悲喜交々のち平穏

朝、会社近くにあるパン屋でお気に入りの
ベーコンフロマージュが珍しく売り切れず残っていたため
レジに向かうと、財布を持っていない事に気がつく。

あれ？
家からは確かに持ってきたはずだが…
とりあえずパンは断念して、会社へ。
バス会社に電話、財布の落とし物は無いという。

しかたがないので無一文ライフを楽しむ。
スイカ（電子マネー）はあるが使わずに
会社にあるお中元のゼリーとおかきでしのぐ。

すると…会社の部下が現れてお金をくれた。
聞けば１ヶ月前、会社のワールドカップ予想大会で
私がフランス優勝と言っていた報奨金だという。

昔の私に感謝しつつ昼食を購入。
こうなるとゼリーとおかきの分、太っただけだ。

すると…バスの営業所から電話があって
「財布があった」との事。
よかった、ついてる。

会社を早退して、バスの営業所に向かう。
個人的には財布の中のお札が抜かれていると
フランス優勝報奨金とちょうど同じくらいの金額だから
トントンでバランスが取れて面白いな、と思っていたら
落とした時と同じ金額が入っていた。

拾い主も名乗らなかったそうで、いい人だなと思う。
現実は、オチのある日記の為に動いてくれるわけではない。
今更ながら、確信した。