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2018年07月22日19:24

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猛暑の富士登山

今年の夏は関東の史上最速の梅雨明けとともに一気に訪れ、そのまま記録的な猛暑に襲われている真っ最中です。そんな中、初富士のメンバー3人と供に今年第一回目の富士登山に行ってきました。例年であれば、涼しさを求めて行く富士山が、今年はかなり暑い中の登山になってしまいました。

出発の日、午前8時前の東京は既に30度超え、水ヶ塚のシャトルバス発着場では25度くらい。東京が異常な暑さだったため麓では多少涼しさを感じますが、出発準備をしているとやはり暑さが不快になります。

 水ヶ塚(シャトルバス発着場)より富士を望む
フォト

私:「なっちゃんオレンジ」280mlを購入(150円)

が、登山口である富士宮口5合目に到着すると(森林限界で)遮るものの無い快晴の空から容赦なく強烈な日差しが降り注ぐため、衣類を着ていても肌がチクチク痛み、サングラス無しでは景色を見ることが出来ず、いつも通り体を慣らすために柔軟体操を行うだけで体中から汗が噴き出します。「日差しはあるが涼しい」いつもの登山とは様子が違います。

 5合目レストハウス屋上より山頂を臨む
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5合目で1時間ほど体を慣らし、12時45分に出発。風が弱く猛烈な量の汗をかきつつ6合目への緩い傾斜を登ります。

30分弱で6合目(雲海荘)到着。いつになく口の中が乾き、粘膜同士が張り付いて不快です。口の中の張り付きを改善するため、普段飲まない炭酸に走ってしまう。。

私:「コーラ」500mlを購入(250円)

思いがけず大休止をしてしまった6合目を後に本格的な登山道に入ります。30分ほど登り、ちょっとした広場になっているスペースで昼食にします。私は最近凝っている崎陽軒のシュウマイ弁当。美味しいのですが、食べている間も強い日差しを浴び体力がどんどん失われます。

 崎陽軒しゅうまい弁当(850円)
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私:持参した「南アルプスの天然水」500mlと先ほど購入したコーラが無くなります。

オーブンの中にいるような天気の中、再び登り始めます。ジグザグに斜面を上がる登山道の向きによって時折少しだけ涼しい風が吹きますが基本オーブンのまま。暑さと息苦しさであえぐように新7合目(御来光山荘)に到着しますが、先ほど気分が悪く昼食を摂れなかったメンバ(前夜準備で2時間しか眠れなかった・・)の元気が無く、固形物は無理そうだったのでアミノバイタルと水分で様子を見ます。眠そうな様子ですが吐き気や頭痛は無く顔色も良いので30分ほど休憩して出発しました。

途中、小休止を挟みながら1時間ほどで元祖7合目(山口山荘)に到着。

私:持参した「アクエリアス」500mlが無くなり、「ファンタ」280ml(350円)購入。

ここで少し食欲が出てきた先ほどのメンバが「一口ようかん」を完食。高山病の症状は無いようなのでこのままゆっくり上がってみる事にして、宿泊予定の9合目の山小屋(万年雪山荘)に遅れる旨の連絡を入れます。

8合目(池田屋)が近付くと、日差しはまだまだ厳しいですが、日が傾きジリジリとした暑さは和らぎ、特に暑さが苦手な私も次第に元気を取り戻して来ます。ただ、行動食用に持参したチョコレートがどろどろに溶けていてカロリーの補給ができません。(富士山の8合目でこんな事初めて)

 8合目と9合目の中間にある鳥居?跡。
 木柱の割れ目に各国のコインが差し込まれています。
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登山道には同じように苦しそうに登るグループが何組も抜きつ抜かれつしています。夕陽が富士の斜面に沈む7時前にやっと山小屋に到着。急いでカレーを食べ(夕食は19時まで)持参したつまみでビール「香るエール」500mlを飲みます。(今日だけ特別に)

 到着が遅れたため、日の入りには間に合わず、
 西の空に僅かに残った夕焼けと月(19時40分頃)

