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2017年11月14日14:10

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【NEWS】風邪で抗生剤が出たら…

処方意図を医師または薬剤師に確認して、「飲む」か「断る」か決めてください。
風邪でも抗生剤が必要な場合があります!!

記事の書き方が悪い。

ただぼけーっと読むと
「風邪の原因はウイルスなので、細菌を殺す抗生剤は効果がありません。むしろ不必要な薬。」
と読めます。

 わ ざ と か!!

「風邪の原因はウイルスなので、(ウイルスに対しては)細菌を殺す抗生剤は効果がありません。」

という話と

「不必要な抗菌薬の服用で、薬の効かない「薬剤耐性菌」の増加が問題になっています。」

という話は、ごっちゃに書かれてますが別の話です。

風邪やインフルエンザ等のウイルス感染によって気管の粘膜が損傷すると
吸い込んだホコリやばい菌を気管の外へ押し出す力が弱まり、
細菌に感染しやすくなります。

「重複感染」と言います。

高齢の方はとくにインフルエンザの治りがけに細菌感染を起こすと
重症化してあっという間に亡くなるケースが多いのです。

抗生剤はウイルスの増殖を抑えることはできない、
ウイルスに対して直接の効果はない、

けれど、「風邪を引いた患者さん」に対しては
重複感染を防ぐため、
あるいはすでに重複感染の兆候が出ておりその治療のため、
抗生剤が必要になる場合があります。


他にもあるあるなのが
「鼻風邪ですね」ってお医者さんが言ってたけど、
実は診断は急性副鼻腔炎で先生がわかりやすく「鼻風邪」って言っただけ、とか
これは細菌感染なのでまさに抗生剤の出番なわけです。
ちゃんと治療せず放っておくと悪化して蓄膿になりかねません。


記事にある通り
たんなる風邪で受診した患者が、「抗生物質が効く」という誤解から「薬をのまないと不安」と訴え、医師が安易に処方してしまう実態もあるそうです。

↑こういう実態もあります!まだまだあります本当にごめんなさい!!

でも本当に風邪やインフルエンザに抗生剤が必要な場合もあるんです!!
お医者さんの間でも「予防的な抗生剤使用は控え、本当に必要な抗生剤だけ使う」という活動は広まっています!


…………なので患者さんにはぜひ、
抗生剤が出たときにその処方意図をきちんと医師または薬剤師に確認してもらいたいのです。

話を聞いたうえで、
「これはたしかに必要な薬だ」と判断したなら、最後まで飲んでください。

「この先生、ただ慣例で抗生剤出してるのか…」と判断したなら、断って、
最初の1回を飲まないでください。


「抗生剤をたくさん飲むから耐性菌が生まれる。
それなら飲む抗生剤を少しでも減らせば耐性菌も減らせるのでは?」と考えますか?


これが 大きな間違い なのです。


抗生剤は対象になる菌を殲滅するために飲む量と期間が決まっています。

人間の中にオリンピック選手がほんのちょっとだけ居るように
同じ種類の菌の中にもオリンピック選手並みに強い菌がほんのちょっとだけ居ます。
耐性菌は元々居るのです。ほんのちょっぴり。
放っておくと、オリンピック選手並みに優れた菌も、ほかの平凡な菌と一緒に増殖して
いつまでも「ほんのちょっとだけ」居る状態です。

抗生剤が処方されるとき、
その菌を、「オリンピック選手並みに強い菌まで全部殲滅する」量と期間が設定されるのです。
決められた量と期間をしっかり飲みきると、
強い菌までほぼすっかり全滅なわけです。

ところが5日分出た抗生剤を
3日分飲んだら症状が無くなったからと途中で止めると…
「平凡な菌がほぼ死滅してオリンピック選手並みの強い菌だけ生き残っている」状態になり、
あとはオリンピック選手並みに強い菌だけで増殖していくので
オリンピック選手並みに強い菌大量発生です。
エリートの遺伝子とエリートの遺伝子からさらなるエリートが生まれて
スーパー強い菌が誕生して増えていくわけです。

これが耐性菌が生まれる物語です。


おわかりいただけましたでしょうか…?


処方された抗生剤を中途半端に飲んで途中で止めるということは
弱い菌だけを殲滅して、強い菌を増やすことなのです…


なので、抗生剤が処方されたときは、必ず決めてください。
「飲みきる」か「断る」か。

二択なのです。



こんな話を薬局ですると患者さん怖がって飲まなくなっちゃうので
薬局では

「炎症の原因になっている細菌を殺す薬です。
 飲み始めて症状が無くなったからと途中で服用をやめると
 残っている菌が増えて症状がぶりかえす恐れがあるため
 ○日分、最後まで飲みきってください。」

とお伝えしています。本当の事なので。


内服の抗生剤を自己判断で飲むとか薬剤師もしません。
抗生剤を余らせて、後に自己判断で飲むって本当に意味もないし害しかないです。


耐性菌が増えていく問題について

要らない抗生剤を古い慣習のままいつまでも出してるお医者さんがもちろん大問題なのですが

内服薬として患者さんの手に渡った後のお薬については
本当に患者さんお1人の1人のご協力(飲むなら最後まで飲みきる事)が大切なので
子、孫の世代に使える抗生剤を1つでも多く残せるよう、
ご理解・ご協力いただければ幸いです。



■抗生物質、風邪に効かないのに…根強い誤解 知らないと怖い「耐性菌」2050年には1千万人が犠牲に?
(ウィズニュース - 11月14日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4858030
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