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2018年10月22日16:39

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群のしきたり

■「職場の昼休憩が苦手」と語る女性 気まずい会社の空気に同情の声が相次ぐ
(しらべぇ - 10月21日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=5340628

国によって様々な法律や規則があるように、人間が集団を作ると必ず、その集団の規則=決まり事が出来るものです。
本来は、その集団のおかれた環境や人的要件等によって、それらにスムーズな対応が出来るようにするためのものであったはずです。
この事例のように「全員が会議室に集まって昼食を摂る」というのも始まった時には納得の出来る「理由」があったはずです。
また、それが現在まで続いているということは、開始から一定の期間は「効果」があったのだろうと思われます。
体育会系クラブなどによく見られる「しきたり」もそうしたものでしょう。
先輩から後輩へ受け継がれて、それが「我がクラブの伝統である」なんてことになっています。
制度を創った初代のメンバー、その直伝のメンバーあたりまでは創設の意味合いを認識して実施していたでしょうが、その次あたりからはそれを行うことの真意が伝わらず、「形」だけが機械的に伝承されてゆくことになります。
さらに時間が経過すると、形を守ることが優先されるようになり、本来の意味を外れて、形式だけが先鋭化されてくることがあります。
最初は、枝葉末節でどうでも良かったことが、「伝統の形式」になってしまい、その形をなぞることが大切なのだということになるのです。
後から加わった人が「これを行うことに何の意味があるのですか?」と聞いても「これが伝統だ」で片付けられてしまうのです。
そして、いつしか実行に疑問を持っていたはずの人が、次代にそれを伝承しようとするのです。

こうした「伝統」の継承者となることで、そのグループの構成員として一人前になれた、と安堵出来る類いのものになってしまっていることもあります。
「群のしきたり」というものは、単に「休憩時間の過ごし方」だけのものではないはずです。
必ず、仕事の面でも保守的な動き方になっていると思われます。
売り上げを追求するよりも、仕事のやり方を形式化して、その形式を守ることの方に力を入れていることもあります。
もちろん、人にとって形を守るような仕事の方が楽であり、安心して働けるメリットはあります。
しかし、それでは現代のような時代では仕事を減らしてしまうことに繋がります。
そこで、仕事のやり方を変えることで、こうした伝統的な慣習を断ち切ることも出来ます。
ただ、その変遷期においては旧来のやり方を守ろうとした人にとっては辛い仕事になるであろうことは想像に難くありません。
当然、相当な抵抗に遭うでしょうし、ベテランを多く失うことにもなるでしょう。

休憩時間の過ごし方に抵抗するのではなく、仕事のやり方について進言を行って行く方がスムーズにしきたりを覆すことになるのかもしれません。
ただし、それの旗振り役になれば「尊い犠牲者」として一番にはじき飛ばされてしまうリスクもありますけどね。
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