この記事は、小堀邦夫宮司の発言を紹介することを通じて、小堀の馬鹿さ加減を伝えることが本旨である記事として読まれるべきではない。むしろ逆に、今上天皇や昭和天皇が靖国神社への参拝を避けることで、天皇が何を守ろうとしているのか、それを考えるきっかけとして読まれるべきだ。天皇陛下が靖国神社に参拝するようになれば、はっきり言ってこの国は亡びると思う。この国は物事の道理がわからないアホが国の象徴を務めている、ということになるからだ。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝するのと、靖国神社に参拝するのとでは、その意味するところが全く違う。今上天皇も昭和天皇も、そのことはしっかり理解しておられるようだ。なお、高橋哲也という哲学者が『靖国問題』(ちくま新書)という本で、「靖国神社は慰霊施設ではなく顕彰施設だ」という分析を示している(同書P58)。国の象徴が、特定の人間たちを顕彰した顕彰施設にお参りし頭をさげれば、これは全くの破廉恥行為になってしまうだろう。
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■靖国神社、宮司退任へ=天皇批判発言で
(時事通信社 - 10月10日 19:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5325590
靖国神社は10日、小堀邦夫宮司(68)が退任する意向を示したと発表した。同宮司をめぐっては、天皇陛下を批判する発言をしたと週刊誌で報じられており、責任を取ったとみられる。
週刊ポストは10月12・19日号で、小堀宮司が6月、神社内の会議で「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ」「はっきり言えば、今上陛下は靖国神社をつぶそうとしてるんだよ」などと発言したと報道した。
靖国神社の広報担当者は、こうした発言があったことを認めた上で、「極めて不穏当な言葉遣いの録音内容が漏れた」と説明。宮司が宮内庁に行き、陳謝するとともに退任の意向を伝えたと述べた。後任宮司については26日の総代会で正式決定するという。
天皇と靖国神社をめぐっては、1978年にA級戦犯が合祀(ごうし)されて以降、昭和天皇の参拝が途絶え、天皇陛下も即位後一度も参拝されていない。
小堀氏は、3月1日から同神社の宮司を務めている。
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