイフォンの6です」
「アイフォン・シックス・・繰り返します・型番アイフォンシックス」
胸元の無線に顔寄せる姿は冷徹な公安ばり。
「待受け画面はなんですか?」
交番からの無線越しの質問をJさんに。
「ドロンジョ」
「はい?」
「ドロンジョ、深田恭子の」
「ど・ドロンジョですか?」
「そーっすよ」
「応答どうぞ、待ち受け画面・・・ド・ドロンジョです」
「はいい?」無線越しの交番さんの声も漏れ聞こえ。
「ですからドロンジョです、うぷっ深ふか田恭子の」
クールだった巡査君もツボってしまったようで必死に笑いをこらえている様子。
「あ〜・・・深田恭子ね?あれ?深田恭子ってキューティーハニーの方じゃなかったっけ?」
業務連絡がいつの間にかアイドル世間話に・・・
「ちがいますよ!キューティーハニーは佐藤江梨子です!」
・・・巡査君。もしかして君は佐藤推しか?
「あれ〜・・この電話セキュリティーかかってないじゃん、お、確かに待ちうけドロンジョですねえ〜深田です」
「あなたの携帯電話に間違いなさそうです」
そう告げる巡査君は。
Jさんの「巨乳派?ねえ?おまわりさんて巨乳派?」を。
完全無視で、咳払いでウププ誤魔化し立ち去ったそうですよ。
「どこの交番だよっ!」
結果。
焼津警察署で同じようなこと繰り返して経由で取り戻した携帯。
祭りの厳かな場面になる度に。
チラチラとオイラにドロンジョ隠し見せるのやめてください。
ちょいちょいキューティーハニーに変えたりしないでください。
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