中国の安いトイクアにも高度維持とかがあたりまえのように付くようになってきました。
ウチも高度維持ってどんなもんだろう?と、いくつか機体を飛ばしてみましたが、未だにParrotのRollingSpiderを超える高度維持を持った機体は無いように思います。
まぁ、これは高度維持とかそういうレベルの機体じゃないんですがw
ただ残念なことに、この機体にはちょっと見過ごせない欠点も多く、個人的に非常に惜しい機体だと評価していました。
そんな中でも特に痛いのが、スマホとの相性と短い通信距離。
この機体はプロポが無く、代わりにスマホで操縦するんですが、まず比較的新しいスマホじゃないとダメ。
新しめのiPhoneなら(種類が少ないこともあって)ほぼ大丈夫なのですが、Androidだと種類が多過ぎてもう大変。
せっかく機体を購入しても動かないよーなんて残念なコメントをよく目にしましたし、ウチでも動かせるスマホと動かせないスマホがある有様。
さらに運良く動かせても、所詮スマホのBluetooth。
ヘッドホンやキーボードなど、すぐそばの機器を接続するモノなので、10mも20mも離れて飛んでいくドローンなんて完全に想定外。
襖の向こう側へ行っただけで通信が途切れるなんてことも……。
そんな状況を憂いてか、先日発売されたParrot FLYPADは機体と直接接続できて(!)通信距離も50mあるとのこと。
なるほど、これならこの欠点を十分に補えるんではなかろうかと、ラジコン動画で有名なライアンさんが、FLYPADでRollingSpiderをビュンビュン飛ばしている動画を見て購入を決断しました。
しかしこれには大きな落とし穴があって、実はこのFLYPAD、RollingSpiderとは直接接続できないんですよね…w
なんでも、RollingSpiderはParrotミニドローンの第一世代。
Airborne&Hydrofoilが第二世代。
そして今回のお題に出ているMAMBOとSWINGは第三世代になるそうで、FLYPADが直接接続できるのは、いまのところ第三世代機だけなんですね。
(※ 2017/09/15追記 ParrotにFLYPADのページが追加されていました。どうやら第二世代機も対応しているようです)
じゃあ、ライアンさんはどうやって飛ばしていたんだ?と、動画をよーく見てみると、どうやらスマホを間に挟んで接続している様子。
スマホはこれまで通りRollingSpiderと接続し、FLYPADもスマホに接続・中継するような感じで操作可能に。
つまり「RollingSpider = スマホ = FLYPAD」
これだと、FLYPADはスマホに接続した単なるジョイスティックじゃんよw
なんかスゲー面倒だけど、できるんなら試そうとやってみたら、ここで更なる落とし穴ががが…
なんとウチのスマホ、微妙に古いせいかBluetooth機器の複数接続ができない!?(な、なんだってぇぇぇーーーーーー!!
