写真は順に
*green flowers vol.18「かっぽれ!〜締〜FINAL」チラシ
*万城目学「悟浄出立」(新潮文庫)表紙
*東京カンカンブラザーズVOL.14 『死神と9月のベランダ』チラシ
green flowers vol.18「かっぽれ!〜締〜FINAL」をシアター風姿花伝で観劇。
このシリーズが大好き。
仙台の温泉旅館で定期的に行われる落語家の今今亭一門と、その周辺の人々の人情劇。
師匠の今今亭東吉を演じる山崎健二さん(演劇集団円)と旅館の主人・松野一郎役の小泉康介さんがいい。
出しゃばらないが確かな存在感、安定とリアリティー。
参りました!といつも思う。
落語のネタが劇中劇で出てくるパターンがお馴染みで、これがめっぽう楽しい。
作・演出の内藤裕子さんは人の心の機微を汲む才人だ。
「悟浄出立」(新潮文庫)を読んだのはFB上でコメントをもらったのがきっかけ。
なるほど、これだけ彼の作品の中では特殊でした。
吉川英治の「三国志」から中国の歴史に興味を持ち、中島敦が残した古代中国の歴史ものに影響を受けて書かれた5編からなる短編集。
司馬遷の「史記」をはじめ中国の歴史書に造詣の深い人ならより楽しめるだろうけど、私は初めて触れた隣国の、しかも歴史的空想小説で、実際の歴史と照らし合わせることができなかった。
現存する歴史書の隙間を万城目学流の「あそび」を駆使した架空の物語はとてもシリアス、人の在り方を問う内容でとても重かったという印象。
司馬遷の人生の一時期を扱った「父司馬遷」が特に印象に残った。
『死神と9月のベランダ』は10月に私が客演する公演。
ただいま、脚本後半部分の書き直し中とのことで、完成作品を読んでから宣伝しようと思っているところ。
とりあえず、日曜以外は毎日稽古に出てるけどね。
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