フォト

  夕方と夜の境目が顕著。上記を少し明るめに撮影

フォト

食欲不振のメンバはやはりカレーは食べられず、お弁当のおかずを少し食べ、お茶とアミノバイタルを摂って早々に就寝したため、残ったメンバで明朝の様子でご来光に向かうか決める事にして床に就きました。ところがすぐにいびきをかき始める他のメンバに反し、私は蒸し暑い小屋と自分の汗で湿っぽくなった寝床が気になりなかなか寝付けず、狭い寝床でフリースを脱いだり、寝袋から出たりしながら消灯(午後8時)から起床(午前1時半)までを過ごす事になりました。(午後8時の外気も11度と高め)

  皆が両サイドの寝室に収まり、廊下には靴とサンダル・・・
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結局一睡もしないまま(まあ、いつもそうですが)起床時間になり、100人以上いる宿泊者が一斉に出発準備を始めたため、自分たちもお互いの体調を確認し午前2時半頃出発となりました。

眼下には夜景が、その向こうには黒々とした海が見え、水平線から上は雲と天の川まではっきり見える星空が拡がります。そして目指す頂上に向かって真っ黒な山肌と登山者一人ひとりのランプが光るのはいつもの光景です。ただ、ご来光登山中の寒さ対策で厚着した服装は早々に着替えが必要に・・・そういえば出発時の小屋前の気温は10度くらい。植物が生えていない3400m超ではあまり見ないたくさんの蛾が山小屋の明かりに集まっているなどここでも例年とは様子が違っていました。風も弱く、いつもより3〜4度は暖かい朝です。

 山頂に向かう登山者の行列
(手持ち撮影なのでブレブレ。。)
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登山者は行列になって進みますが、渋滞で止まってしまうほどの混雑ではありません。ただ、皆で細かい休憩を挟みながらゆっくり登ったため、午前4時40分過ぎの日の出に間に合うかどうか東の空を見ながらの(ギリギリの)登山となりました。

 もうちょっとで出そう。
この空を横目に最後の胸突きの急坂を登ります。
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山頂の小高い丘にはご来光を待つたくさんの人が見え、登山道の人もまばらとなった午前4時45分、ギリギリで富士宮口の山頂に到着!。鳥居に触り、一礼をしてから急いで荷物を降ろし山頂横のご来光ポイントに向かいますが、東の空を見ている登山客の顔にはすでにオレンジに染まり始めていて、ほんの一瞬遅れで日の出の瞬間に間に合いませんでした。

でも、やはり美しい朝日です。

 富士宮口山頂からのご来光。朝日岳の肩から日が昇ります。
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いつもの山頂の寒さも無く、結局フリースもダウンも着ずにしばし朝日に見とれていました。

 振り返ると影富士が出来ていました。
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日が昇ると、辺りは急速に明るくなり、気温も上がります。べったりと横たわっていた雲海からもポコポコと雲が立ち上がって来ます。浅間大社奥宮でお参り、お守り購入などを済ませ、山頂郵便局に寄りましたが「お鉢巡り」「剣が峰登山」については ”パス“。その代わり御殿場口頂上と吉田口頂上の間にある朝日岳でゆっくりする事に。山小屋での爆睡ですっかり元気になったメンバも含め、朝食のパンやお菓子をお腹一杯食べた後は暑さで目覚めるまで2時間ほど昼寝をしました。

 暑さで目覚めた際の目の前の光景
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少しゆっくりし過ぎて、午前9時半から下山を開始。下山はいつもの御殿場ルート経由ですが、高度が下がるにつれ、酸素濃度が上がり呼吸が楽になるのに反し気温や蒸し暑さが上昇、最後の宝永山から6合目辺りでは大汗をかき、

私:持参した「南アルプスの天然水」500ml 
  「世界のキッチン ソルティーライチ」500ml
  アイスクリーム(ソフトクリーム型)(200円)6合目で購入 

を消費する事となりました。

ここまで酷い「暑さとの闘い」となった富士登山は初で「山は涼しい」と説明していた私もやや嘘つきな感じになってしまいましたが、メンバー全員が登頂出来た事、そして無事ご来光を拝めた事は非常に良かったと思っています。次回以降は雨風などのお天気だけでなく、上空の気温についても確認して行く必要性を強く認識した次第です。(ちなみに私はかなりの暑がりです)

※7/26 追記 今週の半ばから寒気の影響で富士山はかなり寒くなっていますので御来光登山には十分な寒さ対策案を。週末にかけては悪天候が予想されていますので、計画の延期等の検討もお願いします。
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