RollingSpiderと接続できるけどFLYPADとは接続してくれない。
その状態から強引にBluetooth設定画面に行ってFLYPADと接続すると、RollingSpiderとの接続が切れる……(涙
いや、まだだ! FLYPADが故障しているって可能性もありうる! と、家族の持つ最新スマホで接続すると、あっさり両方接続できて飛行可能に。
相性問題を回避する為に手に入れたFLYPADで相性問題(?)にブチ当たるとは想像もしていませんでした。
結局「もうそれならいいよ、RollingSpider君、今までありがとう……君のことは忘れないよ……」と、思いながらMAMBOをポチることになりました。
Parrot…… 罪深いヤツです。
こんな経緯でFLYPADとMAMBOが両方揃うことになりましたが、結果的には非常に満足することになります。
まず、簡単にFLYPADと接続できて、すぐ飛ばせるのがいい。
なに当たり前のこと言ってんだと思われるかもしれませんが、RollingSpiderはまずスマホのBluetoothをONにしてアプリ立ち上げて接続されるまで待って操作画面に行ってーって感じで、飛ばす前の儀式がちょっとめんどくさい。
それが、MAMBOとFLYPADの電源入れて5秒くらい待つだけで飛ばせるようになり、スマホ操作と比べ遅延も感じません。
RollingSpiderの時に「RollingSpider = スマホ = 適当なUSBジョイスティック」も試してみたのですが、スマホ経由だと遅延があって、なんかイマイチだったんですよね。
ちなみにMAMBOも「MAMBO = スマホ」または「MAMBO = スマホ = FLYPAD」みたいにスマホ経由で接続するとちょっと遅延を感じますね……
MAMBOにはモノを掴むアームや豆鉄砲が付いてくるのですが、正直なところ、RollingSpiderを使い回してオモチャくっ付けただけで、中身は何も変わってないんだろ?って思っていました。
しかし、これは良い意味で裏切られ、機体には様々な改善点がありました。
デカくてカッコ悪くガード能力もそれほど高くなかった車輪が一般的なハル(プロペラガード)に変更されコンパクトになり、固くて取り出しにくい電池も、ちょっと柔らかくなって取り出しやすくなり、本気で大丈夫かよ?って思ったほどの爆熱もあまり気にならないレベルに改善されました。
この爆熱が原因で起こる諸症状(高度維持がだんだん狂ってくるとか、端子が熱で変形してバッテリーの接触不良が起こるとか)も起こらなくなりました。
このへんは第二世代で既に治っていたのかもしれませんが、ここにきてようやくRollingSpiderは(いや、MAMBOですw)完成したんだなって思えてきます。 ← 何様w
センサーも高性能なモノに変わっているのか、飛行制御の精度が更にアップ(これはRollingSpiderの時点でも凄かったので、あまり実感できないかもしれませんが…)、クラッシュ時の緊急停止もまるでハル(プロペラガード)に接触センサーでも付いてるんじゃないの?ってな勢いで緊急停止するので、RollingSpiderより羽へのダメージが行きにくくなっています。
フライト後は触れないくらいクッソ熱かったモーターも、あまり熱くならないモノに変更され、飛行の安定やペイロードを犠牲にしてまでも空気抵抗が少なく熱を持ちにくいHubsan羽に差し替えなきゃーなんて、気をつかう必要もなくなりました。
たまたまウチが良い個体を引いたってレベルの話ではないです。
ウチは家族の分も含め、MAMBOを2機所有していますんでw
そして、MAMBOは胴体の上にLEGOのブロックをくっ付ける凸凹があり、この部分にアームや豆鉄砲を動作・制御する端子が出ています。
実はこの端子から簡単に3.7Vを取り出すことができるので、AIOカメラの電源を取ったりなんてこともでき、実際にそれをやってレースしている動画なんかもあったりします。
ParrotMamboRacingClub :
https://youtu.be/CR5lA4AMHlU
もう、コレが猛烈にやりたくてたまらなくなり、いろいろ探し回ってみたところ「BOOSTER DRONES」ってトコで簡単に取り付けられられるカメラマウンタが売っていました。
早速注文して取り付け、ようやくRollingSpiderでFPV(だから、MAMBOですってばw)する夢が叶いました。
Parrot MAMBO+Eachine TX01で、飛行時間は約6分20秒。(ノーマル状態だと8分強)
まさに現時点では最高のFPVトイクアではないでしょうか。
ただ、このマウンタは固めのゴムのような素材で、クラッシュすると簡単に取れますw
いかにも3Dプリンタとあり合わせなネジで作ってみました的なモノなので、一応機能を果たせて十分なのですが、ちょっとイマイチですね。
ParrotMamboRacingClubの動画では、グラバー(モノを掴めるアーム)ユニットを改造してAIOカメラを載せているようですが、ウチはなるべくモノを破壊したくないので、もし、ヤフオクとかで故障品のグラバーとかが安く手に入ったら作ってみることにします。
中華ドローンよりお値段が高く、制御が完璧すぎて操縦する楽しみが薄い(実は結構重要だったりしますがw)のがネックではありますが、室内モノではウチ的に一番お勧めです。
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