mixiユーザー(id:411965)

2018年10月24日01:20

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「われらはレギオン2アザーズとの遭遇」本」

『われらはレギオン2 アザーズとの遭遇』
<ストーリー>
 ボブたちの誘導によって地球からバルカンとロミュランに殖民船が到着する。苦難のうちにコロニーを作る人々をサポートするボブたち。一方他の星系に移民可能な惑星を捜すボブたちが遭遇したのは原住民を虐殺して、鉱物資源を採掘しつくす恐るべき敵のアザーズだった・・・
<コメント>
 2巻は前作のスケールアップという感じで物語の深さがより明確になってくる。ボブとデルタ人アルキメデスの交流は深まり、ライカーはテロリストたちと戦う。ハワードは蒸留会社を作ってブリジットという女性に恋をする。一方宇宙の探査に向かうビルは遂にアザーズと接触して彼らの目的を知る。
 壮大な物語の起承転結でいうと2巻は1巻の続きの分の前半が「承」でアザーズと遭遇し、彼らとの対決が本格化する終盤が「転」となる部分だと思うのだけれどもいずれもが平行して描かれ、さらに時制が前後するので(広大な宇宙での当然時差があるため)どの話ももどかしく感じてしまう。これはそれだけそれぞれの物語がうまく描かれているせいだから仕方がないか。
 後半におけるAI自体のエスカレートやアザーズの製造するとんでもない物体などまさにこれこそSFの醍醐味だし、なんと言ってもバルカンでハワードに手を焼く司令官が「21世紀はじめの地球の人口は70億人だったのに、組織はよりによって『スタートレック』マニアのおたくエンジニアを選んだんだ・・・」とぼやくシーンは最高に笑える。
 さて、遂に次は完結編だ!

われらはレギオン2 アザーズとの遭遇 (ハヤカワ文庫SF)
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