2.アール・デコ
1925年の「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts
Decoratifs at Industries modernes)の略称
特色
シンプルで明快な直線基調の幾何学的な形態
新しい美意識ー機械的な強さやスピード感
飛行機、自動車、豪華客船などの移動手段が増えたことによる世界各国の異国情緒豊かなデザインの流入。ーエキゾチシズム
ドーム兄弟社 キュビズム的で現代的な作品の制作
ルネ・ラリック
制作過程を簡略化することで工業化をすすめる
機械を用いた新しい制作方法の確立
香水瓶メーカーや自動車産業との結びつき
−インダストリアルデザイナーのパイオニア
ガブリエル・アージー・ルソー
パート・ド・ヴェール技法の量産化
日本における「アール・デコ」スタイル
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)・・・1933年に完成。
「アール・デコ」スタイルを駆使した世界でも指折りの建築
建築設計は宮内省内匠寮であるが、主要な設計はフランスのインテリアデザイナーである、アンリ・ラパンが担当。
正面玄関扉、リビングとダイニングの天井燈はルネ・ラリックによるデザイン
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東京都庭園美術館には、「建物公開」という日があり、私は出かけたことがある。
その時は、建物の中を写真で撮っても良かった。
(いつもは撮影禁止であるが。)
正面玄関扉は ガラスに女神のオブジェが浮き出ているような感じで、とても優美なものである。
箱根ラリック美術館には、オリエンタル急行の列車が丸ごと展示されていて、その中で お茶を飲むことができた。列車の中にもガラスの女神が浮き出ているデザインのものが見れた。
旧本多邸の中に展示されたラリックやガレなどの作品は、アール・デコ様式の建物ととても合っていて 素敵だった!
ドーム兄弟の「ミミズク型花瓶」は、これまで見たことが無い、珍しい作品だった。
個人蔵ということなので、見れてラッキーだった。
また、ラリックの花瓶 つむじ風「ターコイズブルー」は、珍しいものだった。
このつむじ風は 色違いのものがあり、ハニーイエローとクリアガラスに黒エナメル彩も展示されていた。
また、ラリックの噴水に取り付けてあった泉の精の像が2体が展示されていて、それも貴重なものであった。
ちなみに、ラリックの噴水は、飛騨高山美術館にあり、観に行ったことがある。
噴水が丸ごと一部屋の中に展示されていた。
これまでガレやラリック、ドーム兄弟の作品は 多く見てきた私だが、まだ見たことのない作品に出会えて嬉しかった。
6日に豊橋市美術博物館に出かけていなかったら 知らなかったので、見れて本当に良かった。
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