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mixiユーザー(id:2760672)

2017年05月25日11:37

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M50/2 が来た

 汎用ヘリコイドとして使おうと思っているマクロテレプラスは本体が少し長くて、35mm以下のレンズを付けると鏡胴でケラレてしまう。それで鏡胴の短い M28/2.8 か M50/1.7 を探していたのだけど、どちらも割と人気があって、ジャンクでもそれなりの値段になる。必要なのはヘリコイドなので欲しいのは回復不能のカビカビレンズ。以前ハードオフで 540円の M28/2.8 を見つけた時は、綺麗だったがために涙を飲んだ。

 これまでうっかりしていたのだが、M50/2 も 1.7 と同じ鏡胴だ。試しに検索すると運良く1円出品を発見、ジャンクなりの値段で落ちた。で現物が来て驚いた。外観もレンズもかなり綺麗。 LEDライトで確認するとホコリの混入は多めだが、商品説明にあったカビは、本当に、ほんとーーに丁寧に探さないと見つからないようなものだった。うちの M50/1.4 より遥かに状態がいい。これは、バラせない...

 試写に向かない曇り空だったがちょっと撮ってみた。開放の周辺部はシャープとは言いがたいが M50/1.4 よりはずっとマシに見える。 F5.6 くらいまでは 50/2 の方が綺麗かな。そこから先はどちらもシャープになるがカリっとする感じは無い。ネットで調べると5群5枚のクセノター型。 M50/1.4 は中ー近距離で汚いボケが出ることがあって閉口したけど、これは中望遠的な使い方が出来るかも知れない。

 写真左:左が M28/2.8、右が M50/2、奥が M50/1.4。まさかここに来て MF の50mm が増えるとは思わなんだ。歴戦の2本はフィンガーポイントが変色している。 写真中:猫。F5.6。 解像度は M50/1.4 より高く M28/2.8 より低い。どの距離でもボケがとても綺麗。 写真右: F11 まで絞ってみた。それなりにシャープだけどカリっとする感じはない。開放の滲みは F5.6 か F8 くらいで消える。

 今のところシャープな印象は無いが、M50/1.4 よりもスッキリした絵になるし、開放の滲み加減が「オールドレンズ」っぽくていいかも知れない。構成レンズが少ないぶん色がバシっと出てくれると私の好みなのだけど。


 さて、M50/1.4 はネットでそこそこ評判いいが、私はあんまり好きなレンズじゃなかった。全体にフレアが多く解像度がもうひとつで、よく言えばソフト、悪く言えば眠い。柔らかめの描写は人物を撮るには良かったが、いわゆるフォトジェニックな写真を撮りたい時は、シャープネスもコントラストも物足りなくて、やたら増感現像をしてガリガリのネガばかり作っていた。

 でも今こうして書いていて、ああペンタックスの標準レンズは人物撮影用に出来ていたのだなと、しごく当たり前のことに気が付いた。人口光などのきつめの光線でも影がつぶれにくく、それで随分と助かっていたはずだ。印象的な写真を撮りたい時は強烈なパースペクティブと強いコントラストを持つ M28/2.8 を使えばいいのであって、実際現役の頃は無意識にそうやって使い分けていたように思う。

 「標準レンズ」を「万能レンズ」と勘違いしていたのかも知れない。ペンタックスはいわゆるファミリーユースを狙ったカメラだ。そのペンタックスが昔から使っていたこの光学系は、当然に人物撮影用と考えるべきで、であるならとても優れたレンズと見ることが出来る。解像度が低いとか、開放がフレアっぽいとか、そういうのは欠点ではなく、与えられた個性、性格と考える方が妥当じゃないかと思い始めた。

 ズーム時代、高解像度時代になって、レンズの画角は単に写る範囲を決めるものになってしまった。今は広角だから、望遠だから、ズームだからと言うことでレンズの性格を変えたりはしないのだろう。「見たままを精密に写す」レンズはきっといいレンズだけど、例えば単焦点でもう少し面白いレンズは作れないものだろうか。ペンタも結構ヘンなレンズを出したりしているけど、商業的には難しいようだ。


 余談ついでにもうひとつ。うちにある M50/1.4 と M28/2.8 には LENS MADE IN JAPAN の刻印があるが、この M50/2 に生産国の表示は無い。ペンタックス関連の掲示板などを見ているとこの刻印が話題になることがあるようだ。

 ペンタックス(もしかしたら当時は旭光学)は一度、「生産国表示に虚偽あり」としてアメリカからかなりの罰金を食らっている。ミノルタの例の訴訟と比べてどうだったか知らないが、いわゆる懲罰的な、とんでもない金額だったように記憶している。たぶんクリントンが日本いじめをしていた頃で、ひどい言いがかり的なものだったと思う。

 ネットで当時の記事なりを探してみたが、うまく見つけることが出来なかった。Kマウントのタクマーとか、MADE IN 表示が無くなるとかの現象は、それがきっかけだったと思うのだが、どうだろう。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年05月25日 19:32
     M50/1.4 については、アトムレンズでなくなってフヌケになった、と言う見方も出来る。そのうち SMCP55/1.8 も含めて、標準レンズの撮り比べなんかもしたら楽しいかな。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2017年05月25日 21:56
     更に余談。 M レンズや当時のカメラを「Mシリーズ」と呼ぶのが一般的になっているが、少なくとも ME/MX を出した時の旭光学の公式発言では「KシリーズのMタイプ」と言うことだったと思う。フィルタ径を変えて(迷惑!)全体を小さくしただけで、マウントは同じだったしね。

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