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2018年06月15日08:56
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6月15日(金) #1632 「猿地蔵」の教訓
おはようございます。木下藤吉郎です。
今から70年前の1948年の今日、中国共産党の公式機関紙となります、人民日報が河北省の党地方支部(平山県西柏坡華北局)において創刊されました。
■人民日報 - Wikipedia
https:/
■人民网_网上的人民日报
http://
また、今から65年前の1953年の今日は、中華人民共和国最高指導者の、習 近平(しゅう きんぺい)氏の生まれた日です。
■習近平 - Wikipedia
https:/
■習近平 - asahi.com（朝日新聞社）トピックス
http://
6月15日 金曜日
今週は、日本昔話の「猿地蔵」を思い出し書きの形ですがアップしてまいりました。今回は、この「猿地蔵」という作品が私たちに何を訴えかけてきているのかを、少し細かく突いていこうかと思います。
大まかにまとめれば、要は「あんまり欲深だと作戦に失敗し大変な目に遭う」という言い方もできますが、それでは「花咲かじいさん」や「舌切り雀」などと全く同じになってしまいます。
「猿地蔵」と「花咲かじいさん」で大きく違う点に、主人公のおじいさんとおばあさんが、花咲かじいさんのそれとは違って、必ずしも正直でまじめというわけではない点があります。なぜならば、猿地蔵のおじいさんとおばあさんは、畑を荒らす猿たちを、おじいさんを地蔵に化けさせて出し抜いているからです。極端な話、ここだけを切り取れば「うその共謀」をやったとさえ言えるわけです。
しかしもちろん、この話の核心はそんなところではありません。
重要と言えるのが、おじいさんが猿たちに運び出されてお堂に祀られ、山を降りる所までに集約されていると思います。
主人公のおじいさんは、途中で猿たちが歌い始める ♬猿の尻べさ濡らすとも、地蔵の尻は濡らすなよ なる歌に吹き出しそうになりながらもグッと堪えて耐え凌ぎ、対して隣のおじいさんは歌で完全に噴き出してしまいます。
可笑しな歌を歌い始めると、うけて笑ってしまうのは、言ってしまえば「当たり前」の事であり、笑いを耐えるのは簡単な事ではありません。
この一つのポイントで、お宝を手にできたおじいさんと、猿たちに見破られて叩き潰されてしまった隣のおじいさんとで大きな差が出たわけであります。
ゆえに、「猿地蔵」の教訓は、「当たり前の事をしているだけでは成功しない。なにかしらの努力が必要である」という事が公にはされています。
しかし私は、猿地蔵の教訓はこれだけではないと思うのです。
私が絵本で読んだ「まんが日本昔ばなし」の猿地蔵にははっきり記されていたのに、最近ネットでアーカイブとして掲載されている分には削除されている所があります。それが、火曜日に更新しました第2話の末あたりにあります、おじいさんが猿たちに想いを馳せる部分であります。
地蔵に化け、それを笑いにも耐えながらやり切る中で、おじいさんは自分が知らない猿たちの一面を目の当たりにする事になり、ただ畑を荒らす悪者なだけではなかったのを痛感し、複雑な心境になるのです。
ただ、結果としておじいさんは、まんまと猿たちの納めていったお宝を掻っ攫ってしまうのには変わりないのですが(⌒-⌒; )
けれどもこうした、お宝よりも先に、相手を知る、相手を知ろうとする心、これこそ、実は猿たちの可笑しな歌を耐え忍ぶポイントだったのかなと、私は思うのです( ´_ゝ`) 目の前の千両箱に目が眩んでいた隣のおじいさんは、到底猿たちの想いなど微塵も受け付けられなかったがために、当たり前に噴いてしまったのではないか、そう感じるのです。
欲に振り回されず、まず相手を知ろうとする心、その重要性が公式サイトからは削られているのが、私には残念でなりません。
今から70年前の1948年の今日、中国共産党の公式機関紙となります、人民日報が河北省の党地方支部(平山県西柏坡華北局)において創刊されました。
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■人民网_网上的人民日报
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また、今から65年前の1953年の今日は、中華人民共和国最高指導者の、習 近平(しゅう きんぺい)氏の生まれた日です。
■習近平 - Wikipedia
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■習近平 - asahi.com（朝日新聞社）トピックス
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6月15日 金曜日
今週は、日本昔話の「猿地蔵」を思い出し書きの形ですがアップしてまいりました。今回は、この「猿地蔵」という作品が私たちに何を訴えかけてきているのかを、少し細かく突いていこうかと思います。
大まかにまとめれば、要は「あんまり欲深だと作戦に失敗し大変な目に遭う」という言い方もできますが、それでは「花咲かじいさん」や「舌切り雀」などと全く同じになってしまいます。
「猿地蔵」と「花咲かじいさん」で大きく違う点に、主人公のおじいさんとおばあさんが、花咲かじいさんのそれとは違って、必ずしも正直でまじめというわけではない点があります。なぜならば、猿地蔵のおじいさんとおばあさんは、畑を荒らす猿たちを、おじいさんを地蔵に化けさせて出し抜いているからです。極端な話、ここだけを切り取れば「うその共謀」をやったとさえ言えるわけです。
しかしもちろん、この話の核心はそんなところではありません。
重要と言えるのが、おじいさんが猿たちに運び出されてお堂に祀られ、山を降りる所までに集約されていると思います。
主人公のおじいさんは、途中で猿たちが歌い始める ♬猿の尻べさ濡らすとも、地蔵の尻は濡らすなよ なる歌に吹き出しそうになりながらもグッと堪えて耐え凌ぎ、対して隣のおじいさんは歌で完全に噴き出してしまいます。
可笑しな歌を歌い始めると、うけて笑ってしまうのは、言ってしまえば「当たり前」の事であり、笑いを耐えるのは簡単な事ではありません。
この一つのポイントで、お宝を手にできたおじいさんと、猿たちに見破られて叩き潰されてしまった隣のおじいさんとで大きな差が出たわけであります。
ゆえに、「猿地蔵」の教訓は、「当たり前の事をしているだけでは成功しない。なにかしらの努力が必要である」という事が公にはされています。
しかし私は、猿地蔵の教訓はこれだけではないと思うのです。
私が絵本で読んだ「まんが日本昔ばなし」の猿地蔵にははっきり記されていたのに、最近ネットでアーカイブとして掲載されている分には削除されている所があります。それが、火曜日に更新しました第2話の末あたりにあります、おじいさんが猿たちに想いを馳せる部分であります。
地蔵に化け、それを笑いにも耐えながらやり切る中で、おじいさんは自分が知らない猿たちの一面を目の当たりにする事になり、ただ畑を荒らす悪者なだけではなかったのを痛感し、複雑な心境になるのです。
ただ、結果としておじいさんは、まんまと猿たちの納めていったお宝を掻っ攫ってしまうのには変わりないのですが(⌒-⌒; )
けれどもこうした、お宝よりも先に、相手を知る、相手を知ろうとする心、これこそ、実は猿たちの可笑しな歌を耐え忍ぶポイントだったのかなと、私は思うのです( ´_ゝ`) 目の前の千両箱に目が眩んでいた隣のおじいさんは、到底猿たちの想いなど微塵も受け付けられなかったがために、当たり前に噴いてしまったのではないか、そう感じるのです。
欲に振り回されず、まず相手を知ろうとする心、その重要性が公式サイトからは削られているのが、私には残念でなりません。
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