要するに夜が好き

　カメラを持ってウロウロ出来る時間が夜しか無いと言うのもある。デジタルになって夜のカラー撮影がぐんと楽になったのもある。けど、やっぱり昼間と違う光線に引きつけられるのだろうと思う。露出によって意外な色が出たりして結構飽きないが、PC で見るとピンボケだったりブレていたりでがっかりすることも多い。

　人けの無い集合住宅になんだか引かれる。無機的な灯りを寒色系のレンズで撮ると本当に寒々しく写ってしまうのだけど、遠景が苦手と思っていたタクマー 28-80 が優しい暖色系の発色で具合がいいことに気がついた。逆に夜の公園の遊具の冷たさは、DAL18-55 のニュートラルな色味が合っているようだ。

　夜中の撮影は総じてシグマ 28-80 の成績が悪い。色成分の少ない被写体に色乗りの悪いレンズはなんとも味気無い絵になる。タムロン 28-105 も意外に寒色に寄ることが多くていまいちだ。デジタルなんだから色くらい何とでもなりそうなものだが、こうしてレンズの素のままを楽しむのもアリかなと思っている。いつかレタッチに手を出すのかも知れないが。

　最初どうかと思っていたタクマーが手放せなくなりそうな雰囲気なので、近接能力をなんとかすべくクローズアップレンズを探してみたが、ケンコーの No.1 でも焦点距離が1000ミリだった。つまりレンズを無限遠にした時のピント位置が 1m と言うことで、これはちと近すぎる。焦点距離 2000 ミリ（つまり２m以内にピントが合う）の No.05 と言うのもあるらしいが、実際に流通しているのかどうか怪しい。

　そう言えば F35-80 とか トキナー35-105 は画角が狭すぎて夜持ち出したことがないが、どんな色になるのかしらん。そのうち試してみようかなぁ。