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2017年05月29日06:48

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クセノター型ってすごくね?

 引き続き M50/2。 K-01 の液晶拡大でもピントの山がわかりにくい。はじめ解像度が足りないせいだと思っていたけど、実際に撮れた写真は案外細かいところまで写ってる。トキナー35-105/3.5-4.3 にちょっと似てる。ピント面からボケへの移行が驚くほどなめらかで、立体物が書き割りにならずに立体のまま画面に収まってしまう。

 写真左:紫蘭(シラン)。あと半段くらい露出を落とせば良かった。これくらい綺麗だと積極的に画面にボケを入れる気になれる。シランの花はそろそろ終わりだが、被写体としてはこのヘニョヘニョ状態の方が面白い。 写真中:もみじ。カビクモリのジャンクが多いうちのレンズの中では逆光で安心して使える数少ないレンズ。青空と白い雲と軒の影と、まだ少し紅い葉のコントラストが気持ちいい。透過光なので葉に葉の陰がかかって模様になってる。 写真右:桜の葉。実はこれも透過光。画面すぐ左上に太陽のある半逆光だが、全くそれを感じさせない。葉脈が綺麗に出ている。背景も、ピント面前後も、そして奥行きのある枝も、どれもボケがとても綺麗。

 いろいろネットで調べてみると、このレンズの特徴のほとんどは「クセノター」と言うレンズ形式に起因するもののようだ。なんでこのクセノター型はもっと話題にならないのだろう。なんでペンタは 120 をクセノターで作ってくれなかったのだろう。M100/2.8 はクセノターだったのに、なんで A100/2.8 にはその光学系が引き継がれなかったのだろう。クセノターは何か問題を抱えてるんだろうか。枚数の多いガウスよりむしろ製造がシビアという話もあるらしいが..

 「階調が豊か」とか「質感が良く出る」なんてーのにはこれまで縁が無かったが、このレンズはそういう表現を思い起こさせてくれる。影が潰れない。ハイライトが飛ばない。ボケはどこまでも穏やかで、線は限りなく優しい。どうせ安レンズだからとバラしてヘリコイドだけ使うつもりだったのに、「ちょっと物足りない」から「悪くない」、更に「コレはいいレンズだ!」に変わりつつある。あと少し焦点距離が長かったら理想的な中望遠なんだがなぁ。
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