たわいのない話だが

■恋愛経験はあるのに…　心の底から好きになった経験がない人の恋バナ
(しらべぇ - 10月22日 11:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=5341889

私は、中学２年の時に一度だけ夢中になったことがある。


その人から「付き合って」と言われたときはかなりテンションも振り切れてたと思うし、大事にしたいとも本気で思っていた。

けど、そんな想像はすぐに壊れる時が来た。付き合いだして数週間後、「ゴメン、やっぱりこの間の告白、ナシにして」と言われ、私は正直焦ったし、自分で何が悪かったかも真剣に悩んだが、やっぱり答えは出なかった。


その後はそれを忘れるように部活にのめり込み、準レギュラーにもなり、半年くらい経てば気にならなくなった。

でも、その話には、決して愉快ではないオチがついた。


３年の最後の大会を終え、受験に向けての猛勉強が始まると部活仲間と勉強会を開くことも多くなった。その小休止で出た話題に仲間のうちの１人の彼女の話題が出た。聞けば付き合って１年以上は経つとのことで、心の底から上手くいけば良いなと思っていた。


しかし、聞いてるうちに少しずつ違和感を感じ始め、恐る恐る「んで？誰と付き合ってんの？白状しろよ〜」と聞くと、その名前はあの子だった。一瞬固まったが、「この幸せもんが俺らと勉強しねーで彼女としてろよ」と愛想笑いを浮かべながらふざけていた。


そして、家に帰ってしばらく考えた時、１つの結論が出た。「ああ、俺はあいつに近づくための出しに使われたのか」思い返せば全てが繋がった。一緒に帰ってた時も「友達が○○君のこと好きなんだって○○君てどんな人？」とか聞かれたし、別れる少し前から「今日は友達と帰るからまたね」と言われることも多かったからだ。


そっからは早かった。仲間との勉強会を減らし塾に通い、その二人とは顔を合わせることが無くなるように志望校を県外の高校に変えた。だが、卒業までの学校生活は地獄のようだった。高校では中学でやっていたバスケには入らず、新しくできた友人達と駄弁る日常を送っていた。

大学に行ってからは合コンなどにも参加したが、終始盛り上げ要員として過ごし、気づけば仕事と自宅を行き来するだけの生活だ。


たぶん、この先も人を心の底から好きになることは恐らく無い。そして、最期はひとりで死ぬだろう。


あの時の事を憎むか？と問われても、憎んだところで無意味だし惨めなだけだ。悲しいとは思うのだが、涙は出ないし、嫉妬心すら湧かない。


でもそれで良い。もうどんなに足掻いても過去は戻らないのだから。


という、私のたわいの無い、ただそれだけの話でした。