若い人は知らないだろうけれどね、私が子供の頃にNHKでやっていた人形劇で「ひょっこりひょうたん島」というのがあったのよ。
遊覧船に乗った時にたまたま見えた島に、私が「ひょうたん島みたい」と呟いたところ、デッキの隣に座ってはった御婦人に聞かれて、「ほんまやねぇ( ^∀^)」と。
この人形劇の作者は作家の井上ひさしさんなのよ。
今しがた、この日記を書くのに、井上さんを調べたら、東北出身やったわ。
仙台文学館の初代館長やったらしい
この物語の主人公はサンデー先生と子供達なの。
私も数年前に知った事なのだけれどね、先生と子供達は皆、遠足先の火山の爆発で死んでしまったそうで、物語は死んでしまった子供達のあの世での出来事だったらしいの。
私が子供の頃は単に面白く見ていただけだけれどね。
子供達には親がいないのよ。
自分達で、知恵や勇気を出しあって問題を解決していくの。
井上さんが幼少の頃、見聞きしてきた、戦争で幼くして親を亡くしてしまった子供達が生きていかなければならなくなってしまった事なんかを作品に重ねたのかしらね。
そして今回、7年前に突然、海の中で消えてしまったたくさんの子供達の命があったという事が、なんだか私の頭の中で、ひょうたん島に似た島を見た時に重なってね。
偶然というのか、不思議な巡り合わせというのか、作者も東北出身。
ほんまに縁の妙味やわぁ
震災で、消えてしまった魂も、ひょうたん島みたいにどこか別の世界、ユートピアで楽しく、不思議な冒険の旅をしていたらいいなぁと思います。
そして2010年に亡くなられた井上さんの魂もね。
最後に仙台の有名な歌「青葉城恋唄」の終わりの歌詞が身に染みました。
季節はめぐりまた夏がきて、あの日と同じ流れの岸。瀬音ゆかしき杜のみやこ、あの人はもういない
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