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2018年09月19日21:07

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聖湖畔にて:カイラス山行記18

湖畔の簡易宿泊所

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左側の連なった建物の奥、青バスが停車した当たりに泊まった。
奥の山腹にあるの白い建物はチゥ・ゴンパという名の寺院

逆方向を撮ると

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マナサロワール湖がある。簡易宿泊所の別棟が建設中のようだ。

食事は、ネパール人スタッフがが作ってくれる。

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飲料水や沸かした湯そのものが貴重。
ポットや水筒に移し替え携行する。
湖畔まで、300m近くあったように思う。
高地ゆえ酸素不足のせいか移動も遅くなり、遠く感じる。
一度、湖畔に出ると、宿泊所に戻るのが億劫になる。
標高4800m気温15度では気圧590hPa、水の沸点86℃となるらしい。

湖畔では幾つかのグループがあるようだった。

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少し離れたところでは、ロシア人らしい旅行者が水浴びしていた。

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沖で泳いでいる人がいる。


ホーマプージャという行?

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密教の護摩焚きのようなものがあり、
その前に座ってマントラを唱えたり祈祷したり瞑想したりするヒンズー教の行事のようだ。
調べると、ホーマプージャが密教の護摩焚きの起源だという。
言葉がわからず、近づきがたい。
同行のネパール人スタッフが加わっていた。
またマナサロワール湖を巡礼(コルラ)、歩いて一周するグループもあり、
この場所が起点や通過点にもなるらしい。
湖の周囲は100kmあり、歩けば2泊3泊は必要だ。
前回のカイラス山行記17で、掲載した湖畔の建物は、そのための宿坊だと後になって気付いた。
またカイラスに近づく前に、この聖湖で沐浴するならわしがある。
この写真の右端、立て長の簡易な建物のなかで、水を入れた大鍋があり、火にくべ暖めている。
沐浴したあとの冷えた身体を温湯で拭うためだという。
南の暖かい地方から来た人とっては、なおさら凍え付くように感じるのであろう。
当然の準備なのだろう、余念がない。
写真のなかで知り合ったマレーシア人がいてダウンジャケットを着ている。


この日、昼前だったと思うが、湖に着くなり、事故が起きた。
バイリンガルでみんなの調整役潤滑油のS女史が、湖畔から少し離れたらしい、そこで足をとられたという。
藻のようなゼリーのようなものに足が絡み、動けなくなったという。
冷たい雪融け水の中でもがいたのだろう。
湖畔でこの異変に気付いた人が救助したときは意識がなかったという。
岸辺に担がれ、横たわったS女史を乾いたタオルで拭いたり、マッサージしたりし始まったその場に、ちょうど私が着いたのだ。持ってきたタオルやティシューで冷水を拭き取るのを手伝った。
そのうち宿泊所の係の人が、小型ボートのようなものをセットし、彼女を中に入れ、高圧酸素を注ぐ治療をした。はっきりした蘇生反応が見られぬまま、やれるだけのことをしたあと、ジープに乗せ、宿泊所に運んだ。
日が当たる場所に横たえたあと、ツア参加者で最高齢(当時80歳)の鍼灸師のN氏が、火を点けた煙草をS女史の足の裏に押し付けたら、彼女は「あつい!」と叫んだ。意識が戻りとりあえず安堵した。そのあと彼女と高山病で体調が思わしくない人をカトママンズの病院で診てもらうため帰路に就いたと聞いた。


蚊も蠅もいない、生物に乏しい環境のなかで高山植物が水辺で育っていた

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高さ40センチほどか
どんなに画像検索しても名称が分からない。もしご存知の方がいたら、教えてほしい。

宿泊所の背後の山腹のチゥ・ゴンパという寺院に出かけた。
ひと気がなく、宿泊所、聖湖を撮って降りた。
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タルチョと標高7694mのナムナニ峰
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カイラス山は逆方向で、宿泊所の屋根の上に見えた。
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宿泊所の3日目、出発の朝、
この日から始まるカイラス山のコルラ(巡礼)では、長時間歩くことになる。
歩行時に携帯しない荷物をヤクに運んでもらうために、まとめて出すように指示があった。
まとめた荷物は赤い袋に入れられた。
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カイラス山のふもとの街タイチェンに向かうバスの車窓から撮った
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右上に白いカイラス山
左下の麓に、タイチェンの街並みがかすかに見える。


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