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2015年04月23日06:32

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57歳・東大工学部卒の裁判長さん

国・自治体・電力会社などを相手取った地裁の判決の記事を読むときは、とりあえず裁判長の年齢・経歴をできる限り探す。

思い込みかもしれないが、判決のパターンにちょっとしたステレオタイプを持っている。
・若い裁判長は、判決後の人事査定を恐れて国側に不利な判決は出さない。
・退官後に企業弁護士になろうとする人は、クライアントが付かなくなることを恐れて無茶な判決は出さない。
 ↓
思い切った判決を出す人は
 ・定年退官直前のベテラン裁判官
 ・既に自身では退官を決めているひと
 ・退官後は大学に勤めるとか、少年の弁護専門とか、それこそ司法の世界から身を引くとか、とにかく「お金が稼げる弁護士」の地位に恋々としない人

ま思い込みかもしれないが。

でこの前の高浜原発の再稼働差し止めの仮処分を認めた樋口秀明裁判長は61歳。
定年は65歳、ちょっと思い切った感じもするが、まぁ人事異動など怖くないと達観した領域に入ったかもしれない年齢。
こういう人が今後最長4年の裁判官人生で不利な人事に逢わないか、メディアやオーディナリーは注目し続ける必要がある。

で今回差し止め仮処分を退けた前田郁勝裁判長は57歳。
若くはないけど、ベテランでもないよな‥‥と思ってみてみたら、ちょっと経歴が気になった
 ・東京大学工学部卒
 ・判事補任官は36歳(ちょい遅め?)
 ・「初の車いすの裁判官」として話題になった。

冗談抜きで卒業学科が知りたい。
(システム量子工学科(旧・原子力工学科)なんてベタなことはないだろうけど)
ご学友さんが大学教授として力を持ち出したり、メーカーやそれこそエネルギー関連企業の役員さんに収まりはじめる年齢ですよね。
1970年代の東大工学部なんて「原子力は夢のエネルギー」と教えていた時代なのではないだろうか。

考えすぎかなぁ。

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川内原発再稼働差し止め認めず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3383486

 九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めを九州の住民らが求めた仮処分の申し立てに対し、鹿児島地裁(前田郁勝裁判長)は22日、申し立てを却下する決定を出した。福井地裁が14日に関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを命じる仮処分決定を出していたが、判断が分かれた。九電は予定通り7月上旬の1号機再稼働を目指す。住民側は福岡高裁宮崎支部に即時抗告する方針。

 仮処分は川内原発運転差し止め訴訟の原告団の一部である鹿児島、熊本、宮崎県の住民12人が申し立てていた。前田裁判長は「具体的危険性を検討しても申立人の人格権が侵害されるおそれは認められない」と判断。

 川内原発は2014年9月、原子力規制委員会の新規制基準の適合性審査に全国で初めて合格。1号機の再稼働に向け、規制委が使用前検査を実施している。

 主な争点は▽耐震設計の基準となる基準地震動(想定する地震の最大の揺れ)や新規制基準の適否▽火砕流を伴う巨大噴火の可能性▽周辺自治体が策定した避難計画の実効性。前田裁判長は規制委の新規制基準について「最新の調査・研究を踏まえており、内容に不合理な点は認められない」とした。【杣谷健太、土田暁彦】

 ◇合理的と言えない…住民側弁護団長の森雅美弁護士の話

 九電の主張だけを取り入れ、合理的な決定とは言えない。非常に残念な決定で不満に思っている。だが(却下の決定は)予想もできたことで、不服申し立てをして屈することなく闘っていきたい。

 ◇主張が認められた…九州電力のコメント

 今回の決定は、川内原発の安全性は確保されているとの当社のこれまでの主張が裁判所に認められたものであり、妥当な決定をいただいたと考えている。今後とも、更なる安全性・信頼性向上への取り組みを自主的かつ継続的に進め、川内原発の安全確保に万全を期してまいります。

 ◇規制委はコメントする立場にはない…規制庁

 原子力規制庁は22日、鹿児島地裁の仮処分申し立て却下の決定を受け「原子力規制委員会は当事者ではないため、決定についてコメントする立場にはない」とのコメントを発表した。
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