一方 M50/1.4 は

　M50/2 ばかり褒めてしまったので、M50/1.4 はそんなにダメなのかと確かめたくなった。で結局 F2.8 くらいまでフレアっぽくて、時に汚いボケが出ると言うのを再確認しただけだった。解像度は同じくらいだが、開け気味にした時は M50/2 の方が周辺まで均質だし、コントラストがあるぶんシャープに見える。ただ絞り込んだ時は 1.4 の方が解像度あるかも。

　フレアは経年劣化も疑ったけど、思い起こせば新品当時からこんなだった。だからこそ M28/2.8 のコントラストに感動した。もちろんこのフレアを利用してふわっとした写真を撮るのもいいし、裸電球の下のおばちゃんの笑顔をうまく捉えられたのはこのレンズのお陰だ。 1.4 がダメとは言い切れず、でも今好きなのは F2 の方だと思う。

　普通は焦点距離と F値とマウントを選ぶと自動的にレンズ形式が決まる訳だけど、例えば標準レンズにダブルガウス型、クセノター型、テッサー型、色消し単玉、などの選択肢があったら面白いだろうなぁと思う。絞りはプリセットでいいし、なんだったらマウント交換可能。そういう発想は贅沢過ぎるかね。

　写真左：ヤドリギ。イチョウの向こうは明るい曇り空。画面外の光で青かぶりしてる。フードで改善するのかも。手持ちのレンズではシグマがよくこの手のフレアを出す。　写真中：ドクダミ。 多分 F4 くらい。花を強調するために開け気味にした結果、四隅のシャープネスがもうひとつ。全体をキリっとさせるには F8 か F11 が必要かな。　写真右：シラン。半逆光。絞りを開けてみたらフレアで写真にならず、F4 まで絞ってコントラストとシャープネスが充分になった。絞ったぶんだけボケがうるさい。