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2016年08月07日09:20

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K-01 とトキナー35-105/3.5-4.3

 いつものジャンク棚で放っておかれていた MFレンズ。直進ズームが固着していたのでスルーしていたが、試しに力を入れてみたら「ゴリ」と言いながら動いたので実験用に 324円でお持ち帰り。光学系は奇麗。マウントは OM。Kマウントよりフランジバックが長いからマウント改造で行けるか。 35-105 は興味ある焦点距離なので、どんなものか使ってみたい。

 マウント側からバラすと絞りのクリックボールがポロリと落ちた。このレンズは常時絞られる方向にバネが効いているので、クリックなしの絞りリングが丁度「手動絞りリング」として使えるようになった。 OM レンズは狙い目かな。先日同じトキナーの AT-X 35-70/2.8 の絞りが不動になってバラしたばかりで、そのマウントを移植したらあっさり無限遠が出て実絞りKマウントに生まれ変わった。

 書体が変わったせいか昔のトキナーのような野暮ったさが無い。引いて広角の直進ズームは初めて。3群ズームの発展型らしい。ズームリングはギシギシ、ピントのトルクも不均一。落としたのか、経年劣化か...。最短撮影距離は 1.5m だが鏡胴に工夫があって、全群繰り出しのマクロ機構がついている。ただし使い勝手はよろしくないし、望遠側では大して寄れない。

 ヘリコイドのレシオ(回転角と繰り出し量)が広角に合っていないのでピントが合わせにくい。なるほど高倍率MF はこういう問題があるのか。広角側だけでなく望遠側でもピントの山が掴みにくくて参った。こんなレンズは初めて。ピントリングの回転方向も逆だし、なんだか撮っていて嫌になってしまった。

 ところが写真を見て印象が変わった。欠点が見つからない。一度だけゴーストが出たがフレアは少なく逆光に強め。線が細いのに色乗りは悪くない。ピントは...あれだけ苦労したのにちゃんと合っているように見える。もちろん今ドキのレンズのようなカリカリではないが、開放から普通に解像するし絞るともっと良くなる。歪曲収差もほとんど分からない。調べてみると写真工業で絶賛されたことがあるらしい。

 望遠端が 105 まであると 35(換算52)が広角に感じるから不思議だ。お気に入りの仲間入りをするかどうかは微妙なところ。なにしろ撮っていて楽しくない。いつか慣れるかなぁ? 写真中:35mm。鉄サビと青空ってなんだか引かれる。ヌケがいい印象。写真右:105mm。カリカリではないが、結構細かいところまで解像してる。
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