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2018年10月17日21:11

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愛知県一宮市佐野遺跡9 芝馬祭

浅野白山社の祭文殿の西側には本殿と同じく、
南向きに熱田社が祀られていた(写真左)。
境内社だが社号標、石畳の参道と社地を囲う生け垣、
自然の巨石を組んだ基壇を持ち、銅板葺素木造の社が祀られている。
祠の軒下には立派な自家製の注連縄が下がっている(写真中)。
熱田大神の神体は草薙神剣だが、
菊理媛神との関係は記紀には語られていない。
ここに熱田社が祀られているのは、この西2.9km以内に祀られている
尾張一宮真清田神社の主祭神天火明命を祖神とする
尾張氏(おわりうじ)の祀った神社だからだと思われる。

フォト

総本社の熱田神宮は尾張三宮となっている。
ちなみに尾張二宮は犬山市にある
大縣大神(オオアガタ)を祀った大縣神社となっている。
大縣大神とは一般に国狭槌尊(クニサツチ)とされているが、
大縣主の祖神である天津彦根命(アマツヒコネ)、
あるいは少彦名命、大荒田命(オオアラタ)とする説もある。
国狭槌尊は『日本書紀』では天地開闢の段に登場する神であり、
天火明命や草薙神剣よりずっと古代の神。
『ホツマツタヱ』ではミナカヌシ(天御中主神:初代クニトコタチ)の
次の代のクニトコタチ(国常立尊)である。
おそらく、通常、主祭神として祀られることの少ない
旧い時代の神であるために、
もっと現実に近い別の説が出てきているのだと思われる。

拝殿の中に置かれているワニ(?)に関する説明書きを見に、
表参道を横切っている国道155号線に向かった.
歩道に面した玉垣の上に突き出るように祭号碑が設置されていた。

「県指定無形民俗文化財
 芝馬祭       」

この石碑には張り紙がしてあった。

「新暦
  九月第一土曜日
  本年 九月一日」

張り紙の下にはおそらく、かつての祭礼日が刻まれており、
祭礼日を変更するために、祭号碑の修正部を削り取る枠を取った段階で、
日にちの特定できない「九月第一土曜日」に決定され、
削り取る作業が中止されたために、そこに張り紙がされたものと推測した。「芝馬祭」(しばうままつり)とあるが、まさか蛇頭の馬じゃないよな。
この祭号碑の右隣には案内板『無形民俗 水法の芝馬祭』が掲示され、
下記の写真がプリントされていた。

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大勢の子供達が引っ張っているのは拝殿に置かれているアレだった。
「水法(みずのり)」とは、ここ浅野の字名のようだ。
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