新作映画見て、次の仕込みを始める

先々週末の大洗あんこう祭から随分時間が経過した気がしますが、まだ10日ほど前の話。実は所要でその二日後には大洗の曲松商店街を歩いていました。

休日の混雑が嘘のような静かな街に戻っていましたが、年宝菓子店さんの黒板は早くもあんこう祭ステージで発表されたガルパン最終章の話題が描かれていました（写真左）。

ガルパンと言えば、ついに上映1周年！まだ立川は初日から続いて連続公開中ですが、昨夜は劇場観賞58回目としてホームグラウンドの豊洲でマシマシ4DX最終回を観賞。



公開から1年と1日目でまだ上映に感謝して、Panzer vor！(^ ^;

また直接ガルパン絡みではないですが、拙新刊「日本の豆戦車写真集」が先週末発売！帯でリボンの武者のしずか姫も推薦！一昨日のAmazonランキングで600位台まで上がっていて、今までで5冊商業本を出したが、これはかなりの好成績。こんなニッチでマイナーな本が世間に受け入れて貰えるとは、有り難いことです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4802202776/ref



あくしずブログで紹介されました。皆さんﾄﾞｿﾞﾖﾛｼｸ(^ ^;
http://mcaxis.blog.fc2.com/blog-entry-406.html

そしてあんこう祭に行っていて見れなかった片淵監督の「この世界の片隅に」もようやく観賞（写真中）。

原作読み込んでいるので展開は判っているが、動きと音が付いたらまた別ものの味わいが。10人が観たら10通りの感動のある作品で、これは長く上映して欲しいもの。

ミリタリー視点でも申し分無い深い考証と凝った作りで、資料協力に友人知人の名前を散見するだけでなるほどと納得。個人的には大和の艦橋より、紫電改の2000馬力より、すずさんが口ずさんだ落下傘部隊歌「空の神兵」に心打たれた。こんなアニメはめったに無い。ただ残念な事に大人の事情なのかサントラCDには未収録ｗ。



絵コンテ集も買いましたが、呉空襲での八九式12糎連装高角砲の撃ち方や三式焼霰弾の炸裂の仕方、機銃掃射の地面での着弾の散らばり方など軍事考証に基づいた細かい演出指示に唸ります。



周作がすずに呉軍港を説明する昭和19年春のシーンで呉に停泊するドイツUボートの話があったが、もしかしたら極東航海後にシンガポールから神戸にドック入りした元イタリア潜水艦カッペリーニやトレッリかも。これが昭和20年7月ならトレッリは降伏したドイツ極東艦隊から呉鎮預かりになっていたので可能性大(笑

写真は1944年8月、瀬戸内海を航行するUIT24（カッペリーニ）。


因みに「この世界の片隅に」の広島弁監修は、TVや映画のプロップガン製作やミリタリーアドバイザー、役者さんとしても活躍される、とっち〜さんこと栩野幸知氏。エンディングテロップに呉出身の同氏のお名前を見つけて驚きつつも納得。すずさんの柔らかい広島弁もこの映画の魅力の一つかも。

そして冬コミ本を入稿したので、先週末はタミヤニュース連載用にFiat3000軽戦車の側面イラスト作業を再開。フィルタリングやチッピング、油汚しを加えてとりあえず完成。




また、イタリアから豆戦車写真ロット2波がまとめて到着(写真右）。これも来年への仕込みになりそう。

ブレダM38型車載機関銃を搭載したり、トレーラーに乗せられたCV35豆戦車写真などバラエティに富み、これは使えます。





その中でも一番のヒットは雪上用の履帯アタッチメント、ヴィンターケッテを履いた一枚で、本国の書籍にもほとんど掲載が無い。



来年の事を言っても鬼が笑わぬ時期になりました。今年も悔いなく世界の片隅で生きていきますｗ