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2016年08月02日22:06

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40年前のズーム

 最近お気に入りのタムロン 70-150/3.8。どうせ風景は撮らないからと、安い(無限遠の出ない)M42-Kマウントアダプタ付けっぱなしで使っている。桜の葉を撮ってみたら葉脈まで奇麗に写って驚いた。(写真右:等倍切り出し) ちゃんと比べた訳じゃないけど、うちのレンズでここまで写るのが何本あるか...

 開放 F3.8 の最短撮影距離 1.5m は CZ-715 のスペックとも CZ-150 とも合わないから、過渡期のものかも知れない。海外のサイトではドーナツエフェクトがあると書かれているが、要するに二線ボケのことだと思われる。中距離では気になることも無いでもないが、私の使う距離と絞りでの出現頻度は高くない。

 ズーミングで全長が変わらないのでさっと構えた時に焦点距離がいくつになっているかが分かりにくい。普段は短焦点側にするよう気をつけているのだけど、慣れるまで少しかかりそうだ。 A-M 切り替えレバーが硬くて役に立たないのが惜しい。今のところお気に入りなのでバラして注油の勇気もない。

 現役当時は専業メーカーのレンズを馬鹿にしていた。まずズームなんてダメに決まっていると思っていたし、この安さでは値段なりだろうと思っていた。写真部のメンバーもみんな純正単焦点を使っていたから、結局のところそれらの「実力」を見たことが無いままだった。何事も食わず嫌いはいけない。

 社会人になって初めて買ったのがトキナー AT-X35-70 だった。当時鳴り物入りで、雑誌の評価も悪くなかったから思い切って買った初めてのズームだったのに、色乗りの悪さと本体の重さのために全くと言っていいほど使わなかった。正直この時「やっぱり」と思ったものだ。

 タダ同然の中古なら気軽に試せるが、数万の出費でダメレンズを掴まされるのはごめんだ。いや AT-X はそれなりにファンもいて決してダメレンズではないのだけど、私には合わなかった。そういう意味では純正にこだわる価値はあるのかもしれない。ペンタックスというブランドが保証する何かが私の性分に合っている可能性は高い。じゃニコンやキャノンはどうかと聞かれたら、それは知りませんとしか答えようが無いのだが。

 「 40年前のレンズで」「 540円のレンズで」こんなに写るんだぜ、と喜んでいるようなところがある。その付加価値(?)が無かったら、このレンズをどう評価しただろう。趣味なんだから何をしようが自由なのであるが、なんかだメーカーの人に失礼なような気もしている。
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