ルビテル166b

　80年代に渋谷の怪しい輸入雑貨店で買ったような気がする。当時6,000円とかだったんじゃないかな。井の頭公園をちょいちょい撮って、思ったように写らなかったので「やっぱりガラクタか」とその後しばらく放っておいた。

　この写真は20年くらいして改めて近所を撮ったもの。順光で人工物を撮るとびっくりするほど見事な写真が撮れる。色も濃いし隅々までキリっとしてる。うわー、すげー、と思って花やら木やら撮ってみると、途端に馬脚を現す。

　写真左：夕日に照らされるアパート。どっかのカタログ写真かと思うほどに隅々までキリキリと解像していてディストーションも無い。青空が濃く写るのも特徴。

　写真右：晴れた日の木陰のあじさい。レタッチでごまかしたが暗部にフレアが乗ってしまった。とにかく光線状態が悪いと途端にいくじの無い写真になる。もちろん逆光なぞ論の外。陽の当たったあじさいならさぞ綺麗な色が出ただろう。

　PCへの取り込みはリバーサルをライトボックスの上に置いて K-01 で撮った。 F35-80 をリバース取り付けという、あんまり褒められた機材ではないので、オリジナルの凄さは出ていない。